Interstage Application Server WWWサーバ運用ガイド (Interstage HTTP Server編) |
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第2章 環境設定 |
SSLの運用では、一般的な運用(クライアント認証あり/クライアント認証なし)に加え、バーチャルホスト機能を併用して設定することでSSLを使用しない通信とSSLを使用する通信を同時に行うことができます。以下の手順で設定します。
SSLの環境設定を行います。SSLの環境設定については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“Interstage HTTP ServerでSSLを利用する方法”を参照してください。
Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)において、以下に示すディレクティブを使用して、それぞれの運用に応じたSSLの環境設定を行います。
以下のような設定でSSL運用を行う場合
ポート番号“443”
バージョン3.0またはバージョン2.0のSSLプロトコル使用
クライアント認証あり
スロット情報ディレクトリ“C:\ssl\slotdir”
トークンラベル“secret_key_tok”
ユーザPIN管理ファイル“C:\ssl\upinfile”
運用管理ディレクトリ“C:\ssl\envdir”
サイト証明書のニックネーム“server_cert”
クライアントCA証明書のニックネーム“client_cert”
# モジュールの追加(コメントを削除) AddModule mod_ihs_ssl.c # ブラウザとの通信に使用するポート番号 Port 443 # サーバ管理者のメールアドレス ServerAdmin webmaster@main.example.com # サーバの名前 ServerName main.example.com # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2-3 # クライアント認証レベル(クライアント認証なしの場合は、"none"を指定) SSLVerifyClient require # スロット情報ディレクトリ SSLSlotDir C:/ssl/slotdir # トークンラベル SSLTokenLabel secret_key_tok # ユーザPIN管理ファイル名 SSLUserPINFile C:/ssl/upinfile # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir C:/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName server_cert # クライアントCA証明書のニックネーム SSLClCACertName client_cert # 暗号化の方法 SSLCipherSuite RC4-MD5:RC2-MD5:EXP-RC4-MD5:RSA-RC4-MD5:RSA-RC4-SHA:RSA-EXPORT-RC4-MD5 |
以下のような設定でSSL運用を行う場合
ポート番号“443”
バージョン3.0またはバージョン2.0のSSLプロトコル使用
クライアント認証あり
スロット情報ディレクトリ“/home/ssl/slotdir”
トークンラベル“secret_key_tok”
ユーザPIN管理ファイル“/home/ssl/upinfile”
運用管理ディレクトリ“/home/ssl/envdir”
サイト証明書のニックネーム“server_cert”
クライアントCA証明書のニックネーム“client_cert”
証明書/鍵管理環境の構築を行ったユーザ“user1”
証明書/鍵管理環境の構築を行ったグループ“group1”
# モジュールの追加(コメントを削除) AddModule mod_ihs_ssl.c # ブラウザとの通信に使用するポート番号 Port 443 # サーバ管理者のメールアドレス ServerAdmin webmaster@main.example.com # サーバの名前 ServerName main.example.com # 証明書/鍵管理環境の構築を行ったユーザの設定 User user1 # 証明書/鍵管理環境の構築を行ったグループの設定 Group group1 # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2-3 # クライアント認証レベル(クライアント認証なしの場合は、"none"を指定) SSLVerifyClient require # スロット情報ディレクトリ SSLSlotDir /home/ssl/slotdir # トークンラベル SSLTokenLabel secret_key_tok # ユーザPIN管理ファイル名 SSLUserPINFile /home/ssl/upinfile # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir /home/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName server_cert # クライアントCA証明書のニックネーム SSLClCACertName client_cert # 暗号化の方法 SSLCipherSuite RC4-MD5:RC2-MD5:EXP-RC4-MD5:RSA-RC4-MD5:RSA-RC4-SHA:RSA-EXPORT-RC4-MD5 |
以下のような設定で運用を行う場合
SSLを使用しないバーチャルホスト:
ポート番号“80”、公開用ルートディレクトリ“C:\www\public”
SSLを使用するバーチャルホスト(クライアント認証なし):
ポート番号“443”、公開用ルートディレクトリ“C:\www\secure1”
SSLを使用するバーチャルホスト(クライアント認証あり):
ポート番号“444”、公開用ルートディレクトリ“C:\www\secure2”
# モジュールの追加(コメントを削除) AddModule mod_ihs_ssl.c # ブラウザとの通信に使用するポート番号 Listen 80 Listen 443 Listen 444 # スロット情報ディレクトリ SSLSlotDir C:/ssl/slotdir # トークンラベル SSLTokenLabel secret_key_tok # ユーザPIN管理ファイル名 SSLUserPINFile C:/ssl/upinfile # # SSLを使用しないバーチャルホスト(ポート番号:80) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:80> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot C:/www/public </VirtualHost> # # SSLを使用するバーチャルホスト(ポート番号:443) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:443> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot C:/www/secure1 # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2 # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir C:/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName cert_for_purchase # アクセスログ出力 CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog_secure1 1 5" common # エラーログ出力 ErrorLog "|ihsrlog -s logs/errorlog_secure1 1 5" </VirtualHost> # # SSLを使用するホスト(ポート番号:444) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:444> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot C:/www/secure2 # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2-3 # クライアント認証レベル SSLVerifyClient require # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir C:/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName cert_for_manager # クライアントCA証明書のニックネーム SSLClCACertName CACert_InfoCA # 暗号化の方法 SSLCipherSuite RC4-MD5:RC2-MD5:EXP-RC4-MD5:RSA-RC4-MD5:RSA-RC4-SHA:RSA-EXPORT-RC4-MD5 # アクセスログ出力 CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog_secure2 1 5" common # エラーログ出力 ErrorLog "|ihsrlog -s logs/errorlog_secure2 1 5" </VirtualHost> |
以下のような設定で運用を行う場合
SSLを使用しないバーチャルホスト:
ポート番号“80”、公開用ルートディレクトリ“/home/www/public”
SSLを使用するバーチャルホスト(クライアント認証なし):
ポート番号“443”、公開用ルートディレクトリ“/home/www/secure1”
SSLを使用するバーチャルホスト(クライアント認証あり):
ポート番号“444”、公開用ルートディレクトリ“/home/www/secure2”
証明書/鍵管理環境の構築を行ったユーザ“user1”
証明書/鍵管理環境の構築を行ったグループ“group1”
# モジュールの追加(コメントを削除) AddModule mod_ihs_ssl.c # ブラウザとの通信に使用するポート番号 Listen 80 Listen 443 Listen 444 # 証明書/鍵管理環境の構築を行ったユーザの設定 User user1 # 証明書/鍵管理環境の構築を行ったグループの設定 Group group1 # スロット情報ディレクトリ SSLSlotDir /home/ssl/slotdir # トークンラベル SSLTokenLabel secret_key_tok # ユーザPIN管理ファイル名 SSLUserPINFile /home/ssl/upinfile # # SSLを使用しないバーチャルホスト(ポート番号:80) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:80> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot /home/www/public </VirtualHost> # # SSLを使用するバーチャルホスト(ポート番号:443) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:443> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot /home/www/secure1 # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2 # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir /home/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName cert_for_purchase # アクセスログ出力 CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog_secure1 1 5" common # エラーログ出力 ErrorLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/errorlog_secure1 1 5" </VirtualHost> # # SSLを使用するホスト(ポート番号:444) # # バーチャルホストの設定 <VirtualHost 192.168.0.1:444> # ホスト名 ServerName main.example.com # 公開用ルートディレクトリ DocumentRoot /home/www/secure2 # SSLの使用有無 SSLExec on # SSLのバージョン SSLVersion 2-3 # クライアント認証レベル SSLVerifyClient require # 運用管理ディレクトリ SSLEnvDir /home/ssl/envdir # サイト証明書のニックネーム SSLCertName cert_for_manager # クライアントCA証明書のニックネーム SSLClCACertName CACert_InfoCA # 暗号化の方法 SSLCipherSuite RC4-MD5:RC2-MD5:EXP-RC4-MD5:RSA-RC4-MD5:RSA-RC4-SHA:RSA-EXPORT-RC4-MD5 # アクセスログ出力 CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog_secure2 1 5" common # エラーログ出力 ErrorLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/errorlog_secure2 1 5" </VirtualHost> |
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