Systemwalker Centric Manager APIガイド - UNIX共通 -
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上へ第3章 APIリファレンス

3.56 opfmt()関数

◆機能説明

opfmt()関数は、“ラベル:エラー種別:メッセージテキスト”の形式でメッセージを作成し、そのメッセージを指定したstreamに出力するとともに、システム監視エージェントへメッセージを通知します。

ラベルの指定は、opsetlabel()関数によって行います。ラベルが指定されない場合、“エラー種別:メッセージテキスト”の形式でメッセージが作成されます。

システム監視エージェント未起動時は、メッセージ一時保存ファイルに保存され、システム監視エージェント起動時に読み込まれます。

◆呼び出し形式

#include <opfmt.h>
int opfmt(FILE *stream, long flags, char *format, ... /*args*/);

◆パラメタ

stream:
出力先のファイルポインタを指定します。streamにNULLを指定した場合は、シテスム監視エージェントだけに通知されます。
flags:
作成するメッセージの形式、メッセージカタログへのアクセスの有無、およびエラー種別を指定します。
flagsは複数指定できますが、以下の各グループから1つずつしか指定できません。
メッセージ作成形式フラグ:
どのようなメッセージを作成するか指定します。
MM_NOSTD:
“ラベル:エラー種別:メッセージテキスト”形式ではなく、メッセージテキストだけがメッセージとして通知されます。MM_NOSTDが指定された場合、エラー種別フラグは無視されます。
MM_STD:
“ラベル:エラー種別:メッセージテキスト”形式でメッセージが作成されます。メッセージ作成形式フラグが指定されない場合、デフォルトはMM_STDです。
カタログアクセスフラグ:
メッセージカタログからメッセージテキストの取り出しを行うか行わないかの指定をします。
MM_NOGET:
メッセージカタログからメッセージテキストの取り出しを行いません。formatに指定された文字列が、そのままメッセージテキストとして使用されます。
MM_GET:
メッセージカタログからメッセージテキストの取り出しを行います。カタログアクセスフラグが指定されない場合、デフォルトはMM_GETです。
エラー種別フラグ:
作成されるエラーメッセージのエラー種別を指定します。
MM_HALT:
エラー種別を停止に設定します。
MM_ERROR:
エラー種別をエラーに設定します。
MM_WARNING:
エラー種別を警告に設定します。
MM_INFO:
エラー種別を情報に設定します。エラー種別フラグが指定されない場合、デフォルトはMM_ERRORです。
format:
メッセージカタログの指定、およびデフォルトのメッセージテキストをシステムが提供しているprintf()関数と同じ形式で指定します。
formatには、以下の形式のようにコロン(:)でつないだ1つの文字列で指定します。
catalog:
メッセージカタログ名を指定します。catalogは、14バイト以内の文字列を指定してください。これらの文字列には、NULL(\0)、スラッシュ(/)、およびコロン(:)は使用できません。
catalogは、opsetcat()関数でデフォルトを指定することができます。opsetcat()関数でメッセージカタログが指定されている場合、catalogは省略することができます。ただし、msgnumの直前につくコロン(:)は省略してはいけません。opsetcat()関数についての詳細は“opsetcat()関数の使用方法”を参照してください。
msgnum:
catalogで指定した、メッセージカタログの取り出したいメッセージテキスト番号を指定します。
deftext:
catalogで指定した、カタログからメッセージテキストが取り出せない場合のデフォルトのメッセージテキストを指定します。
環境変数LC_MESSAGES、またはLANGに設定されたロケールに、catalogで指定したメッセージカタログが存在しない場合、またはmsgnumが範囲外の場合、opfmt()関数は、Cロケールからテキストを取り出そうとします。これに失敗すると、opfmt()関数は、deftextをメッセージテキストとして使用します。formatが正しい形式で指定されず、メッセージテキストが決定できない場合は、メッセージテキスト文字列として、“Message not found!!\n”が使用されます。
args:
formatで指定した、printf形式のメッセージテキストに対し、必要な引数を指定します。formatの指定に対して、argsの数が多い場合は、余分なargsは無視されます。formatの指定に対してargsの数が少ない場合は、その結果は不定です。

“%”をメッセージテキストとして使用する場合は、2つ連続させて(“%%”)記述します。

システムが提供しているprintf()関数についての詳細は、printf(3s)のマニュアルページを参照してください。

◆参照

vopfmt(),opsetlabel()

◆復帰値

0以上
正常終了。通知したメッセージのバイト数。
−1
異常終了。

◆API格納場所

/usr/lib/libopagt.so

◆注意事項

環境変数LC_MESSAGES、またはLANGに指定されたロケールを有効にするために、本関数の前にシステムが提供しているsetlocale()関数を呼び出す必要があります。詳細は、setlocale(3C)のマニュアルページを参照してください。

使用できるメッセージカタログの形式は、システムが提供しているmkmsgsコマンドでフォーマットされたメッセージカタログです。メッセージカタログの作成方法の詳細については、システムが提供しているgettxt(3C)、mkmsgs(1)のマニュアルページを参照してください。

運用管理サーバでクラスタ待機系の監視を行っている場合、待機系のシステムからopfmt関数を使用してメッセージを出力しても運用系システムでのメッセージ監視はできません。なお、待機系時に実行したopfmt関数の結果は、APIを使用したアプリケーションを実行したシステムが運用系になったときにメッセージが通知されます。

■使用例

使用例を以下に示します。

opsetlabel("LABEL");
opfmt(stderr, MM_INFO, "test:23:test message 1 −−%s\n",strerror(errno));

■実行結果/出力形式

[通知メッセージ]

LABEL: INFO: test message 1 −−No such file or directory

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