Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第28章 Bean共通編> 28.3 トランザクションを使用したアプリケーション> 28.3.1 EJBサービスのトランザクション機能を使用する

28.3.1.1 UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション機能

 EJBアプリケーションが、トランザクションを制御する場合、UserTransactionインタフェースを使用して制御します。以下に、UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション機能の処理の流れなど、アプリケーションの開発について説明します。

■ UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション機能の流れ

 以下に、UserTransactionインタフェースを使用したトランザクション機能を使用する場合の処理の流れを示します。

image

■ UserTransactionインタフェースのメソッド

 UserTransactionインタフェースには以下のメソッドがあります。

 使用できるメソッドの一覧を示します。

メソッド名

内容

begin

新しいトランザクションを生成し、現在のスレッドに関連付けます。

commit

現在のスレッドと関連付けられたトランザクションを完了させます。

getStatus

現在のスレッドと関連付けられたトランザクションの状態を獲得します。

rollback

現在のスレッドと関連付けられたトランザクションをロールバックします。

setRollbackOnly

現在のスレッドと関連付けられたトランザクションを、トランザクションの結果がロールバックだけになるように変更します。

setTransactionTimeout

現在のスレッドでbeginメソッドにより開始されたトランザクションと関連するタイムアウト値を変更します。

■ コネクションの獲得、解放

 EJBサービスのトランザクション機能を使用する場合、コネクションの獲得は、データソースに対してgetConnection()メソッドを発行することによって行います。これ以外の方法で獲得されたコネクションは、トランザクション配下のコネクションとして扱われません。

 コネクションの解放は、獲得したコネクションに対してclose()メソッドを発行することによって行います。

 データソースを使用する場合は、最初にデータソースのlookupを行います。データソースのlookupは、Enterprise Bean Environmentのlookupを使用します。詳細については、“Enterprise Bean Environmentの利用”を参照してください。


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