Systemwalker CentricMGR 使用手引書 監視機能編 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows NT(R)/Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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上へ第2章 監視する
上へ2.1 イベントを監視するためのシステム環境設定
上へ2.1.3 イベント監視の条件定義を確認する

2.1.3.1 イベント監視の条件定義の簡易チェックツールを使用する

イベント監視の条件定義の簡易チェックは、イベント監視の条件定義に対して発生したメッセージが、どの条件に一致するか、および一致しなかった項目はどれかをシュミレートできるツールです。簡易チェックツールを使用すると、イベント監視の条件定義に設定した条件とイベントがどの項目で一致するかを調べることができます。

簡易チェックツールの流れ

簡易チェックツールを使用して、イベント監視の条件定義を確認する手順は以下のとおりです。

  1. 簡易チェックツールを起動します。
  2. 確認するイベント監視の条件定義を設定します。

    [定義ファイルの設定]ダイアログボックスを使用します。

  3. [イベント監視の条件定義 簡易チェックツール]画面に、確認するイベント監視の条件定義の定義内容が表示されます。
  4. 実際に発生するメッセージを入力し、チェックを実行します。

    [メッセージ設定]ダイアログボックスを使用します。

  5. [イベント監視の条件定義 簡易チェックツール]画面に、4.で設定したメッセージの比較結果の情報が表示されます。イベント監視の条件が、意図したとおりに設定されているかを確認します。
  6. 監視の条件が正しくない場合、イベント監視の条件定義を変更し、再度チェックします。
  7. 確認したいメッセージに対して、4.-6.を繰り返します。

他システムのイベント監視の条件定義を確認する場合

他システムのイベント監視の条件定義をを確認する場合、簡易チェックツールを起動する前に、以下の作業を行います。

  1. 他システムのホスト上で、イベント監視の条件定義をCSV形式のファイルに出力します。

    イベント監視の条件定義のCSV出力コマンド(aoseacsv)を使用します。

  2. 1.で出力したイベント監視条件のCSVファイルを、簡易チェックツールを起動するマシン上の任意のディレクトリにコピーします。
  3. コピーしたCSVファイルを使用して、簡易チェックツールを実行します。

イベント監視の条件定義 簡易チェックツールの使用方法について、以下に説明します。

■簡易チェックツールを起動する

イベント監視の条件定義の簡易チェックツールは、以下のコマンドを実行して起動します。このコマンドは、Systemwalkerをインストールするとき、[イベント監視]-[定義GUI]を選択した場合のみインストールされます。

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\mpaosfsv\bin\mpaosevchk.exe

簡易チェックツールを起動すると、[定義ファイルの設定]ダイアログボックスが表示されます。[定義ファイルの設定]ダイアログボックスで、イベント監視の条件定義を設定します。

image

簡易チェックツールは、Windows(R)でのみ起動可能です。UNIXにインストールされているイベント監視の条件定義の確認を行う場合は、CSVファイルに定義を出力し、簡易チェックツールを起動するシステムにコピーしてください。

■確認するイベント監視の条件定義を設定する

簡易チェックツールを使用して確認するイベント監視の条件定義を設定します。



[Systemwalkerに設定済みの定義ファイル]オプションボタン

簡易チェックツールを起動するシステムのイベント監視の条件定義を、確認対象とする場合に選択します。

[その他]オプションボタン

他システムのイベント監視の条件定義を、確認対象とする場合に選択します。

イベント監視の条件定義のCSV出力コマンド(aoseacsv)で作成したCSVファイル名を指定します。

[定義ファイルの設定]ダイアログボックスは、[イベント監視の条件定義の簡易チェックツール]画面で、[ファイル]-[定義ファイルの設定]メニューを選択しても表示できます。

■[イベント監視の条件定義 簡易チェックツール]画面

[イベント監視の条件定義 簡易チェックツール]画面では、簡易チェックツールの操作およびチェック結果の確認を行います。

一覧には、イベント監視の条件定義に設定されている監視するメッセージの条件が表示されます。一覧の各列には、イベント監視の条件定義画面のイベント定義において設定された情報が表示されます。イベントの情報を特定しない場合は、“*”が表示されます。

■実際に発生するメッセージを入力する

イベント監視の条件と比較するメッセージを設定します。メッセージの設定は、[メッセージ設定]ダイアログボックスを使用します。

  1. [イベント監視の条件定義の簡易チェックツール]画面で、[操作]-[メッセージ設定]メニューを選択すると、[メッセージ設定]ダイアログボックスが表示されます。
  2. 以下のどちらかの方法で、メッセージを設定します。
  3. 下位システムからのイベントで、下位システムのイベント監視の条件定義で設定される情報(監視イベント種別、重要度、通報番号)が分かる場合、[設定]ボタンをクリックし、追加情報を設定します。
    追加情報を設定しない場合、すべて“分からない”として比較されます。
  4. [チェック]ボタンをクリックし、メッセージの比較を行います。

image

イベント監視の条件とメッセージの比較は、空白の数や文字の大文字/小文字、半角/全角の違いも比較されます。これらの違いの入力ミスを防ぐため、コピー&貼り付けの機能を使用して設定してください。

image
追加情報

下位システムのイベント監視の条件定義で設定される情報を設定します。


[ホスト名]

イベントが発生する下位システムのホスト名

[監視イベント種別]

イベントに設定されている監視イベント種別

[メッセージタイプ]

イベントに設定されているメッセージタイプ

[重要度]

イベントに設定されている重要度

[通報番号]

イベントに設定されている通報番号

注意事項

アクション実行条件に対して、チェックはできません。

■メッセージの比較結果が表示されます

[メッセージ設定]ダイアログボックスで比較するメッセージを入力した後、[チェック]ボタンをクリックすると、イベント監視の条件定義との比較結果が表示されます。確認するメッセージの情報、およびイベント監視の条件定義の設定内容により、比較結果は以下の背景色で表示されます。また、条件のすべての項目が一致した場合は、行番号が青色表示されます。

発生するメッセージの情報

イベント監視の条件定義

特定しない

特定する

指定あり

青または背景色なし

指定なし(分らない)

■イベント監視の条件が正しくなかったら

メッセージの比較結果をチェックし、イベント監視の条件が意図したとおりに設定されているかを確認します。イベント監視の条件が正しくない場合、イベント監視の条件定義を変更します。

イベント監視の条件定義画面を使用して、イベント監視の条件定義を変更した場合、[ファイル]-[定義ファイルの再読込み]メニューを選択し、新しいイベント監視の条件定義を読み込みます。再度メッセージを入力して、イベント監視の条件が意図したとおりに設定されているかを確認します。

■確認結果をログファイルに出力する

メッセージの比較結果を、ログファイルに出力することができます。ログファイルの形式は、以下のとおりです

出力例

LINE,FILTER,LABEL,ERRTYPE,MSGTEXT,HOST,CATEGORY,SEVERITY,MSGTYPE,NUMBER
MSG,-,"AP:MpAosfB",ERROR,"7011: Error occurred in system function",?,?,?,?,?
1,x,x,o,x,?,o,o,o,o
2,x,x,o,o,?,o,?,?,o
3,o,o,o,o,o,o,o,o,o
(1)LINE,FILTER,LABEL,ERRTYPE,MSGTEXT,HOST,CATEGORY,SEVERITY,MSGTYPE,NUMBER
(2)MSG,-,ラベル,エラー種別,メッセージ,ホスト名,監視イベント種別,重要度,メッセージタイプ,通報番号
(3)行番号,o,o,o,o,o,o,o,o,o

各項目の意味を説明します。



(1)

タイトル行

  • LINE:行番号
  • FILTER: 1行単位での比較結果
  • LABEL: ラベル名
  • ERRTYPE: エラー種別
  • MSGTEXT: メッセージテキスト
  • HOST: ホスト名
  • CATEGORY: 監視イベント種別
  • SEVERITY: 重要度
  • MSGTYPE: メッセージタイプ
  • NUMBER: 通報番号

(2)

条件との比較対象のメッセージ

比較を行ったメッセージが、分割した形式で出力されます。不明な項目は、“?”で表示されます。

(3)

比較結果

定義項目毎に比較結果を出力します。

  • ○: 一致する
  • ×: 一致しない
  • ?: 一致するか不明

ログ出力の方法

確認結果をログファイルに出力する場合に、出力するログの内容を設定します。

  1. [イベント監視の条件定義の簡易チェックツール]画面で、[設定]-[ログ]メニューを選択します。

    [ログ出力設定]ダイアログが表示されます。

  2. [結果をログファイルに出力する]チェックボックスをチェックし、ログを出力するファイル名を259バイト以内で指定します。
  3. ログファイルに出力する内容を以下から選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    全行出力

    すべての条件の確認結果を出力します。

    一致した行まで出力

    すべての項目が一致した行までをファイルに出力します。

    一致した行のみ出力

    すべての行が一致した行のみファイルに出力します。

■簡易チェックツールを終了する

[イベント監視の条件定義の簡易チェックツール]画面で、[ファイル]-[終了]メニューを選択し、簡易チェックツールを終了します。


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