Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第2部 Servlet/JSP編> 第14章 セションリカバリ> 14.1 セションリカバリについて

14.1.2 セションリカバリの保証範囲

 異常発生時のセション情報の保証範囲は、以下のとおりです。

(1) サーブレット・コンテナ異常終了時のセションのリカバリ保証範囲

 サーブレット・コンテナが異常終了した場合であっても、Session Registryサーバにセションがバックアップされていれば、運用中のサーブレット・コンテナでそのセションをリカバリすることができます。
 したがって、リカバリの保証範囲として、Session Registryサーバにセションがバックアップされたかどうかが重要なポイントとなります。

 バックアップの間隔は、セション情報定義ファイル(jssr_session.properties)のsession.backup.intervalに指定します。詳しくは、“セション情報定義ファイルの設定”を参照して下さい。
 以下に例を示します。

(2) Session Registry サーバ異常終了時のセションのリカバリ保証範囲

 Session Registryサーバが異常終了した場合であっても、セションに格納されたデータがファイルに永続化されていれば、再度Session Registryサーバを起動したときに永続化されたファイルからそのセションをリカバリすることができます。
 したがって、リカバリの保証範囲として、Session Registryサーバにおいてセションが永続化されたかどうかが重要なポイントとなります。

 永続化の間隔は、セション情報定義ファイル(jssr_session.properties)のsession.serialize.intervalに指定します。詳しくは、“セション情報定義ファイルの設定”を参照して下さい。
 以下に例を示します。

(3) 永続化について

 永続化を行うことにより、信頼性は向上しますが、レスポンスが低下します。

 永続化は、システム情報定義ファイル(jssr_system.properties)のregistry.clusterで指定します。詳しくは、“システム情報定義ファイルの設定”を参照して下さい。
 以下にその動作の違いを説明します。

 永続化された情報が存在すると、Session Registryサーバの起動時に、その情報が復元されます。以下の場合は、起動前に、セション永続化情報定義ファイルの“serialize.file.path”のディレクトリ配下にあるファイルを削除してください。


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