Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編

第4章 JNDI

 本章では、JNDIの利用方法について説明します。

■JNDIサービスプロバイダを使用する場合の環境設定

 InterstageではJ2EEオブジェクトへのアクセスを可能にするJNDIサービスプロバイダを実装しています。Interstageが実装するJNDIサービスプロバイダを使用する場合の環境設定については“JNDIサービスプロバイダの環境設定”を参照してください。

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■各種オブジェクトを参照可能にするための環境設定

 J2EEアプリケーションからJ2EEの各種リソースやEJBアプリケーションにアクセスする場合、JNDIのインタフェースを使用します。
 Interstageが実装するJNDIサービスプロバイダにより、J2EEアプリケーションはJNDIのインタフェースを使用して以下のようなオブジェクトを参照することができます。



カテゴリ

オブジェクト名

Webアプリケーション

EJBアプリケーション

J2EEアプリケーションクライアント

アプレット

EJBオブジェクト

EJB Homeオブジェクト

EJB Local Homeオブジェクト

×

×

リソース参照

JDBCデータソース

×

JMSコネクションファクトリ

×

JavaMailメールセション

×

URL(Uniform Resource Locator)

×

connectorコネクションファクトリ

×

×

×

リソース環境参照

JMS Destination

×

その他

環境エントリ

×

UserTransaction

×

ORB

■deployment descriptorの記述

 参照するオブジェクトの情報を、各アプリケーションのdeployment descriptorファイルに記述してください。deployment descriptorへの記述方法については“deployment descriptorファイルへの記述”を参照してください。
 ただし、アプレットの場合は、EJBのみ参照可能であるためdeployment descriptorの指定等は必要ありません。lookupの引数にEJBアプリケーション名を指定するだけで、EJB Homeオブジェクトを参照可能です。

■オブジェクトの参照方法

 deployment descriptorに記述されたオブジェクトについては、JNDIインタフェースのlookupメソッドを使用してJ2EEアプリケーションから参照することが可能です。詳細は“オブジェクトの参照方法”を参照してください。

■名前変換機能

 アプリケーションの記述と運用環境の実名が異なる場合には名前変換機能を使用して、deployment descriptorの参照名と運用環境の実名を対応づけることが可能です。このように、名前変換ファイルを使用して、deployment descriptorファイルの参照名と運用環境の実名の対応関係を定義すると、運用環境に依存しないアプリケーションを作成することができます。名前変換機能については“名前変換機能”を参照してください。

■Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合の設定

 deployment descriptorファイルまたは名前変換ファイルを解析する場合、通常はSunのXMLパーサを使用します。解析処理にFujitsu XMLプロセッサを使用する場合については、“Fujitsu XMLプロセッサを使用する場合の設定”を参照してください。

■UserTransactionの使用方法

 lookupしたUserTransactionオブジェクトを使用してトランザクションの開始と終了を制御することが可能です。UserTransactionの使用方法については“UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション制御”を参照してください。


下へ4.1 JNDIサービスプロバイダの環境設定
下へ4.2 EJBを参照する場合の環境設定
下へ4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定
下へ4.4 JDBC(データベース)のコネクション
下へ4.5 deployment descriptorファイルへの記述
下へ4.6 オブジェクトの参照方法
下へ4.7 名前変換機能
下へ4.8 UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション制御
下へ4.9 J2EEアプリケーションクライアントのdeployment descriptorファイルの詳細設定

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