Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第2部 Servlet/JSP編> 第11章 Servletサービスの環境定義ファイル> 11.5 サーブレット・コンテナ環境定義ファイル> 11.5.3 サーブレット・コンテナ環境定義ファイルのタグの詳細

11.5.3.6 サーブレット・コンテナのクラス

 サーブレット・コンテナのクラス定義は、ConnectorタグとParameterタグで定義します。

■記述形式

-------------------------------------------------------------------------------
  <Connector className="class">
    <Parameter name="param-name" value="param-value" />
  </Connector>
-------------------------------------------------------------------------------

■属性の内容

属性

説明

属性の
省略

className

サーブレット・コンテナのクラス名を記述します。
固定文字列で、
"com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat.service.PoolTcpConnector"を記述します。

×

name

サーブレット・コンテナのクラスに渡すパラメタ名を記述します。

×

value

サーブレット・コンテナのクラスに渡すパラメタ値を記述します。

×

■nameとvalueの属性値

 Parameterタグのname属性とvalue属性には、以下の2つの組み合わせを定義してください。

name

Value

handler

固定文字列で、
"com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat.service.connector.Ajp12ConnectionHandler"を記述します。

port

サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナが通信するためのポート番号を記述します。ポート番号は、サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイルで指定する値と同じ値を記述します。
5001〜65535の範囲で指定してください。

ipaddress

サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナが通信するためのIPアドレスを記述します。IPアドレスは、サーブレット・ゲートウェイ環境定義ファイルで指定する値と同じ値を記述します。
IPアドレスには、"localhost"またはサーバ内のIPアドレスを記述します。
IPアドレスは、xxx.xxx.xxx.xxx(xxxは10進数の数値)の形式で記述してください。
サーブレット・ゲートウェイとサーブレット・コンテナを別のサーバマシン上に配備して運用する場合には、IPアドレスで指定してください。"localhost"や"127.0.0.1"は指定できません。

acsaddress

サーブレット・コンテナがリクエストを許可するサーブレット・ゲートウェイ(WWWサーバ)のマシンのIPアドレスを記述します。
本定義を省略した場合は、すべてのサーブレット・ゲートウェイからのリクエストを許可します。
IPアドレスには、"localhost"またはIPアドレスを記述します。IPアドレスは、xxx.xxx.xxx.xxx(xxxは10進数の数値)の形式で記述してください。
サーブレット・ゲートウェイまたはセションレジストリサーバ(Solaris OEシステムの場合だけ)とサーブレット・コンテナを別のサーバマシン上に配備して運用する場合には、本定義を複数記述してください。また、この場合本定義のすべてのvalueをIPアドレスで指定してください。
セキュリティ対策のため、運用時には本定義項目で必要なサーブレット・ゲートウェイを指定することをお勧めします。

min_spare_threads

サーブレット・コンテナの処理スレッドの初期値/増分値を記述します。
10〜2000の範囲(<= max_spare_threads)で指定してください。
省略値は16です。
なお、この値が小さいほど処理スレッド数が拡張/縮小される頻度が増加します。また、大きいほど1回の拡張に時間が掛かり、起動直後のメモリ使用量も増加します。

max_spare_threads

サーブレット・コンテナの待機中(アイドル状態)の処理スレッドの上限値を記述します。サーブレット・コンテナは、待機中の処理スレッド数がこの上限値を超えた場合、余分な処理スレッドを破棄します。リクエストの平均多重度を目安に設定してください。
10〜2000の範囲(<= max_threads)で指定してください。省略値は24です。
なお、この値が小さいほど処理スレッドの生成/破棄される頻度が増加します。また、値が大きいほど、リクエストがない状態でもメモリを使用します。

max_threads

サーブレット・コンテナの処理スレッドの上限値を記述します。
ここで指定した値が、1コンテナで同時に処理できるリクエスト数となります。10〜2000の範囲で指定してください。省略値は512です。

connection_timeout

サーブレット・ゲートウェイからのリクエストデータ読み込み中に、サーブレット・ゲートウェイ側からの応答がなくなってしまった場合の通信を切断するまでの時間を記述します。
単位はミリ秒で、指定できる値は、1〜86400000(24時間)です。省略値は切断を行いません。
ネットワーク異常時のエラーを防ぐため、本定義項目を指定することをお勧めします。

■記述例

-------------------------------------------------------------------------------
  <Server>
    <ContextManager workDir="work/sample" >
      <Connector className
       ="com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat.service.PoolTcpConnector ">
        <Parameter name="handler" 
         value="com.fujitsu.interstage.jservlet.tomcat.service.connector(*1)
         .Ajp12ConnectionHandler" />(*1)
        <Parameter name="port" value="8009"/>
        <Parameter name="ipaddress" value="localhost" />
        <Parameter name="acsaddress" value="localhost" />
        <Parameter name="min_spare_threads" value="16" />
        <Parameter name="max_spare_threads" value="32" />
        <Parameter name="max_threads" value="128" />
        <Parameter name="connection_timeout" value="300000" />
      </Connector>
    </ContextManager>
  </Server>
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 (*1)表示の関係上、本来は必要のない箇所に改行や空白が入っています。


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