Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド
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付録B 旧バージョンでのクラスタ環境構築手順> B.1 クラスタサービス機能/SafeCLUSTER(Windows(R))> B.1.7 アプリケーション環境作成

B.1.7.2 サーバアプリケーション環境

 サーバアプリケーションの環境は、運用ノードと待機ノードと全く同じ構成で作成しなければなりません。

サーバアプリケーションプログラム

 サーバアプリケーションのプログラミングについては、クラスタシステムを使用しない場合と同じです。

スケルトンファイル

 スケルトンファイルについては運用ノード、待機ノードでそれぞれ同じものを出力してください。

サーバアプリケーション実行ファイル

 サーバアプリケーションなどのワークユニットで使用する資源などについては、運用ノードと待機ノードで同じ構成(ファイル名、フォルダ構成など)で作成する必要があります。

APMの作成

 グローバルトランザクション連携を行う場合は、tdlinkapmコマンドでAPMを生成し運用する必要があります。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでtdlinkapmコマンドを使用し、同じ構成(ファイル名、フォルダ構成など)のAPM名を生成します。生成したAPMは、ワークユニット定義にAPM名を指定します。なお、事前にXA連携用プログラムを作成してからAPMを生成します。

ワークユニット定義

 ワークユニット定義については、運用ノードと待機ノードで同じものを使用してください。この場合、運用ノードと待機ノードそれぞれでisaddwudefコマンドを使用し、ワークユニット定義を登録する必要があります。


 トランザクションアプリケーションのワークユニットおよびWRAPPERワークユニットは、tdadddefコマンドでもワークユニット定義を登録することができます。

ワークユニットの変更

 クラスタの環境を設定後、ワークユニットを追加または削除する場合、以下の手順で変更を行ってください。

[ワークユニットを追加する場合]

  1. 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、IDLコンパイルを行います。
  2. 運用ノード、待機ノードで出力されたスケルトンを元にアプリケーションを作成します。
  3. クラスタサービスを停止します。
  4. 運用ノード、待機ノードで新規に追加するワークユニット定義を登録します。
  5. 運用ノードより状態遷移プロシジャの「サービス名.WU_INTERSTAGE.bat」に追加するワークユニット名を設定します。
  6. クラスタサービスを起動します。

[ワークユニットを削除する場合]

  1. 運用ノード、待機ノードでtdcコマンドを使用し、インタフェース情報を削除します。
  2. クラスタサービスを停止します。
  3. 運用ノード、待機ノードで削除するワークユニット定義を削除します。
  4. 運用ノードより状態遷移プロシジャの「サービス名.WU_INTERSTAGE.bat」よりワークユニット名を削除します。
  5. クラスタサービスを起動します。

EJBアプリケーション

 ejbinstallebコマンドを使用し、EJBアプリケーションのインストールを行います。
 EJBアプリケーションのインストールは、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。
 カストマイズツールを使用しEJBアプリケーションの動作環境定義を行う場合は、運用ノードおよび待機ノードでそれぞれ行ってください。


 EJBアプリケーションのインストール時には、以下のサービスを開始しておく必要があります。


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