Interstage Shunsaku Data Manager アプリケーション開発ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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第1部 アプリケーション開発の基本> 第8章 アプリケーションのデバッグ> 8.1 アプリケーションのデバッグ方法

8.1.4 Java APIのメソッド情報

アプリケーションから呼び出されたメソッド情報は、アプリケーションからの呼出し時、復帰時、および例外発生時に出力されます。

■出力形式

APIスナップは、CSV形式で出力します。

以下に、出力レベルごとの出力形式を説明します。

◆レベル1

メソッド呼出し時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Call,クラス名,メソッド名

メソッド復帰時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Return,クラス名,メソッド名,メソッド実行時間,,性能情報

エラー復帰時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Throw,クラス名,メソッド名,メソッド実行時間,例外クラス名: 例外詳細文字列,性能情報

◆レベル2

メソッド呼出し時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Call,クラス名,メソッド名,,パラメタ情報

メソッド復帰時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Return,クラス名,メソッド名,メソッド実行時間,復帰値情報,性能情報

エラー復帰時

パッケージ名,コネクションID,スレッド名,日付,時間,Throw,クラス名,メソッド名,メソッド実行時間,例外クラス名 : 例外詳細文字列,性能情報

■出力内容

以下に出力される項目と内容を説明します。

[表: Java APIのメソッド情報の出力内容の一致]

出力項目

内容

出力レベル

レベル1

レベル2

パッケージ名

APIを呼び出したアプリケーションのパッケージ名を表示します。

コネクションID

コネクションオブジェクトのIDを出力します。

スレッド名

スレッド名を出力します。

日付

メソッド呼出しの開始/終了の日付を“年/月/日”の形式で出力します。

時間

メソッド呼出しの開始/終了の時間を“時:分:秒.ミリ秒”の形式で出力します。

Call
Return
Throw

“Call”:メソッド呼出し時の情報であることを示します。
“Return”:メソッド復帰時の情報であることを示します。
“Throw”:メソッドで例外が発生したことを示します。

クラス名

呼び出されたJava APIのクラス名を出力します。

メソッド名

呼び出されたJava APIのメソッド名を出力します。

メソッド実行時間

メソッド呼出しから復帰までにかかった時間を出力します。単位は秒です。

パラメタ情報

メソッド呼出し時のパラメタ情報(パラメタの型、値)を以下の形式で出力します。

  • (パラメタの型)値

または

  • (パラメタの型)<Object>

パラメタがない場合は、本項目は表示されません。

×

復帰値情報

メソッドの復帰値情報(復帰値の型、値)を以下の形式で出力します。

  • (復帰値の型)値

または

  • (復帰値の型)<Object>

voidの場合は、本項目は出力されません。

×

例外クラス名

メソッド呼出しで例外が発生した場合の例外クラス名を出力します。
また、発生した例外に詳細文字列が含まれている場合は、その詳細文字列も出力されます。

性能情報

性能ログに出力されている依頼番号(conductorで採番する8バイトの番号)を出力します。(注)

○:出力される項目
×:出力されない項目

注) 性能ログの出力内容については、“導入・運用ガイド”の“性能ログの出力情報”を参照してください。

■出力例

スナップに出力する情報は、Java APIが動作するプラットフォームの文字コードで出力します。

以下に、出力例を出力レベルごとに示します。

◆レベル1

正常終了時

"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","10:06:53.975","Call","ShunConnection","ShunConnection"
"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","10:06:54.385","Return","ShunConnection","ShunConnection",0.41,,"42d234c100000100"

異常終了時

"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","14:55:07.001","Call","ShunConnection","ShunConnection"
"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","14:55:09.144","Throw","ShunConnection","ShunConnection",2.143, 
"com.fujitsu.shun.common.ShunException: shn30606u:Either the director or the conductorhas not been started, or the port number is incorrect. 
at com.fujitsu.shun.core.AccessStreamBasic.connect(AccessStreamBasic.java:181)
 at com.fujitsu.shun.core.AccessStream.connect(AccessStream.java:133)
 at com.fujitsu.shun.core.AccessStream.<init>(AccessStream.java:124)
 at com.fujitsu.shun.ShunConnection.openConnection(ShunConnection.java:1600)
 at com.fujitsu.shun.ShunConnection.<init>(ShunConnection.java:391)
 at JavaAPISample2.main(JavaAPISample2.java:33)
",

◆レベル2

正常終了時

"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","10:07:55.103","Call","ShunConnection","ShunConnection",,"(String)localhost,(int)10007,(String)file1"
"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","10:07:55.523","Return","ShunConnection","ShunConnection",0.42,"","42d234c100000100"

異常終了時

"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","14:55:07.001","Call","ShunConnection","ShunConnection",,"
(String)localhost,(int)10007,(String)file1"

"JavaAPISample2",2951274,"main","2006/10/22","14:55:09.144","Throw","ShunConnection","ShunConnection",2.143,
"com.fujitsu.shun.common.ShunException: shn30606u:Either the director or the conductor has not been started, or the port number is incorrect.
at com.fujitsu.shun.core.AccessStreamBasic.connect(AccessStreamBasic.java:181)
 at com.fujitsu.shun.core.AccessStream.connect(AccessStream.java:133)
 at com.fujitsu.shun.core.AccessStream.<init>(AccessStream.java:124)
 at com.fujitsu.shun.ShunConnection.openConnection(ShunConnection.java:1600)
 at com.fujitsu.shun.ShunConnection.<init>(ShunConnection.java:391)
 at JavaAPISample2.main(JavaAPISample2.java:33)
",

採取したログファイルは、コネクションIDでフィルタを掛けることにより、コネクションごとの操作を時系列でトレースすることが可能です。

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