Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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付録B 旧バージョンでのクラスタ環境構築手順> B.4 クラスタサービス機能/Sun Cluster(Solaris OE)> B.4.8 その他の環境作成

B.4.8.3 コンポーネントトランザクションサービスのセキュリティ機能を使用する場合の環境作成

 コンポーネントトランザクションサービスのセキュリティ機能を使用する場合、以下の手順でシステムを構成して運用してください。

InfoDirectoryのインストール

 クラスタを構成する運用ノードと待機ノードへ個別にInfoDirectoryをインストールしてください。

環境構築

・運用ノード

 InfoDirectoryの管理ツールでホストの追加を行ってください。InfoDirectoryのホスト追加時に“ホスト追加”ダイアログが表示されるので、新しく接続するディレクトリサーバの情報を設定してください。この時 以下の2点に注意してください。

 InfoDirectoryのホストの追加方法は“InfoDirectory使用手引書 管理ツール編”を参照してください。

・待機ノード

 InfoDirectoryのホストの追加を行ってください。InfoDirectoryのホスト追加時にディレクトリサーバの情報は運用ノードで設定した情報と同一の情報を設定してください。ただし、以下の点に注意してください。


 共用ディスク上の“DIBのインストールディレクトリ”は、運用ノードのみ参照可能なため、DSAは運用側で作成することを推奨します。InfoDirectoryのDSAの作成方法は“InfoDirectory使用手引書 管理ツール編”を参照してください。

通常の手順

・運用ノード

 InfoDirectoryのDSAを“odsstartコマンド”で起動してください。

・待機ノード

 InfoDirectoryのDSAは起動しません。

切り替え時

 InfoDirectoryをクラスタ運用する場合、InfoDirectoryの状態遷移用メソッドを作成する必要があります。

・運用ノード

 運用ノードの異常により待機ノードに切り替わる場合、InfoDirectoryのDSAをInfoDirectoryの状態遷移用メソッドを使用して停止してください。その際、InfoDirectoryの状態遷移用メソッドは“サービス名 TD_INTERSTAGE”が呼ばれた後に呼ばれるように設定してください。

 状態遷移用メソッドについては、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

・待機ノード

 新運用ノードとして、InfoDirectoryのDSAをInfoDirectoryの状態遷移用メソッドを使用して起動してください。その際、InfoDirectoryの状態遷移用メソッドは“サービス名 TD_INTERSTAGE”が呼ばれる前に呼ばれるように設定してください。


 InfoDirectoryの“odsstartコマンド”と“odsstopコマンド”は“DIBのインストールディレクトリ”に移動して実行する必要があるので、状態遷移用メソッドに、“odsstartコマンド”と“odsstopコマンド”を“DIBのインストールディレクトリ”移動して実行する処理を組み込んでください。


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