Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド

18.6.2 アプリケーションのデバッグ情報を利用したデバッグ

　EJBアプリケーションの開発時に、あらかじめデバッグ情報を出力する処理を記述しておき、その情報をもとにデバッグする方法です。

■ デバッグ情報について

　アプリケーションのデバッグ情報は、標準出力または、標準エラー出力を使用します。

◆ 高速呼出し機能を使用する場合

　標準出力および標準エラー出力は、カストマイズツールで指定したファイルに出力されます。このファイルをテキストエディタで開いて参照してください。

◆ Light EJBコンテナ機能を使用する場合

　標準出力および標準エラー出力は、EJBコンテナ定義で指定したファイルに出力されます。EJBコンテナ定義での設定方法は"定義詳細"を参照してください。
このファイルをテキストエディタで開いて参照してください。

標準出力の出力先

　設定されたファイルに“.プロセスID.stdout”を付加したファイル名で出力します。

標準エラー出力の出力先

　設定されたファイルに“.プロセスID.stderr”を付加したファイル名で出力します。

標準エラー出力の例外情報の出力について

　例外クラスのprintStackTrace()メソッドを使用することで、例外がどこで発生したかをある程度、判断することができます。

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catch(Exception e)
{
String emsg = e.getMessage();
Systemerr.println("SampleBean.ejbCreate:Exception occured;");
e.printStackTrace();
throw new javax.ejb.EJBException(emsg);
}

----------------------------------------------------------------------

高速呼出し機能を使用した場合

　高速呼出し機能を使用した場合の標準出力、および標準エラー出力の出力先の設定は、高速に呼び出されるBeanでの設定は無効となり、高速に呼び出すBeanのEJBアプリケーションの設定が有効となります。

　高速呼出し機能で動作しているすべてのEJBアプリケーションからは、同一ファイルへ出力されるため、標準出力および標準エラー出力を行う際に、EJBアプリケーション名などの情報を付加し、どのEJBアプリケーションから出力された情報であるか判断できるようにしてください。

println("SampleBean XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX")

注意事項

• 出力先のディスクに空き容量がない場合には、標準出力および標準エラー出力は出力されないので、ディスクの空きを確保してください。また、不要となった標準出力および標準エラー出力ファイルは、OSの機能を使って削除してください。
• EJBアプリケーションをワークユニットで運用する場合は、ワークユニット定義の指定が有効となります。カストマイズツールで定義した標準出力、標準エラー出力ファイルの設定は無効となりますので、注意してください。