Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第2部 Servlet/JSP編> 第10章 Webアプリケーションの開発> 10.3 JSPの開発

10.3.1 ビジネスロジックの埋め込み

 JSPでは、ビジネス(アプリケーション)ロジックとプレゼンテーションロジックとを分離することができます。
 ビジネスロジックはサーブレットやJavaBeansに任せ、JSPはプレゼンテーションロジックを担当します。

 ビジネスロジックは、以下の2とおりの方法で埋め込むことができます。

■Java言語の埋め込み

 JSPにサーブレットと同等の処理を埋め込みます。"<%"と"%>"の中に記述します。

<HTML>
・・・
<BODY>
<%
for(counter=0; counter<5; counter++) {
  out.println(counter+"<BR>");
}
%>
・・・

■JavaBeansの呼び出し

 JavaBeansを開発し、JSPからはJavaBeansを呼び出します。

 JavaBeansを呼び出す場合に使用するタグについて説明します。
 なお、その他にも指定可能な属性があります。
 タグの記述形式や属性の詳細については、JavaServer Pages(TM) Specification Version 1.2を参照してください。

タグ名

説明

<jsp:useBean>

JavaBeansのインスタンスを生成します。
以下の属性を指定します。

  • id属性
    JSPファイルの中で使用するインスタンス名を指定します。
  • class属性
    JavaBeansのクラス名を指定します。
  • scope属性
    インスタンスの有効範囲を指定します。
    page、request、session、applicationから選択します。

<jsp:getProperty>

インスタンスが持っているプロパティの値(インスタンス変数に設定されている値)を取り出して、ブラウザに表示します。
以下の属性を指定します。

  • name属性
    インスタンス名を指定します。
  • property属性
    プロパティ名(インスタンス変数名)を指定します。

<jsp:setProperty>

インスタンスが持っているプロパティの値(インスタンス変数に設定されている値)を設定します。
以下の属性を指定します。
param属性とvalue属性はどちらかを指定します。

  • name属性
    インスタンス名を指定します。
  • property属性
    プロパティ名(インスタンス変数名)を指定します。
    "*"を指定した場合は、WWWブラウザから送信されたすべてのパラメタの値を設定します。
  • param属性
    <form>タグから入力された値を設定する場合にパラメタ名を指定します。
  • value属性
    設定する値を指定します。

■サンプル

 JavaBeansを呼び出す簡単なサンプルを以下に示します。

[sample.jsp]

<HTML>
・・・
<BODY>
<jsp:useBean id="sample" scope="request" class="MyApp.AccessName"/>
・・・
<jsp:setProperty name="sample" property="name" value="TARO"/>
・・・
<jsp:getProperty name="sample" property="name"/>
・・・

[AccessName.java]

package MyApp;
public class AccessName {
・・・
 String name;
 public AccessName() {
 }
 public String getName() {
  return name; }
 public void setName(String inputname) {
  name = inputname; }
}


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