Interstage Application Server 高信頼性システム運用ガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
第3章 Traffic Directorを利用した負荷分散 |
以下にTraffic Directorと連携することにより負荷分散環境を構築する場合に必要な環境設定について記述します。
“Interstage Traffic Directorのマニュアル"を参照してください。
“Interstage Traffic Directorのマニュアル"を参照してください。
なお、負荷分散ポリシーの設定は、以下のように行ってください。
Interstage特有の負荷分散ポリシーを選択する場合には、負荷計測エージェントをインストールする必要があります。また、その他の負荷分散ポリシーについては、"Interstage Traffic Directorのマニュアル"を参照してください。
負荷分散対象サーバのInterstageの環境設定は、負荷分散対象となる全サーバに対して、以下の手順で実施してください。Interstageの環境設定手順の詳細については、"Interstage運用ガイド"の"Interstageの環境設定"を参照してください。
1. hostsファイルの設定
以下のhostsファイルに定義されている自サーバのホスト名とIPアドレスの設定文に対して、別名で、仮想IPアドレスのホスト名の宣言を追加します。
宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
以下に、初期化対象となるサーバのホスト名がhost1、仮想IPアドレスのホスト名がvhostの場合の記述例を示します。なお、"10.124.35.41"のIPアドレスは、host1の実IPアドレスです。
10.124.35.41 host1 vhost |
2. Interstageの停止
isstop -fコマンドを実行し、Interstageを停止します。
以下に、isstop -fコマンドの実行例を示します。
> isstop -f |
3. Interstageシステム定義の生成
isgendefコマンドを実行し、Interstageシステム定義を生成します。
以下に、システム規模がsmallの場合のisgendefコマンドの実行例を示します。
> isgendef small |
4. Interstageシステム定義ファイルの登録
isregistdefコマンドを実行し、Interstageシステム定義ファイルを登録します。
以下に、isregistdefコマンドの実行例を示します。
> isregistdef |
5. Interstage動作環境定義のカストマイズ
Interstage動作環境定義に、以下の項目を設定してください。
・CORBA HOST NAME
・CORBA PORT NUMBER
以下に、各定義項目の指定例を示します。
CORBA HOST NAME=host1 CORBA PORT NUMBER=8003 |
6. Interstageの初期化
isinitコマンドを実行し、Interstageを初期化します。
Windowsシステムでは、Interstageの初期化時には、ネーミングサービスを、ローカルサーバ上にセットアップしてください。
以下に、Interstageの運用形態がtype1の場合の初期化実行例を示します。
> isinit type1 |
Traffic Director連携機能において、負荷分散方式は、ネーミングサービスのオブジェクトリファレンスの登録内容により決定します。
ネーミングサービスは、負荷分散の対象となるすべてのサーバマシンに配置してください。
オブジェクトリファレンスの登録方法は、負荷分散の方式により、異なります。
OD_or_admコマンドによる手動登録を行ってください。
OD_or_admコマンドにより、ネーミングサービスへサーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスを登録する際、-hオプションで指定するオブジェクトの所在には、仮想IPアドレスを指定してください。
トランザクションアプリケーションのオブジェクトリファレンスの登録例
> OD_or_adm -c IDL:TDsample/tdtest:1.0 -a FUJITSU-Interstage-TDLC -n TDsample::tdtest -h vhost -p 8002 |
オブジェクトリファレンスの登録は、以下のいずれかの方法で登録してください。登録方法は、ワークユニット定義の[Control Option]セクションの"Registration to Naming Service"で指定できます。
EJBアプリケーションの場合、負荷分散方式は、EJBアプリケーションのインストールで選択します。インストールは、ejbinstallebコマンドで行います。
以下のファイルに設定するネーミングサービスの参照先ホスト名に、仮想IPアドレスのホスト名を設定してください。IPアドレスは指定できませんので、注意してください。
正しい記述例)
vhost 8002 |
誤った記述例)
10.124.35.30 8002 |
また、以下のhostsファイルに、仮想IPアドレスと仮想IPアドレスのホスト名、負荷分散対象となるすべてのサーバのホスト名とIPアドレスの対応について宣言してください。
宣言を追加した後、pingコマンドによりホスト名が解決されているかを確認してください。
下図では、ネーミングサービスのオブジェクトリファレンス獲得時点の負荷分散について説明しています。
目次
索引
![]() ![]() |