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第4章 HTMLページ編集サービスがサポートするHTML拡張タグ> 4.2 HTMLページ編集サービスのHTML拡張タグ

4.2.1 <!INFOBJ_RESULT>拡張タグ

CORBAオブジェクトのパラメタをテンプレートHTMLに展開する時に指定します。<!INFOBJ_RESULT>拡張タグはパラメタの他にマルチメディアデータへのパスとしても使用します。

記述形式

<!INFOBJ_RESULT NAME=パラメタ FORMAT=出力書式>
<!INFOBJ_RESULT AVNAME=パラメタ>

オペランドの説明

オペランド

説明

オペランドに指定可能なCORBAデータ型の単位

備考

NAME=パラメタ

CORBAオブジェクトのパラメタをテンプレートHTMLに展開する時にIDL定義のパラメタ名を指定します。

単純データ型
文字列型
配列型
シーケンス型

必須

AVNAME=パラメタ

マルチメディアデータをテンプレートHTMLに展開(マルチメディアデータの格納場所を示すURLに展開)する時にIDL定義のパラメタ名を指定します。

構造体型

FORMAT=出力書式

出力書式を指定します。

−−−

省略可

マルチメディアデータ

マルチメディアデータを使用する場合は、IDL定義に以下の構造体を定義します。

マルチメディアデータ用構造体

構造体型

データ属性
char[4]

データ属性を示す拡張子を設定します。 これはマルチメディアファイルをWWWブラウザへ表示するときに作成する一時ファイルの拡張子として使用します。
データ属性を示す拡張子とは"HTM","GIF ","JPG"などです。

データ長
long または unsigned long

データ部の長さをバイト数で設定します。

データ部
typedef sequence<octet>

マルチメディアデータを設定します。

マルチメディアデータ用構造体を用いたIDL例

module mdlavfile{
        interface intf{
            typedef sequence<octet> AV;
            struct iodata{
                        char ftype[4];
                        unsigned long datalen;
                        AV avdata;
            };
                long func(in string mapn, out iodata avput);
        };
};

出力書式

<!INFOBJ_RESULT>および<!INFOBJ_RETVAL>拡張タグで、データの出力書式を指定する場合に用いるFORMATパラメタの記述形式を示します。

記述形式

FORMAT=フラグ 出力幅精度 型フラグ 変換文字

パラメタの説明

パラメタ

説明

備考

フラグ

出力位置等を制御するオプションです。
フラグを省略すると右詰めに出力し、負の場合"-"を付加します。

−:左詰めで出力します。
+:正の場合"+"を出力します。負の場合"-"を出力します。

省略可

出力幅

出力する最小幅を指定します。
出力文字数が出力幅よりも小さい場合、右詰めまたは左詰めで空白が出力されます。出力幅の前に0(ゼロ)を指定した場合かつ右詰めの場合、左側の空白が0(ゼロ)に置き換わります。
出力文字数が出力幅よりも大きい場合は、出力文字数分だけ出力します。

精度

浮動小数点型については、小数点以下の桁数を指定します。文字列型については、表示する最大幅の文字数を指定します。

型フラグ

long型とdouble型の場合、l(エル)を指定します。
long long型の場合、ll(エルエル)を指定します。

変換文字

出力するデータの形を指定します。詳細は下表の変換文字を参照してください。

必須

出力幅と精度の関係

 

精度

指定なし

指定あり

出力幅

指定なし

文字列の長さ分だけ出力

文字列の長さ、精度のどちらか小さい方の桁数で出力

指定あり

文字列の長さ、出力幅のどちらか大きい方の桁数で出力

出力幅の桁数分出力されるが出力される文字は精度の桁数まで

変換文字

 

変換元のCORBAデータ型

char

(unsigned) short

(unsigned) long

long long

float

double

string

変換文字

c
(注1)

文字を出力

−−−

−−−

−−−

d

符号付き10進数の形で出力

u

符号なし10進数の形で出力

o

符号なし8進数の形で出力

x/X
(注3)

符号なし16進数の形で出力

f

−−−

[-]ddd.dddの形式で出力

−−−

e/E
(注4)

[-]d.ddde[+/-]ddの形式で出力

g/G
(注4)

出力桁数によって "f"または"e/E" 変換文字の形で出力

s
(注2)

−−−

−−−

文字列を出力

(注1) shortまたはunsigned shortの場合は下位8ビットが出力対象となります。

(注2) ナル文字('\0')の直前まで、または、出力幅と精度を指定した場合は、出力幅と精度の関係の表を参照してください。

(注3) 変換文字が英大文字の場合、変換データ内の英字は英大文字で出力します。変換文字が英小文字の場合、変換データ内の英字は英小文字で出力します。

(注4) 変換文字が英大文字の場合、指数表示部の英字は英大文字で出力します。変換文字が英小文字の場合、指数表示部の英字は英小文字で出力します。

省略値

 

CORBAデータ

char

short

long

long long

unsigned short

unsigned long

float

double

string

型フラグ

 

 

l

ll

 

l

 

l

 

変換文字

c

d

d

d

u

u

f

f

s

出力例

以下にFORMATパラメタの使用例と出力例を示します。

FORMATの使用例と出力例

FORMATパラメタの注意事項

マルチメディアファイル表示用の一時ファイル作成中にエラーが発生した場合は、一時ファイルの名前が"NODATAxxxxxxxxx(9桁の数字).CORBAオブジェクトから受け取った拡張子"となります。
マルチメディアファイル参照時にWWWブラウザからファイルが見つからない旨のメッセージが表示された場合は、HTML表示機能を利用して確認してください。またエラーの原因についてはエラーログを参照してください。


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