Systemwalker Centric Manager バージョンアップガイド - UNIX共通 -
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第2章 運用管理サーバのバージョンアップ> 2.1 バージョンアップ手順

2.1.2 バージョンアップ

運用管理サーバのバージョンアップ方法について説明します。

■同一コンピュータの場

同一コンピュータへバージョンアップする手順をIPアドレス/ホスト名変更を含めて説明します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止
  2. Interstageシステム情報の移出(Interstage共存時)
  3. ヘルプデスクのWeb画面の退避(カスタマイズしている場合)
  4. 運用環境の退避
  5. 運用環境の削除
  6. Systemwalkerのアンインストール
  7. OS側のIPアドレスの変更/ホスト名の変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  8. hostsファイルまたはDNSの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  9. ユーザ情報の確認
  10. Systemwalkerインストール
  11. システムの再起動
  12. Interstageシステム情報の移入(Interstage共存時)
  13. Interstage 5.x以降への移行(Interstage 4.x以前との共存時)
  14. 運用環境の作成
  15. 運用環境の復元
  16. ヘルプデスクのWeb画面の復元(カスタマイズしている場合)
  17. システムの再起動
  18. SVPMのシステム構成情報の登録(Solaris OEのGEEの場合)
  19. 運用管理クライアントの接続先変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  20. 運用管理サーバのノードプロパティの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  21. 構成情報の一括配付
  22. ネットワーク監視ポリシーの一括配付

■別のコンピュータの場

別のコンピュータへバージョンアップする手順をIPアドレス/ホスト名変更を含めて説明します。

  1. Systemwalker Centric Managerの停止
  2. Interstageシステム情報の移出(Interstage共存時)
  3. ヘルプデスクのWeb画面の退避(カスタマイズしている場合)
  4. 運用環境の退避
  5. hostsファイルまたはDNSの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  6. 退避したユーザ資産の配置
  7. ユーザ情報の確認
  8. Systemwalkerインストール
  9. システムの再起動
  10. Interstageシステム情報の移入(Interstage共存時)
  11. Interstage 5.x以降への移行(Interstage 4.x以前との共存時)
  12. 運用環境の作成
  13. 運用環境の復元
  14. ヘルプデスクのWeb画面の復元(カスタマイズしている場合)
  15. システムの再起動
  16. SVPMのシステム構成情報の登録(Solaris OEのGEEの場合)
  17. 運用管理クライアントの接続先変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  18. 運用管理サーバのノードプロパティの変更(IPアドレス/ホスト名変更の場合)
  19. 構成情報の一括配付
  20. ネットワーク監視ポリシーの一括配付

Systemwalker Centric Managerの停止

運用管理サーバから以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

pcentricmgrコマンドについては、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

なお、SystemWalker/OperationMGR 5.0以降がインストールされている場合は、以下のコマンドでSystemwalker Operation Managerのデーモンも停止してください。

/opt/systemwalker/bin/poperationmgr


SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップする場合

NetWalker関連のデーモンは停止しないでください。

Interstageシステム情報の移出(Interstage共存時)

Systemwalker Centric ManagerとInterstage共存時の場合、Interstageのシステム情報の移出を行います。Interstageのシステム情報の移出については、Interstageのマニュアルを参照してください。

ヘルプデスクのWeb画面の退避(カスタマイズしている場合)

ヘルプデスクのWeb画面をカスタマイズしている場合は、退避を行います。“ヘルプデスクのWeb画面の退避/復元(カスタマイズしている場合)”を参照してください。

運用環境の退避

Systemwalker Centric Manager 12.0のCD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行します。

CD-ROMマウントポイント/unx32/tool/swmove -b 移行データの退避先ディレクトリ名

退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定します。空白を含むことはできません。

swmoveコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

コマンドが途中でエラーになった場合は、エラーの原因を取り除き、エラー時と同じ退避先ディレクトリを指定してコマンドを再実行します。


SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップする場合

swmoveコマンド実行時に、旧バージョンのパッケージの削除について問い合わせがあります。これに対して、“Y(削除)”を応答してください。旧バージョンのパッケージを手操作で削除しないでください。
swmoveコマンド実行後は、システムの再起動が必要です。


NetWalker/Baseについ

swmoveコマンドではNetWalker/Baseは削除対象になりません。NetWalker/Baseのユーザ資産が退避されているか確認し、NetWalker/Baseのアンインストールを行ってください。


NetWalker/Baseのユーザ資産の退避確認

swmoveコマンドの実行後、NetWalker/Baseの旧バージョンが退避されたことを確認してください。バージョンアップ準備で行うExport操作によりNW2V5.configファイルが作成されていない場合、NetWalker/Baseのユーザ資産は、swmoveコマンドの退避対象になりません。
以下の退避先ディレクトリが作成されていることを確認してください。作成されてない場合、旧環境は退避されていません。
NetWalker/Baseの退避に失敗した場合は、“NetWalker/Baseのデータが移行されない場合について”を参照してください。


退避時とは別に移行元の旧バージョンを削除する場合

swmoveコマンドを実行すると、削除が必要なパッケージはコマンド実行時に削除できます。コマンド実行時に、移行に使用したユーザ資産の退避先ディレクトリを指定します。退避コマンド実行時の旧バージョンの削除問い合わせに対して、“Y”を応答してください。アンインストールが必要なパッケージが削除されていない場合は、swmoveコマンドを再実行してください。
以下のファイルにアンインストールが必要なパッケージ名が書き込まれます。

退避先ディレクトリ/rmpackage.inf

このファイルに記載されていないパッケージは、手操作で削除しないようにしてください。

運用環境の削除(同一コンピュータの場合)

同一コンピュータでSystemWalker/CentricMGR 5.0以降の運用管理サーバをバージョンアップする場合、Systemwalker Centric Managerの環境を削除します。環境の削除は以下の手順で操作します。

  1. 環境変数の設定
  2. ヘルプデスクのデータベース削除
  3. インベントリ管理のデータベース削除
  4. リカバリフローのデータベース削除
  5. フレームワークのデータベース削除
  6. 環境変数の削除
  7. Systemwalker Centric Managerのアンインストール

ヘルプデスク、インベントリ管理、リカバリフローを使用している場合、それぞれの機能用のデータベースは、必ずフレームワーク用のデータベースより先に削除してください。データベースの削除やアンインストール方法の詳細は、移行前のSystemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。SystemWalker/CentricMGR 5.1 以前のヘルプデスクデータベースを削除する場合は、“SystemWalker/CentricMGR 5.1以前の場合”を参照してください。

SystemWalker/CentricMGR 5.0以降の運用管理サーバを別のコンピュータへバージョンアップする場合は、Systemwalker Centric Managerの環境を即座に削除しアンインストールする必要はありません。環境削除やアンインストールを行う場合は、移行前のSystemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。


環境変数の設定と削除

以下の2つの条件を満たす場合、Systemwalker Centric Managerの環境削除時には環境変数の設定と削除が必要です。

[条件]

[設定する環境変数と値]

環境変数名:INS_NAME
値:no


[作業時の注意]

Systemwalkerのアンインストール(同一コンピュータの場合)

旧バージョンのアンインストール作業手順については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

OS側のIPアドレスの変更/ホスト名の変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

運用管理サーバのOSの変更でIPアドレス/ホスト名の変更を実施してください。

hostsファイルまたはDNSの変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

運用に合わせて各サーバおよびクライアントでhostsファイルまたはDNSサーバの変更を実施してください。

hostsファイルまたはDNSの変更については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。

退避したユーザ資産の配置(別のコンピュータの場合)

この作業は、別のコンピュータへバージョンアップする場合だけ必要な作業です。

移行元のコンピュータで退避した移行データを、移行先コンピュータのローカルディスクに配置(コピー)してください。

ユーザ情報の確認

SystemWalker/CentricMGR V5.0以降からバージョンアップする場合は、以下を確認します。

Systemwalkerのインストール

本製品のCD-ROMを挿入し、以下のコマンドを実行します。

CD-ROMマウントポイント/unx32/swsetup


インストール実行後は、システムを再起動します。

詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。


インストール種別とインストール先について

Systemwalkerインストールディレクトリやインストール種別は、旧バージョンと同じにしてください。

システムの再起動

Systemwalker Centric Managerを使用するには、システムの再起動が必要です。以下は、システム再起動のコマンドの実行例です。

[Solaris OEの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

[Linuxの場合]

# cd /
# /sbin/shutdown -r now

Interstageシステム情報の移入(Interstage共存時)

Systemwalker Centric ManagerとInterstage共存時の場合、“Interstageのシステム情報の移出”した資源を移入します。

Interstageのシステム情報の移入については、Interstageのマニュアルを参照してください。

Interstage 5.x以降への移行(Interstage 4.x以前との共存時)

Systemwalker Centric ManagerとInterstage 4.x以前が共存している場合、Interstageを5.x以降に移行します。

Interstageの移行については、Interstageのマニュアルを参照してください。

運用環境の作成

以下の手順で、Systemwalker Centric Managerの環境を作成します。

なお、本手順を実施する前に、必ずデータベースの再見積もりを実施してください。

  1. データベースパーティションの作成
  2. システムパラメタのチューニング
  3. リストア用にフレームワークのデータベースを作成

ここでは、リストア用のフレームワークデータベース作成を行ってください。ただし、SystemWalker/CentricMGR 4.1以前の製品からバージョンアップする場合は、通常のフレームワークデータベース作成を行ってください。
作業の詳細は“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“リストア用にSystemwalker Centric Managerの環境を構築する”を参照してください。

また、フレームワークのデータベース作成後、使用する機能に応じて以下のデータベースを作成します。

それぞれの作業の詳細は“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“リストア用にSystemwalker Centric Managerの環境を構築する”を参照してください。

運用環境の復元

本製品のCD-ROMを挿入し、以下のコマンドを実行して旧バージョンの資産を復元します。

CD-ROMマウントポイント/unx32/tool/swtrans -b 移行データの移入元ディレクトリ名


swtransコマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

ヘルプデスクのWeb画面の復元(カスタマイズしている場合)

ヘルプデスクのWeb画面をカスタマイズしている場合は、復元を行います。“ヘルプデスクのWeb画面の退避/復元(カスタマイズしている場合)”を参照してください。

■システムの再起動

Systemwalker Centric Managerを使用するには、システムの再起動が必要です。以下は、システム再起動のコマンドの実行例です。

[Solaris OEの場合]

# cd /
# /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

[Linuxの場合]

# cd /
# /sbin/shutdown -r now

[GEE]
SVPMのシステム構成情報の登録

SVPMのシステム構成情報の登録は、“SVPM情報の読み込み”でSVPMコンソール番号定義ファイルの定義情報を変更した場合にだけ必要な作業です。

以下のコマンドでSVPMの情報をSystemwalkerのフレームワークデータベースに登録します。

/opt/FJSVsagt/bin/gscmadd


SVPM情報の読み込み

Systemwalker Centric Manager GEEでSVPMと連携している場合は、SVPM情報の読み込みを以下の手順で行います。

  1. 別のコンピュータ上でのバージョンアップの場合は、SVPM導入時にSystemwalker Centric Manager GEEが導入される運用管理サーバに対して割り当てたコンソール番号が移行元コンピュータと移行先コンピュータで同じであることを確認します。

    異なる場合は、SVPMコンソール番号定義ファイ“/etc/opt/FJSVsagt/opafcons”の定義情報を変更します。SVPMコンソール番号定義ファイルの詳細については、“Systemwalker Centric Manager Global Enterprise Edition説明書”を参照してください。

  2. Systemwalker Centric Manager GEEのバージョンアップ後もSVPMと連携する場合は、SVPMの起動完了を確認してから以下のコマンドを実行し、SVPMと接続するための情報を読み込みます。(SVPMの起動途中や停止中は実行できません。)

    /opt/FJSVsagt/bin/hardctlset

運用管理クライアントの接続先変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

バージョンアップ時にホスト名やIPアドレスを変更する場合、バージョンアップした運用管理サーバに接続している運用管理クライアントの接続先を、新しい運用管理サーバにしてください。


運用管理サーバと運用管理クライアントのバージョン/エディション

運用管理サーバと運用管理クライアントのバージョンとエディションは同一でなければなりません。運用管理クライアントのバージョンアップについては、“運用管理クライアント・クライアントのバージョンアップ”を参照してください。

運用管理サーバのノードプロパティの変更 (IPアドレス/ホスト名を変更する場合)

  1. Systemwalkerコンソールの編集機能で、運用管理サーバのノード情報を変更します。
    1. ホスト名とIPアドレスを共に変更する場合は、新ノードフォルダに新しいホスト名とIPアドレスをもつノードが自動で作成されますが、このノードは使用しないため削除します。
    2. IPアドレス変更により別のサブネットアドレスへと変更になる場合には、そのサブネットフォルダを作成します。
    3. ノード情報は[ノードプロパティ]で以下の項目を変更します。
      1. [ネットワーク]タブのホスト名
      2. [インタフェース]タブの変更対象インタフェースのホスト名
      3. [インタフェース]タブの変更対象インタフェースのIPアドレス

      ※これらの項目は自動で変更されている場合があります。

    4. ノードが新ノードフォルダにある場合には、新ノード振分けを行います。

構成情報の一括配付

運用管理サーバでバージョンアップ後、Systemwalker Centric Managerの運用を再開するには、構成情報の再設定とその配付が必要です。運用管理サーバで以下のコマンドを実行します。

コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

ネットワーク監視ポリシーの一括配付

運用管理サーバでバージョンアップ後、Systemwalker Centric Managerのネットワーク管理ポリシー反映コマンドを実行し、ネットワーク管理の全ポリシーを部門管理サーバに一括配付します。

コマンドの詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。


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