Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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付録B 旧バージョンでのクラスタ環境構築手順> B.2 クラスタサービス機能/MSCS(Windows(R))> B.2.6 アプリケーション環境作成

B.2.6.2 サーバアプリケーション環境

 サーバアプリケーションの環境は、運用ノードと待機ノードと全く同じ構成で作成しなければなりません。

サーバアプリケーションプログラム

 サーバアプリケーションのプログラミングについては、クラスタシステムを使用しない場合と同じです。

スケルトンファイル

 スケルトンファイルについては運用ノード、待機ノードでそれぞれ同じものを出力してください。

サーバアプリケーション実行ファイル

 サーバアプリケーションなどのワークユニットで使用する資源などについては、運用ノードと待機ノードで同じ構成(ファイル名、フォルダ構成など)で作成する必要があります。

APMの生成

 グローバルトランザクション連携を行う場合は、tdlinkapmコマンドでAPMを生成し運用する必要があります。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでtdlinkapmコマンドを使用し、同じ構成(ファイル名、フォルダ構成など)のAPM名を生成します。生成したAPMは、ワークユニット定義にAPM名を指定します。なお、事前にXA連携用プログラムを作成してからAPMを生成します。

EJBアプリケーションの定義

 EJBアプリケーションを利用する場合は、EJBアプリケーションのインストールと、EJBアプリケーションの動作環境定義を行う必要があります。

ワークユニット定義

 ワークユニット定義については、運用ノードと待機ノードで同じものを使用してください。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでisaddwudefコマンドを使用し、ワークユニット定義を登録する必要があります。


 トランザクションアプリケーションのワークユニットおよびWRAPPERワークユニットは、tdadddefでもワークユニット定義を登録することができます。

ワークユニットの変更

 クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。

[ワークユニットを追加する場合]

  1. 運用ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
  2. 運用ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
  3. 待機ノードを運用ノードにし、tdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行い、スケルトンを元にアプリケーションを作成します。
  4. Interstage用のリソースグループをオフラインにしてください。
  5. 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
  6. ワークユニット起動用バッチファイルに追加するワークユニット名を設定します。
  7. Interstage用のリソースグループをオンラインにしてください。

[ワークユニットを削除する場合]

  1. 運用ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
  2. 待機ノードを運用ノードにし、tdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
  3. Interstage用のリソースグループをオフラインにしてください。
  4. 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
  5. ワークユニット起動用バッチファイルに削除するワークユニット名の削除を行います。
  6. Interstage用のリソースグループをオンラインにしてください。

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