Systemwalker Software Delivery 運用手引書 UNIX・PC編 13.0 - UNIX共通 - - Microsoft(R) Windows(R) 2000/Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 -
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第2章 資源を配付するための動作環境を定義する> 2.1 資源配付の動作環境を定義する> 2.1.5 運用形態に合わせた動作環境の定義> 2.1.5.9 Web連携を利用するための動作環境の定義

2.1.5.9.1 Web連携の定義手順

Web連機能を利用するには、Systemwalkerのサーバ上で、それぞれの機能が動作していることが前提となります。ここでは、以下の項目について説明します。

[UNIX]
■WWWサーバの設定方法(UNIXの場合)

◆ディレクトリ(エイリアス)の設定

WWWサーバプログラムに対するディレクトリ(エイリアス)の設定方法を説明します。

Apacheの場合

はじめに、httpd.conf(Solaris標準付属のApacheの場合は、/etc/apache配下、それ以外のApacheの場合は、/usr/loacl/apache/conf配下)内の「ResourceConfig」設定行がコメント化されている場合は、コメントを外してください。

次にsrm.conf(httpd.confと同じディレクトリに存在します。)内に、以下のレコードを設定します。

Alias /SDwwwbin/                  "/opt/FJSVmpsdl/inet/wwwroot/"
ScriptAlias  /SDscript/           "/opt/FJSVmpsdl/inet/scripts/"

Apache2の場合

Apache2の/usr/local/apache2/conf/httpd.conf (標準インストール時)ファイルを以下の手順で編集します。

(OSがLinuxの場合は、/etc/httpd/conf/httpd.conf)

  1. httpdプロセスのグループ設定

    (OSがLinuxの場合は、必要ありません。)

    デフォルトでは設定されていないので、以下の編集を行ってください。

    [編集前]

    #Group #-1

    [編集後]

    Group nobody
  2. サーバ名の設定

    デフォルトでは設定されていないので、以下の編集を行ってください。

    [編集前]

    #ServerName new.host.name:80

    [編集後]

    ServerName Apache2がインストールされているサーバのホスト名:80
  3. ドキュメントへのAlias設定

    “Alias /manual"の最終に、以下のレコードを追加します。

    Alias /SDwwwbin/                 "/opt/FJSVmpsdl/inet/wwwroot/"
  4. スクリプトへのAlias 設定

    “ScriptAlias"の最終に、以下のレコードを追加します。

    ScriptAlias  /SDscript/          "/opt/FJSVmpsdl/inet/scripts/"
  5. デフォルトの文字コード指定の設定

    デフォルトでの指定では日本語が文字化けするので、以下の編集を行ってください。

    [編集前]

    #AddDefaultCharset ISO-8859-1

    [編集後]

    AddDefaultCharset Off

Sun WebServerの場合

Sun WebServerに対するディレクトリ(エイリアス)の設定方法を説明します。

 

[設定ファイル]

“/etc/http/httpd.conf”

デフォルトファイル名、インストール場所を変更した場合は、それに従います。

[修正セクション]

server {
}
    または
url 仮想サーバURL{
}
url{ }
特定の仮想サーバだけに対する設定をします。

Systemwalkerを仮想サーバで運用する場合は、運用する仮想サーバの当該セクションに設定します。

server{ }
全サーバに対するデフォルトとして設定します。仮想サーバ運用をしない場合はこちらでかまいません。

 

[設定レコード]

cgi_enable   "yes"
map /SDwwwbin/             /opt/FJSVmpsdl/inet/wwwroot/
map /SDscript/             /opt/FJSVmpsdl/inet/scripts/  cgi
cgi_enable "yes"|"no"
レコードが既に存在する場合は書き換えます。
map レコード
新たに挿入します。

mapの末尾の“cgi”キーワードでCGIを認識させます。

InfoProvider Proの場合

InfoProvider Proの場合、エイリアスの設定はできません。代わりに、UNIXのファイルシステムのシンボリックリンク機能を使用します。

環境設定:
設定ファイル“etc/opt/FSUNprovd/HTTPD.conf”(ただし、デフォルトファイル名、インストール場所を変更した場合は、それに従います)内の“cgi-path-Idnt”にCGIアプリケーションを格納するディレクトリを設定します。

CGIアプリケーションを格納するディレクトリ

(省略時: asctopの設定値/cgi-bin cgi-bin)

cgi-path-idnt:公開ディレクトリ名/SDscript SDscript

 

[設定ファイル]

“etc/opt/FSUNprovd/HTTPD.conf” 

ただし、デフォルトファイル名、インストール場所を変更した場合は、それに従います。

 

[入力コマンド]

cd “acstop”で定義した公開ディレクトリ
ln -s /opt/FJSVmpsdl/inet/scripts SDscript
ln -s /opt/FJSVmpsdl/inet/wwwroot SDwwwbin

なお、公開ディレクトリacstopは、InfoProviderのインストール時に指定するディレクトリ名です。

[Windows]
■WWWサーバの設定方法(Windows(R) 2000/Windows Server(TM) 2003の場合)

Web連携機能を利用するには、Microsoftインターネットサービスマネージャを使用して、Internet Information ServerまたはInternet Information Services(以降IIS)の設定を以下のように行って下さい。

ディレクトリ名

別名

読み取り

実行

Systemwalker Software Deliveryインストールパス\bin\inet\wwwroot

/SDwwwbin

あり

なし

Systemwalker Software Deliveryインストールパス\bin\inet\scripts

/SDscript

なし

あり

■アクセス権の登録

Systemwalkerのインストール時には、アクセス権を設定していませんが、Systemwalkerが運用管理製品であるという性質上、不特定多数のWWWクライアントからのアクセスを許可するべきではありません。Web連携機能のアクセス権制御は各WWWサーバが持つアクセス権制御機能に準じます。このため、SystemwalkerのWeb連携機能のアクセスを制御する場合は、各WWWサーバの説明書を参照して設定してください。セキュリティ上の問題を回避するために、極力アクセス権制御の設定を行うことをお勧めします。

SystemwalkerのWeb連携機能としてアクセス権制御の対象となるのは以下のURLです。

対象URL

ファイルの役割

http://運用管理サーバのホスト名/SDwwwbin/

htmlファイルが格納されているディレクトリ

http://運用管理サーバのホスト名/SDscript/

CGIファイルが格納されているディレクトリ

 

■WWWブラウザのセットアップ

WWWブラウザをセットアップします。セットアップ方法は使用するブラウザの説明書を参照してください。

Web連携機能は以下のURLで使用します。

http://運用管理サーバのホスト名/SDwwwbin/drmsgui.htm

上記のURLを開くと[Systemwalker Web連携]ページが表示されます。

◆Webコンソールでの設定

WWWブラウザの環境設定でCookieが無効になっていると、Web連携の機能が使用できません。Cookieを受け入れる設定にしてください。

Internet Explorerの場合

操作手順を以下に示します。

  1. [表示](または[ツール])→[インターネットオプション]メニューでインターネットオプション設定ダイアログを表示します。
  2. [セキュリティ]タブを選択して、[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックし[セキュリティの設定]ダイアログを表示します。
  3. Cookieの項目/スクリプトの項目が[無効]になっていないことを確認してください。([ダイアログを表示する]より[有効]を推奨します。)

Netscape Communicator / mozillaの場合

Netscape Communicatorの操作手順を以下に示します。

mozillaの場合も、Netscape Communicatorの設定方法に準じて設定してください。

  1. [編集]→[設定]メニューで設定ダイアログボックスを表示します。
  2. ツリーの[詳細]を選択し、以下の項目がチェックされていることを確認してください。

また、以下の設定が必要です。

Internet Explorerの場合

操作手順を以下に示します。

  1. [表示](または[ツール])→[インターネットオプション]メニューでインターネットオプション設定ダイアログを表示します。
  2. [接続]タブで[プロキシ サーバー]欄の[詳細]ボタンをクリックします。Internet Explorer 5.0の場合は、[接続]タブで[LANの設定]ボタンをクリックし、[LANの設定]ダイアログで[プロキシ サーバー]欄の[詳細]ボタンをクリックします。
  3. [例外]の欄で、運用管理サーバのIPアドレスを記述します。

Netscape Communicatorの場合

操作手順を以下に示します。

  1. [編集]→[設定]メニューで[設定]ダイアログボックスを表示します。
  2. カテゴリ欄で詳細の中にある「プロキシ」をクリックします。
  3. 「手動でプロキシを設定する」ところの[表示]ボタンをクリックします。
  4. [例外]の欄で、運用管理サーバのIPアドレスを記述します。

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