Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第3部 EJB編> 第16章 EJBサービスの基本機能> 16.1 Session Beanの実行環境

16.1.2 Session Beanの形態

 Session Beanは、クライアントとの対話処理を行うためのオブジェクトです。Session BeanにはSTATEFULとSTATELESSの2種類が存在し、それぞれの特徴は以下です。

 STATEFULとSTATELESSの特長を以下に示します。

セションの形態

特長

STATEFUL

  • 変数、トランザクションなど、対話中のEJBアプリケーションの状態を保持します。
  • クライアント1個に対してEJBアプリケーションのインスタンスは1個です。インスタンスはEJBアプリケーションの実体を表します。
  • EJBアプリケーションのインスタンスは、クライアントからのcreate要求により生成されます。

STATELESS

  • 対話中のEJBアプリケーションの状態は保持されません。
  • クライアントn個に対してEJBアプリケーションのインスタンスはn個以下を設定できます。
  • ビジネスメソッドが複数のクライアントから呼び出された場合、クライアント要求数がEJBアプリケーション定義で設定されたインスタンス数を超えると、クライアントからの要求はシリアルにキューイングされます。
  • EJBアプリケーションのインスタンスは、コンテナのインスタンス管理機能により、EJBアプリケーション定義で指定した個数がEJBアプリケーション起動時に生成されます。

下へ16.1.2.1 STATEFUL Session
下へ16.1.2.2 STATELESS Session

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