Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第7部 ツール編> 第49章 J2EEリソースアクセス定義について> 49.2 リソースアクセス定義の編集

49.2.1 JDBCリソースアクセス定義の編集

 JDBCのリソースアクセス定義を選択した時の表示例を示します。

[JDBCドライバの種類がOracleの場合]

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[JDBCドライバの種類がOracle以外の場合]

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各項目の設定内容を、以下の表に示します。

項目名

設定内容

項目の指定

定義名

定義名が表示されます。
定義名は、アプリケーションが、データベースへの接続時にネーミングサービスを使用してデータソースオブジェクトの登録/検索を行う場合に指定する名前になります。また、ここで指定した定義名は、deployment descriptorファイル、またはWebアプリケーション環境定義ファイル(Webアプリケーション運用時)のresource-refタグで記述する必要があります。

指定済み

データベース接続
 ユーザID(注1)

データベースへ接続するためのユーザIDを指定します。

必須

データベース接続
 パスワード(注1)

データベースに接続するための、ユーザIDに対するパスワードを指定します。

必須

ネーミングサービス
 クラス名

使用するJDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのクラス名を指定します。
・Symfowareの場合(注2)(注7)
 com.fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory
・Oracleの場合
 com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
・SQL Serverの場合 image
 com.fujitsu.interstage.jdbc.FJJdbcContextFactory

必須

ネーミングサービス
 URL

使用するJDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのURLを、以下の形式で指定します。
・Symfowareの場合(注7)
 SYM://ホスト名[:ネーミングサービスに接続するときのポート番号]([]内は省略可能)
 ポート番号の省略値は、10326です。

・Oracleの場合(注3)
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file:///ドライブ名:PROVIDER URLの情報を作成したディレクトリのパス
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file:PROVIDER URLの情報を作成したディレクトリのパス

・SQL Serverの場合 image
 FJIS://localhost[:ネーミングサービスに接続するときのポート番号]([]内は省略可能)
 ポート番号の省略値は、10526です。

必須

ネーミングサービス
データソース名(注4)

使用するJDBCドライバのネーミングサービスに登録したデータソース名を、以下の形式で指定します。

 jdbc/データソース名(注5)

ネーミングサービスは、この名前を使用し、JDBCドライバのネーミングサービスからデータソースの検索/参照を行います。

必須

ネーミングサービス
ドライバタイプ

使用するOracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのドライバタイプを“thin”又は“oci”の中で一つを指定します。
ドライバタイプのDefault値は、“thin”です。(注6)

Oracleの場合
有効・必須

ネーミングサービス
ネットワークプロトコル

使用するOracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのネットワークプロトコルを“ipc”又は“tcp”の中で一つを指定します。
ネットワークプロトコルのDefault値は、“tcp”です。

Oracleの場合
有効・必須

ネーミングサービス
データソース種類

使用するOracle用JDBCドライバのデータソースの種類を“Interstageがコネクションプーリングを行う”,“Oracleがコネクションプーリングを行う”,“分散トランザクションを使用する”の中で一つを指定します。
データソース種類のDefault値は、“Interstageがコネクションプーリングを行う”です。

Oracleの場合
有効・必須

ネーミングサービス
.bindingsファイル作成 (注8)

使用するOracle用JDBCドライバのアクセス定義を設定するファイルである“.bindings”ファイルの作成可否を指定します。
Default値は、選択で“作成する”です。

Oracleの場合
有効

ネーミングサービス
サーバURL

使用するOracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのサーバのURLを、以下の形式で指定します。

jdbc:oracle:{ドライバタイプ}:@{ホスト名}:{ポート番号}:{SID}

Oracleの場合
有効・必須

注1)このユーザIDとパスワードは、JNDI サービスプロバイダの環境設定時に指定する、deployment descriptorファイル、またはWebアプリケーション環境定義ファイル(Webアプリケーション運用時)のリソースマネージャ接続者(res-authタグ)に“Container"を指定した場合に使用されます。詳細については、“リソース接続者管理機能”を参照してください。

注2)このクラス名は、V4.0L10以降のSymfowareを使用する場合のクラス名です。V4.0L10より前のバージョンのSymfowareを使用する場合は、以下のクラス名を指定してください。
 fujitsu.symfoware.jdbc2.jndisp.SYMContextFactory


注3)image
   ドライブ名は必ず、指定してください。

注4)XAデータソースは、クライアント側アプリケーションでは運用できません。

注5)JDBCドライバのネーミングサービスに登録したデータソース名の形式が、「jdbc/データソース名」と異なる場合は、登録する際に指定したデータソース名の形式で指定してください。

注6) ドライバタイプが“thin”の場合はネットワークプロトコルの値は“tcp”で指定します。

注7) image
   Symfowareは、Red Hat Linux Advanced Server 2.1でのみ使用可能です。

注8)“.bindings”ファイル作成を指定した場合は以下の環境設定が必要です。

【システム環境変数に設定する場合】

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環境変数

設定値

CLASSPATH

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip

Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ\providerutil.jar ※

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ\fscontext.jar ※

※ Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合のみ設定。

SUNホームページからダウンロードしたものを利用してください。

例)Windows上の環境設定

[コントロールパネル]−[システム]の[環境]タグをクリックしてください。
注)−Windows(R) 2000の場合は[コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の
環境変数ボタンをクリックしてください。
−Windows(R) XPの場合は[コントロールパネル]−[システム]−[詳細設定]の
環境変数ボタンをクリックしてください。

  −Windows(R) 9x、Windows(R) Meの場合はAutoexec.batを編集してください。

上の表に記述されている設定値をCLASSPATH環境変数に追加してください。

例)コマンド上の環境設定

set CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\classes12.zip;%CLASSPATH%

set CLASSPATH=%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\nls_charset12.zip;%CLASSPATH%

Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合に、providerutil.jarおよびfscontext.jarファイルをC:\classesディレクトリに格納した場合は、以下の設定を追加してください。

set CLASSPATH=C:\classes\providerutil.jar;%CLASSPATH%

set CLASSPATH=C:\classes\fscontext.jar;%CLASSPATH%

image

環境変数

設定値

CLASSPATH

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/classes12.zip

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/nls_charset12.zip

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/providerutil.jar ※

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/fscontext.jar ※

※ Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合のみ設定。

SUNホームページからダウンロードしたものを利用してください。

例)

[Cシェルの場合]

setenv CLASSPATH ${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/classes12.zip:${CLASSPATH}

setenv CLASSPATH ${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/nls_charset12.zip:${CLASSPATH}

Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合に、providerutil.jarおよびfscontext.jarファイルを/classesディレクトリに格納した場合は、以下の設定を追加してください。

setenv CLASSPATH /classes/providerutil.jar:${CLASSPATH}

setenv CLASSPATH /classes/fscontext.jar:${CLASSPATH}

image

環境変数

設定値

CLASSPATH

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/classes12.zip

Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/nls_charset12.zip

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/providerutil.jar ※

ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/fscontext.jar ※

※ Oracle9iのJDBC2.xを使用する場合のみ設定。

SUNホームページからダウンロードしたものを利用してください。

例)

 [Cシェルの場合]

setenv CLASSPATH ${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/classes12.zip:${CLASSPATH}

setenv CLASSPATH ${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/nls_charset12.zip:${CLASSPATH}

Oracle9i のJDBC2.xを使用する場合に、providerutil.jarおよびfscontext.jar ファイルを

/classesディレクトリに格納した場合は、以下の設定を追加してください。

setenv CLASSPATH /classes/providerutil.jar:${CLASSPATH}

setenv CLASSPATH /classes/fscontext.jar:${CLASSPATH}

【isj2ee.propertiesファイルに設定する場合】

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isj2ee.propertiesファイルの設定例

classpath=Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\classes12.zip;Oracleのインストールディレクトリ\jdbc\lib\nls_charset12.zip;ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ\providerutil.jar;ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ\fscontext.jar

※ Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合のみ設定。

SUNホームページからダウンロードしたものを利用してください。

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isj2ee.propertiesファイルの設定例

classpath=Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/classes12.zip:Oracleのインストールディレクトリ/jdbc/lib/nls_charset12.zip:ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/providerutil.jar:ダウンロードしたクラスが格納されているディレクトリ/fscontext.jar

※ Oracle8iおよびOracle9iのJDBC2.xを使用する場合のみ設定。

SUNホームページからダウンロードしたものを利用してください。

設定ビューの[入力支援]ボタンをクリックすることで、ネーミングサービスの[クラス名]、および[URL]の入力支援機能(Oracle用JDBCドライバの場合は[サーバURL]も入力支援)を使用することができます。 [入力支援]ボタンをクリックすると、次の[JDBC 定義入力支援]画面が表示されます。

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[JDBC 定義入力支援]画面の項目の設定内容を、以下の表に示します。

項目名

設定内容

項目の指定

JDBCドライバの選択

使用するJDBCドライバを次の中から選択します。

Symfoware

Oracle

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・SQL Server

V4.0L10より前のSymfowareを使用する場合は、[V4.0L10より前のバージョンのSymfowareを使う]をONにします。

必須

[JDBC 定義入力支援]画面で使用するJDBCドライバを選択し、[次へ >]ボタンをクリックすると、以下に示す各JDBCドライバの設定画面が表示されます。

[キャンセル]ボタンをクリックすると、入力支援機能が中止されます。

Symfowareを選択した場合、以下の画面が表示されます。

image

各項目の設定内容を、以下の表に示します。

項目名

設定内容

項目の指定

ホスト名

JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのホスト名を指定します。

必須

ポート番号

JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのポート番号を指定します。
ポート番号の省略値は、10326です。

任意

Oracleを選択した場合、以下の画面が表示されます。

image

項目の設定内容を、以下の表に示します。

項目名

設定内容

項目の指定

PROVIDER URLの情報を作成したフォルダのパス

PROVIDER URLの情報を作成したディレクトリのフルパスを指定します。

[参照]ボタンをクリックすると、[ファイルを開く]ダイアログが表示されます。フォルダを選択してください。

必須

ホスト名

Oracleサーバのホスト名を指定します。

必須

ポート番号

Oracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのポート番号を指定します。
ポート番号の省略値は、1521です。

任意

ドライバタイプ

Oracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのドライバタイプを“thin”又は“oci”の中で一つを指定します
ドライバタイプのDefault指定値は、“thin”です。(注1)

必須

ネットワークプロトコル

Oracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのネットワークプロトコルを“ipc”又は“tcp”の中で一つを指定します。

ネットワークプロトコルのDefault値は、“tcp”です。

必須

Sid

Oracle用JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのsidを指定します。

必須

注1) ドライバタイプが“thin”の場合はネットワークプロトコルの値は“tcp”で指定します。

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SQL Serverを選択した場合、以下の画面が表示されます。

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各項目の設定内容を、以下の表に示します。

項目名

設定内容

項目の指定

ホスト名

localhost が固定で表示されます。

指定済み

ポート番号

JDBCドライバのJNDIサービスプロバイダが、ネーミングサービスにアクセスするためのポート番号を指定します。
ポート番号の省略値は、10526です。

任意

各表示画面で、各項目の指定を行い[OK]ボタンをクリックすると、指定内容がネーミングサービスの[クラス名]、および[URL]に反映されます。

[キャンセル]ボタンをクリックすると、入力支援機能を中止します。

[< 戻る]ボタンをクリックすると、JDBCドライバの選択画面に戻ります。


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