Interstage BPM Monitoring 解説書 8.0
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第1章 BPM Monitoringの概要> 1.3 システム構成

1.3.1 システム構成の詳細説明

BPM Monitoringを構成する各コンポーネントの詳細について説明します。サーバ機能では、以下に示す2つの機能を提供しています。

アクティビティモニタとプロセスモニタでは、提供する機能に若干の違いがあります。機能の違いについては、「2.1 機能一覧」を参照してください。

それぞれの特長は以下のとおりです。

■システム構成の詳細

アクティビティモニタ、プロセスモニタの詳細な構成を以下に示します。

■イベント収集(センサー)

アクティビティモニタの場合は、以下の実行環境からイベントを収集できます。

プロセスモニタの場合は、以下の実行環境からイベントを収集できます。

■イベント格納DB

イベント収集(センサー)が収集したイベントや、アラート情報を格納するためのデータベースです。

■イベント監視(アラーム判定)

イベント格納DBに格納されたイベントを集計したり、閾値などの監視条件をもとに判定したりします。集計結果やアラート情報はダッシュボードを通じて通知されます。

アクティビティモニタでは、監視の条件、集計の条件、集計の実行スケジュールを設定して、イベントの監視をします。

これらの設定は、Eclipse環境で動作する動作定義ツールのGUIで行います。この動作定義ツールをモニタリングデザイナと呼びます。

アクティビティモニタでは、指定された監視条件にしたがってアラートの検出を行う処理を「ルールエンジン」を使って行っています。BPM Monitoringで使用するルールエンジンは、アクティビティモニタのサーバ機能をインストールすると、Windowsのサービスとしてインストールされます。

プロセスモニタでは、監視の条件と、条件判定を実行するスケジュールを設定して、イベントの監視をします。

■ダッシュボード(通知機能)

アクティビティモニタは、収集したイベントをグラフィカルなビューを通じてリアルタイムにモニタリングするためのビューアです。Webブラウザから使用します。

アクティビティモニタでは、以下の2つのモニタリング機能を提供します。

プロセスモニタでは、収集したイベントから、業務プロセスの追跡(トラッキング)や、異常監視(アラート)をプロセスモニタでビジュアルに表示できます。
プロセスモニタでは、フロー上にトラッキングやアラート状態が表示されるため、業務モデル全体を通しての判断が容易になります。
プロセスモニタの画面例を以下に示します。

プロセスモニタでは画面をカスタマイズ可能なAPIを公開しています。APIを利用することで、アラート判定条件(アラートプラグイン)を作成したり、上記のようなモニタ画面を作成したりできます。APIの提供する機能を以下に示します。

■動作定義 [クライアント機能]

アクティビティモニタの動作に必要な情報を定義するためのツールです。このツールは、モニタリングデザイナと呼ばれ、Interstage Apworksのプラグインとして動作します。

定義した情報はサーバに格納されます。

■運用管理 [クライアント機能]

BPM Monitoringの導入(初期設定)や起動・停止など運用系の機能を提供します。Webブラウザから使用します。

また、以下のコマンドを提供します。


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