Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第2部 Servlet/JSP編> 第14章 セションリカバリ> 14.1 セションリカバリについて

14.1.3 セションリカバリ機能の設計

 セションリカバリ機能の利用形態は大きく分けて2つあります。1つ目は1台のマシン内でセションをリカバリする場合、2つ目は複数のマシンをまたがってセションをリカバリする場合です。ここでは、それぞれの場合の設計方法について、説明します。

■1台のマシン内でセションをリカバリする場合

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 1台のマシンでセションをリカバリする場合、ダウンしたサーブレット・コンテナを運用中のサーブレット・コンテナでリカバリする必要があるため、マルチコンテナにする必要があります。この場合、リカバリ対象となるWebアプリケーションがすべてのサーブレット・コンテナで動作するように環境設定する必要があります。
 マルチコンテナの環境定義の方法については、以下の定義を参照してください。

複数のマシンをまたがってセションをリカバリする場合

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 複数のマシンにまたがった運用形態の場合、Servletサービスの環境定義とWebアプリケーションは全てのサーバマシンで同じにする必要があります。
 また、TrafficDirectorと複数のマシンのWWWサーバを用いる運用形態については、"高信頼性システム運用ガイド"を参照してください。

製品の組み合わせについて

 信頼性向上のためSession Registryサーバ(サーバ)のマシンとサーブレット・コンテナ(クライアント)のマシンは別のマシンで運用することを推奨します。Session RegistryサーバはEnterprise Editionだけで提供されているため、以下の製品の組み合わせで運用します。



 

Servletサービス(サーブレット・コンテナ)

Session Registryサーバ

EEだけの構成

EE

EE

SE+EEの構成

SE

EE

PL+EEの構成

PL

EE

EE: Enterprise Edition
SE: Standard Edition
PL: Plus


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