Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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第8章 HA機能> 8.5 共用ディスク障害時のリカバリ

8.5.1 ディレクタデータファイルのリカバリ手順(MSCS)

ディレクタデータファイルを配置した共用ディスクが故障した場合、ディスクの交換後、運用サーバで、ディレクタデータファイルのリカバリを実施します。
以下に、MSCSを使用した場合のディレクタデータファイルのリカバリ手順を示します。

ディレクタデータファイルのリカバリを行う場合には、すべてのアプリケーションをあらかじめ停止し、データの検索および更新が行われないようにしてください。

  1. リソースの状態を確認します。
    クラスタアドミニストレータで、リソースの状態を確認します。
    Shunsakuのリソースのいずれかがオンラインになっている場合は、すべてのリソースをオフラインにします。

  2. 共用ディスクを交換します。
    障害が発生した共用ディスクを交換します。その後、共用ディスクの設定を復元します。

  3. 共用ディスクを活性化させます。
    クラスタアドミニストレータで、共用ディスクのリソースをオンラインにします。
    リソースの状態がオンラインになっていることを確認します。

  4. ディレクタデータファイル格納域を作成します。
    共用ディスク上のファイルシステムにディレクタデータファイルを格納するためのフォルダを作成します。

  5. アプリケーションが停止していることを確認し、Shunsakuのリソースを活性化させます。
    クラスタアドミニストレータからShunsakuのリソースをオンラインにして、Shunsakuを起動します。
    起動後、すべてのリソースの状態がオンラインになっていることを確認してください。

  6. ディレクタデータファイルを復旧します。
    ディレクタサーバの運用サーバから、shundrecoverコマンドを指定して実行し、ディレクタデータファイルを復旧します。

    1. shundrecoverコマンドのbオプションを指定して実行し、リカバリ開始宣言をします。
      shundrecover -s director識別子 -b

    2. OSによるコピー機能を使用して、ディレクタデータファイルのバックアップデータをディレクタデータファイルにリストアします。
      copy /b  バックアップデータ  ディレクタデータファイルのフォルダ名

    3. shundrecoverコマンドのeオプションを指定して実行し、リカバリ終了宣言をします。
      shundrecover -s director識別子 -e

      これにより、Shunsakuはオペレーションログファイルを使用して最新状態までディレクタデータファイルを復旧します。

    以下に例を示します。

    以上でディレクタデータファイルの復旧が完了し、業務を再開することができます。


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