Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第1章 J2EEの概要

1.3 J2EEコンポーネントとして提供する機能

 J2EEコンポーネントとは、J2EEアーキテクチャに準拠したアプリケーションレベルのソフトウェアの単位を指します。InterstageではJ2EE Version 1.3規約に準じたコンポーネントを提供し、動作環境はJDK1.3以上を前提としております。なお、J2EE Version 1.2規約で提供していたInterstageの機能はJ2EE Version 1.3規約に包含されており、J2EE1.3+JDK1.3の環境ではその機能を保証しています。



コンポーネント

説明

EJBサービ
(Interstage EJB)

EJBサービスは、EJB規約に基づいて実装した、サーバアプリケーションを実行するためのコンポーネントです。

EJBサービスの詳細については、“EJB編”を参照してください。

Servletサービ
(JServlet)

Servletサービスは、WWWサーバ上でWebアプリケーショの実行を制御するコンポーネントです。Webアプリケーションは、HTMLファイル、イメージファイル、サーブレット、JSPファイルなどのWebリソースから構成されているアプリケーションです。WWWサーバではHTMLファイルやイメージファイルの制御が可能ですが、Servletサービスは、それに加え、サーブレットやJSPファイルの制御を行っています。

Servletサービスの詳細については、“Servlet/JSP編”を参照してください。

Java Transaction Service(JTS

JTSは、アプリケーションがトランザクションにアクセスする場合に、特定の実装を意識しないためのサービスを提供するコンポーネントです。

JTSの詳細については、“JTS/JTA編”を参照してください。

JavaMail

JavaMailは、Javaを用いて、環境やプロトコルに依存しない、メール送受信機能の実現とアプリケーションの作成を可能にするAPIを提供するコンポーネントです。
ここに同梱されているJavaMailは、Version 1.2 です。またプロバイダとしては、SMTP、IMAPおよびPOP3を同梱しています。

JavaMailのAPIについては、“リファレンスマニュアル(API編)”を参照してください。

Java Message Service(JMS

JMSは、JMS規約に基づいて実装した、分散環境において信頼できる非同期通信を提供するコンポーネントです。

JMSの詳細については、“JMS編”を参照してください。

JNDI

JNDIは、各アプリケーションで使用するリソース情報をアプリケーション動作環境ごとに定義するのではなく、Interstage環境で動作するすべてのアプリケーションで利用可能なJNDIサービスプロバイダ機能を提供するコンポーネントです。

JNDIの詳細については、“JNDI”を参照してください。

J2EE Connector Architecture (connector)

connectorは、EIS層に位置付けられたERPシステムやメインフレーム、DBといった企業情報システムなどに共通に接続するためのコンポーネントです。
EISとしてリソースを提供する各ベンダは、EISに接続するための「Resource Adapter」を提供しますが、そのインタフェースはconnectorにより標準化されています。
このため、connectorを利用するアプリケーションでは接続するリソースに依存しない実装が可能となります。

connectorの詳細については、“connector編”を参照してください。


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