Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド |
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付録B 旧バージョンでのクラスタ環境構築手順 | > B.3 クラスタサービス機能/SafeCLUSTER(Solaris OE) | > B.3.1 ホットスタンバイ機能(1:1運用待機) | > B.3.1.5 クラスタシステムの環境設定 |
Interstageでは状態遷移プロシジャを利用し、Interstageの起動/停止および切り替え処理を行います。Interstageでは以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
(tdパッケージインストールディレクトリ)/etc/HA/SynfinityCLUSTER
使用者は状態遷移プロシジャを環境に合わせて修正する必要があります。
Interstageでは以下の状態遷移プロシジャのサンプルを提供いたします。
また、以下のリソース管理プログラム指定ファイルのサンプルを提供いたします。
Servletサービスでは状態遷移プロシジャを利用し、Servletサービスの起動/停止および切り替え処理を行います。以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
(Servletサービスインストールディレクトリ)/sample/boot/solaris2/SynfinityCLUSTER
HTMLページ編集サービスでは状態遷移プロシジャを利用し、HTMLページ編集サービスの起動/停止および切り替え処理を行います。HTMLページ編集サービスでは以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
(HTMLページ編集サービスインストールディレクトリ)/samples/scripts/SynfinityCLUSTER
InfoProvider proでは状態遷移プロシジャを利用し、InfoProvider proの起動/停止および切り替え処理を行います。以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
(InfoProvider proインストールディレクトリ)/sample/boot/solaris2/SynfinityCLUSTER
EJBサービスでは状態遷移プロシジャを利用し、EJBサービスの起動/停止および切り替え処理を行います。以下のディレクトリ配下に状態遷移プロシジャのサンプルを提供します。
(EJBサービスインストールディレクトリ)/sample/HA/SynfinityCLUSTER
使用者は運用ノードおよび待機ノードより、以下の手順で状態遷移プロシジャおよびリソース管理プログラム指定ファイルの修正を行います。
1) 状態遷移プロシジャおよびリソース管理プログラム指定ファイルの複写
2) 状態遷移プロシジャおよびリソース管理プログラム指定ファイルの内容の修正
Interstageより提供しているすべての状態遷移プロシジャのサンプルを使用者の任意のディレクトリ配下に以下の命名で複写してください。この時、合計31文字以内にしてください。
サービス名.状態遷移プロシジャ名 |
サービス名がSRV1で/var/is-ha配下に複写する場合
cp /opt/FSUNtd/etc/HA/SynfinityCLUSTER/OD_INTERSTAGE /var/is-ha/SRV1.OD_INTERSTAGE |
また、リソース管理プログラム指定ファイルも任意のディレクトリ配下に複写してください。
OTS_LIST
cp /opt/FSUNtd/etc/HA/SynfinityCLUSTER/OTS_LIST /var/is-ha/ |
必ず、複写を行って使用してください。サンプルをそのまま使用しないでください。
複写した状態遷移プロシジャおよびリソース管理プログラム指定ファイルの内容の修正方法を以下に説明します。
データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。
状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE”にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。
OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル |
データベース連携サービスを使用する場合、リソース管理プログラム指定ファイルを修正する必要があります。
当ファイルで運用ノードで起動するリソース管理プログラムと切り替え時に引き継ぐリソース管理プログラム情報を設定します。
●RESOURCE_LD_LIBRARY_PATHの修正
RESOURCE_LD_LIBRARY_PATHにリソース管理プログラムが必要とするライブラリのパスを設定してください。
RESOURCE_LD_LIBRARY_PATH="/aaa/bbb/ccc:/xxx/yyy/zzz" |
※)記述するパスが複数の場合、":"で区切ってください。
●RESOURCE_PROG01の修正
RESOURCE_PROG01にリソース管理プログラム名を設定してください。
RESOURCE_PROG01="リソース管理プログラム" |
●RESOURCE_DEF01の修正
RESOURCE_DEF01にリソース定義ファイル名を設定してください。
RESOURCE_DEF01="リソース定義ファイル" |
リソース管理プログラムが2つの場合は、上記と同様にRESOURCE_PROG02,RESOURCE_DEF02に情報を設定してください。
リソース管理プログラムが3つ以上存在する場合は、同様にRESOURCE_PROG03,RESOURCE_DEF03,RESOURCE_PARM03というように情報を追加してください。
●ALL_RESOURCE_DEFの修正
リソース管理プログラムが3つ以上存在する場合は、ALL_RERESOURCE_DEFに上記で設定したRESOURCE_DEF0nの情報を設定してください。
リソース管理プログラムが4つの場合
ALL_RESOURCE_DEF='$RESOURCE_DEF01 $RESOURCE_DEF02 $RESOURCE_DEF03 \ |
※)記述する場合はブランクで区切ってください。
●ALL_RESOURCE_PARMの修正
リソース管理プログラムが3つ以上存在する場合は、ALL_RERESOURCE_PARMに上記で設定したRESOURCE_PARM0nの情報を設定してください。
リソース管理プログラムが4つの場合
ALL_RESOURCE_PARM='$RESOURCE_PARM01 $RESOURCE_PARM02 \ |
記述する場合はブランクで区切ってください。
●OTS_LOGICAL_HOSTの追加(ノード名引継ぎなしの場合)
ノード名引継ぎなしの場合にのみ、OTS_LOGICAL_HOSTを追加する必要があります。OTS_LOGICAL_HOSTには論理ホスト名を設定してください。OTS_LISTの最後の行に、以下に示すように追加してください。
論理ホスト名がotslogicalの場合
OTS_LOGICAL_HOST=otslogical export OTS_LOGICAL_HOST |
データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。
状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE”にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。
OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル |
データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。
状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE”にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。
OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル |
データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。
状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE”にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。
OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル |
データベース連携サービスを使用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。
状態遷移プロシジャ内の“OTS_FLG”に“ON”を設定してください。
OTS_FLG="ON" |
状態遷移プロシジャ内の“OTSRSC_LIST_FILE”にリソース管理プログラム指定ファイル(OTS_LIST)を絶対パスで設定してください。
OTSRSC_LIST_FILE=リソース管理プログラム指定ファイル |
当該状態遷移プロシジャにより、運用ノードで起動するワークユニットおよび切り替え時に引き継ぐワークユニットを設定します。そのため、状態遷移プロシジャ内のWU_NAMEにワークユニット名を以下のように記述してください。
WU1,WU2を起動および事前起動したい場合
WU_NAME="WU1 WU2" |
記述するワークユニット名はブランクで区切ってください。
サービス名.WU_INTERSTAGEはスーパユーザ権限で実行されるため、ワークユニット(APM)はスーパユーザ権限になります。ワークユニット(APM)を一般ユーザで起動したい場合は、使用者が状態遷移プロシジャのサンプルを修正し対処してください。
Servletサービスのインストールディレクトリを変更した場合は、状態遷移プロシジャの以下の内容を変更します。
JS_HOME= Servletサービスのインストールディレクトリ |
HTMLページ編集サービスのインストールディレクトリを変更した場合は、状態遷移プロシジャの以下の内容を変更します。
WG_HOME= HTMLページ編集サービスのインストールディレクトリ |
InfoProvider proのインストールディレクトリを変更した場合は、状態遷移プロシジャの以下の内容を変更します。
IPP_HOME= InfoProvider proのインストールディレクトリ |
当該状態遷移プロシジャにより、サービスで起動する共用ディスク上の環境定義ファイル名を設定します。
サービスに対する状態遷移プロシジャ内のIPPENVFILEにサービス1で起動するInfoProvider proの環境定義ファイル名を以下のように記述してください。
HTTPD_S1.confを起動したい場合
IPPENVFILE="$SWITCH/conf/HTTPD_S1.conf" |
$SWITCH:共用ディスク上のディレクトリ
環境定義ファイル名を複数記述する場合はブランクで区切ってください。
EJBアプリケーションをワークユニットで運用する場合、当該状態遷移プロシジャを修正する必要があります。当該状態遷移プロシジャにより、運用ノードで起動するワークユニットおよび切り替え時に引き継ぐワークユニットを設定します。そのため、状態遷移プロシジャ内のWU_NAMEにワークユニット名を以下のように記述してください。
WU1,WU2を起動および事前起動したい場合
WU_NAME="WU1 WU2" |
記述するワークユニット名はブランクで区切ってください。
サービス名.EB_INTERSTAGEはスーパユーザ権限で実行されるため、ワークユニットはスーパユーザ権限になります。ワークユニットを一般ユーザで起動したい場合は、使用者が状態遷移プロシジャのサンプルを修正し対処してください。
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