Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Edition説明書 - Solaris(TM) Operating Environment -
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目次
索引

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第4章 環境定義
4.3 IDカードセキュリティの設定
4.3.1 エージェントの環境設定
4.3.1.2 エージェント起動条件記述ファイルの詳細
- エージェントを起動するための情報を記述したファイルを以下の形式で、1レコード256桁以内で作成します。
- #以降はコメントとみなされます。
- キーワード(“device”、“type”など)と“=”の間には空白を入れず、連続して記述します。
- 省略値がない項目は省略することはできません。

- device:
- IDカードリーダが接続されているポートのデバイス名を指定します。モータ式の時に有効です。ICカードの場合は“COM1”を指定してください。なお省略値は、COM1です。
- type:
- カードリーダの読み込みタイプを指定します。
- SLIDE(省略値):
- 手動スライド式
- SWALLOW:
- モータ式
- ICCARD:
- ICカード
- kind:
- エージェントの動作を指定します。省略した場合は、マネージャ起動条件ファイルに登録されているkindオペランドで指定した内容で動作します。
- NOTERM:
- 操作の保護機能、IDカード/ICカード情報照会機能のみ使用します。
- TERM:
- 操作の保護機能、IDカード/ICカード情報照会機能および端末の保護機能を使用します。
- interval(単位:秒):
- カードデータの有効時間を指定します。エージェントは指定した時間(0〜3600秒)、無操作状態(PC端末に入力がない状態)が続いた場合、以下に示す処理を行います。
カードリーダのタイプ |
端末の保護機能を使用する場合 |
操作の保護機能またはIDカード/ICカード情報照会機能のみを使用する場合 |
手動スライド式 |
- カードデータが無効になります。
- PC端末がロックされます(カードセキュリティウィンドウ内にマウスポインタが閉じ込められます)。
- PC端末のブザーが鳴ります。
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- カードデータが無効になります。
- PC端末のブザーが鳴ります。
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モータ式 |
- PC端末のブザーが鳴ります。
- IDカードの取り出し忘れの警告メッセージが表示されます。
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- PC端末のブザーが鳴ります。
- IDカードの取り出し忘れの警告メッセージが表示されます。
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ICカード |
- カードデータが無効になります。
- PC端末がロックされます(カードセキュリティウィンドウ内にマウスポインタが閉じ込められます)。
- PC端末のブザーが鳴ります。
- ICカードの取り出し忘れの警告メッセージが表示されます。
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- カードデータが無効になります。
- PC端末のブザーが鳴ります。
- ICカードの取り出し忘れの警告メッセージが表示されます。
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なお、0秒を指定した場合、上記の処理は行いません。
また、省略した場合は、マネージャ起動条件記述ファイルに登録されているintervalオペランドで指定した時間で管理します。
- port:
- マネージャが起動される運用管理サーバと通信するためのポート番号を指定します。省略した場合、9343となります。通常は省略します。
- host:
- マネージャが起動される運用管理サーバのホスト名または、IPアドレスを指定します。
- option:
- エージェント起動時にマネージャが起動されていない場合およびエージェント動作中にマネージャが終了した場合のエージェントの動作を指定します。
- UNLOCK(省略値):
- 端末をロックせずに、マネージャが起動されるのを待ちます。
- LOCK:
- 端末をロックし、マネージャが起動されるのを待ちます。
- END:
- エージェントを起動しません。または、エージェントを終了します。
- mode:
- エージェントの動作および登録データの確認時に、以下のTESTを指定します。
- NORMAL(省略値):
- 通常の動作を行います。
- TEST:
- テストモードで動作します。
- !!:
- 端末の保護機能で、端末ごとに使用できるユーザを限定したい場合に、ユーザ名またはユーザグループ名を定義します。
“!!”から“!!”の間に端末を使用できるユーザのユーザ名(マネージャの起動条件ファイルに登録されているユーザ名)、またはユーザグループ名(マネージャの起動条件ファイルに登録されているグループ名)を1レコードに1ユーザ(1ユーザグループ)で指定します。なお、マネージャに登録されているすべてのユーザが端末の保護の解除を行える場合は、定義する必要はありません。
端末の保護機能をWindows(R) XPで使用する場合
端末の保護機能をWindows(R) XPで使用する場合、ユーザアカウントの設定にて[ようこそ画面を使用する]にチェックがされている場合は、チェックを外してください。[Ctrl+Alt+Del]でのログオフ/シャットダウンが使用できないため、idcstpwdコマンドによるエージェントの終了が実施できない場合があります。
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