Interstage Application Server トラブルシューティング集
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第6章 J2EEアプリケーション開発・運用時の異常

6.5 J2EE Deploymentツールの異常時の対処

 ここでは、J2EE Deploymentツールでトラブルが発生した場合の対処方法を説明します。

◆ 何のメッセージも表示せずJ2EE Deploymentツールの起動が失敗する場合

 Apworksをインストールし、Javaの環境設定を行った後に他のアプリケーションをインストールした場合など、Apworks以外のJavaが実行され、何のメッセージも表示せずJ2EE Deploymentツールの起動が失敗することがあります。この場合は次の対処を行ってください。

[ユーザの対処]
 環境変数 ISDEPLOY_JAVA_HOME に、使用するJDK/JREのインストールディレクトリのパス名を設定後、J2EE Deploymentツールを再起動してください。isdeployコマンドでは、ここに設定されたディレクトリの以下のコマンドを実行します。

bin\java.exe

 【Apworks JDK1.3を使用する場合の設定例:】

set ISDEPLOY_JAVA_HOME=D:\APW\JBK3\jdk

bin/java

 【Apworks JDK1.3を使用する場合の設定例(cshの場合):】

setenv ISDEPLOY_JAVA_HOME /opt/FJSVawjbk/jdk13

 システムのメモリ量が不足している場合にもこの状態となることがあります。メモリが十分に用意されているか確認してください。メモリ量が不足していることが確認された場合には、メインメモリの増設または仮想メモリ領域の拡張を行ってください。

◆ 画面の表示が崩れる、途中で何も応答しなくなるなど異常な動作をする場合

 Apworksをインストールし、Javaの環境設定を行った後に他のアプリケーションをインストールした場合などに、Apworks以外のJavaが実行され、異常な動作をすることがあります。この場合は次の対処を行ってください。

[ユーザの対処]
 環境変数 ISDEPLOY_JAVA_HOME に、使用するJDK/JREのインストールディレクトリのパス名を設定後、J2EE Deploymentツールを再起動してください。isdeployコマンドでは、ここに設定されたディレクトリの以下のコマンドを実行します。

bin\java.exe

 【Apworks JDK1.3を使用する場合の設定例:】

set ISDEPLOY_JAVA_HOME=D:\APW\JBK3\jdk

bin/java

 【Apworks JDK1.3を使用する場合の設定例(cshの場合):】

setenv ISDEPLOY_JAVA_HOME /opt/FJSVawjbk/jdk13

◆ EARファイルに含まれるEJB、J2EEアプリケーションクライアントがファイルツリーに表示されない場合

 EJBあるいはJ2EEアプリケーションクライアントを含んだEARファイルをオープンしたときに、ファイルツリーにEJB、J2EEアプリケーションクライアントが表示されないことがあります。この場合は次の対処を行ってください。

[ユーザの対処]
 EJBあるいはJ2EEアプリケーションクライアントのdeployment descriptorに異常があり、読込むことができなかったことが考えられます。deployment descriptorの設定内容を確認してください。ただし、EJBやJ2EEアプリケーションクライアントがファイルツリーに表示されないだけで、Webアプリケーションの配備やEARファイルの保存は正常に実行されます。

◆ EJBの展開処理中、IDLcでエラーが発生する場合

 EJBの展開中、以下のエラーが発生する場合があります。この場合は次の対処を行ってください。

DEPLOY: エラー: DEP2536: IDLcでエラーを検出しました。
IDLc -roi -info .....(中略) .....
OD: エラー: od51401:IDLejbparser:CORBA_InterfaceRep_create_repository<PWriteIDL>関数で例外情報にIDL:CORBA/StExcep/COMM_FAILURE:1.0が発生しました。マイナーコードは0x0です。
OD: エラー: od51221:IDLc:IDLejbparserコマンドエラー. エラーコード=4

[ユーザの対処]
 次の原因が考えられます。以下の点を確認してください。

◆ EJBの展開処理中、実装ソース生成でエラーが発生する場合

 EJBの展開中、以下のエラーが発生する場合があります。この場合は次の対処を行ってください。

DEPLOY: エラー: DEP2272: クラスロードに失敗しました。: JDKメッセージ=xxx/xxx

(wrong name: xxx/xxx): 詳細情報=02-004-0302


 xxx/xxxには、エラーが発生したクラスまたはインタフェース名が表示されます。

[ユーザの対処]
 次の原因が考えられます。以下の点を確認してください。

【例】

package user1;
public interface SampleRemote extends java.rmi.Remote
{
aAA.bbb meth1() throws java.rmi.RemoteException;
aAa.BBB meth2() throws java.rmi.RemoteException;
}

◆ EJBの展開処理中、javacでエラーが発生する場合

 EJBの展開中、以下のエラーが発生する場合があります。この場合は次の対処を行ってください。

DEPLOY: エラー: DEP2511: コンパイルエラーが発生しました。エラーメッセージにより、Java翻訳オプションまたは、User定義クラスを確認してください。

  .....(以下省略)

[ユーザの対処]
 次の原因が考えられます。以下の点を確認してください。

DEPLOY: エラー: DEP2511: コンパイルエラーが発生しました。エラーメッセージにより、Java翻訳オプションまたは、User定義クラスを確認してください。

  .....(以下中略)

try 文のコードが大き過ぎます。


[ユーザの対処]
 次の原因が考えられます。以下の点を確認してください。


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