Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド |
目次
索引
![]() ![]() |
第7部 ツール編 | > 第48章 J2EE Deployment ツール | > 48.1 J2EE Deploymentツールの概要 | > 48.1.4 IJServerの概要 |
IJServerはアプリケーションの実行環境であるEJBコンテナ/サーブレット・コンテナを内包し、これらコンテナの上位に位置づけられる論理的な概念です。
IJServerを追加した場合には、アプリケーションの実行環境であるコンテナ定義が自動的に生成されアプリケーションを実行させるまでの手続きが軽減されます。また、IJServerによりコンテナの存在がラッピングされる為、配備操作においてもアプリケーションの種類ごとに配備先コンテナを指定するといった手間がなくなります。
このように、IJServerを使用しない場合に比べてアプリケーションを運用するまでの手続きが大幅に簡易化されるため、IJServerを利用した運用を推奨しています。以降の説明では、このような運用をサーバ管理モード(での運用)と呼びます。
一方、Enterprise Edition、Standard Edition またはWeb-J Editionの以前バージョンの環境をそのまま利用する場合や、EJB/サーブレット個々のコンテナごとに詳細なチューニングを行うような高度な運用をする場合には、IJServerを使用しない形式で配備を行いアプリケーションを運用します。以降の説明では、このような運用を非サーバ管理モード(での運用)と呼びます。(非サーバ管理モードでJ2EE Deploymentツール/EJB Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンドを運用する方法については、“J2EE Deploymentツールの実行”を参照してください)
なお、サーバ管理モードで自動的に作成された定義についても、エディタなどを使用して変更することは可能です。
IJServerとEJBコンテナ/サーブレット・コンテナとの関係は下図の通りです。
1つのIJServer = 1組のEJB環境(EJBコンテナ +WU) + 1組のサーブレット・コンテナ(定義により複数個のサーブレット・コンテナが存在)
※EJBもしくはServletのいずれかのサービスがインストールされていない場合はこの限りではありません。
IJServerを使用すると次のようなメリットがあります。
−アプリケーション実行環境作成の簡易化
コンテナ定義をエディタなどを使用して作成する必要がなくなり、最小限の入力でコンテナ定義が自動的に生成され、アプリケーション運用までの手番が削減されます。
−アプリケーション配備操作の簡易化
配備の際にはIJServer名を指定するだけでアプリケーションが配下のEJBコンテナ/サーブレット・コンテナに自動的に配備される為、アプリケーションの種類ごとに配備先コンテナを指定するといった手間がなくなります。
−アプリケーションのグルーピング概念の提供
テスト環境と運用環境を擬似的に分離したり、特定の環境だけ多重度を上げて高負荷運用を実現するような運用を行う場合に、用途ごとにIJServerを用意することによりアプリケーションを特定用途でグルーピングして扱う事ができます。
−EJBアプリケーション運用までの手番削減
同一IJServer内ではEJBアプリケーションが全て同一コンテナ上に配備される為、EJBの高速呼び出し定義などが不要になり運用までの負荷が軽減されます。
名前空間(JNDIネーミング空間)はシステムで共有となります。このため、複数のIJServerに同じ名前でアプリケーションを配備できません。
J2EEを動作させる実行基盤(CORBA,EJB,Servlet各サービス)を共有します。
目次
索引
![]() ![]() |