Interstage Application Server インストールガイド −Solaris(TM) オペレーティングシステム −
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第1章 インストール

1.9 インストール後の作業

 インストール後の作業について以下に説明します。

環境変数の設定

 Interstageの運用に必要な環境変数を設定します。
 Interstageでは、環境変数の設定を行う支援ツールとして、以下のシェルスクリプトを提供しています。

 支援ツールを使用して環境変数の設定を行う方法を以下に示します。

ボーンシェルまたはbashの場合

 運用を行う各端末において、ドットコマンドを使用してsetISASEnv.shを実行します。

 . /opt/FJSVisas/bin/setISASEnv.sh

Cシェルの場合

 運用を行う各端末において、sourceコマンドを使用してsetISASEnv.cshを実行します。

 source /opt/FJSVisas/bin/setISASEnv.csh

 各支援ツールの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“環境変数設定ツールについて”を参照してください。

J2EEの環境設定

 以下の場合には、インストール後にJ2EEのJava環境の設定をしてください。

 環境設定については、“J2EE ユーザーズガイド”の“動作環境のカスタマイズと確認”を参照してください

Web Package機能のインストール時にServletサービスに関するエラーメッセージが出力された場合の対処

 Web Package機能のインストール時に、Servletサービスに関する以下のメッセージが出力された場合の対処について説明します。

Could not make the Servlet Service environment default settings.

 上記の場合、IJServerとWebサーバをそれぞれ別のサーバマシンに分離して運用するための初期設定ができませんでした。
 必要に応じて、Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドから設定してください。
 詳細は、“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションの運用”−“Servletサービスの運用準備”−“IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順”を参照してください。

EJBサービスのシステムパラメタのチューニング

 EJBサービスを使用する際には、以下のシステムパラメタのチューニングを行ってください。

項番

チューニングが必要なシステムパラメタの種類

EJBサービスの動作に必要な値

1

msginfo_msgmni
(msgキュー)

2以上の値を既存のmsginfo_msgmniの値に加算してください。msginfo_msgmniが未定義の場合には、デフォルト値に加算した値を設定してください。

2

msginfo_msgmax
(msgキュー)

既存の値が2048よりも小さい場合には、2048以上の値を設定してください。msginfo_msgmax値が未定義の場合には、4096以上の値を設定してください。

3

msginfo_msgmnb
(msgキュー)

既存の値が4096よりも小さい場合には、4096以上の値を設定してください。msginfo_msgmnb値が未定義の場合には、4096以上の値を設定してください。

4

msginfo_msgtql
(msgキュー)

512以上の値を既存のmsginfo_msgtqlの値に加算してください。msginfo_msgmniが未定義の場合には、デフォルト値に加算した値を設定してください。
なお、加算後の値は、1024以上の値を推奨します。

管理サーバ機能でWebサーバ(Interstage HTTP Server)を自動起動する場合

 管理サーバ機能では、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動シェルがRCプロシジャに登録されないため、Solaris システムをリブートしても自動起動されません。管理サーバ機能でWebサーバ(Interstage HTTP Server)を自動起動する場合は、以下のシェルを実行し、起動シェルをRCプロシジャに登録してください。
  /opt/FJSVihs/bin/install/ihsautosetup.sh

 なお、アプリケーションサーバ機能では、Webサーバ(Interstage HTTP Server)の起動シェルはRCプロシジャに登録され、自動起動されます。

ポータル機能を利用する場合

 ポータル機能を利用するには、インストール後さらにセットアップが必要です。

 1)ポータル機能のセットアップ

 以下のシェルを実行してください。
  /opt/FJSVispw/WEB-INF/setup/pwsetup.sh

 (注)
  
ポータル機能のサンプルロールにフレームワークのサンプルを表示する場合は、ポータル機能のセットアップ前にフレームワークのサンプルアプリケーションの実行が必要です。
  Interstage ContentbizもしくはInterstage Contentbiz Repositoryとポータル機能を同一マシンで運用することはできません。

 以下の対話処理を行ってください。

1 ポータル機能では、利用者ごとにWeb画面の統合とパーソナライズ環境を提供します。そのため利用者がポータル機能を利用する際に利用者の認証が必要となります。ここでは、使用するユーザ認証システムを選択します。(注1)

Portalworks sign mode
1: Portalworks
2: LDAP
3: Interstage Single Sign On
Please specify portalworks sign mode. [1-3,q] (1) :

2 ポータル機能では情報格納のため、FJSVenaを利用します。このFJSVenaのDatastoreにアクセスするためのパスワードを指定してください。パスワードは省略できません。パスワードは6byte以上25byte以内で指定してください。パスワードに指定できる文字は英数字のみです。

Please specify the password which accesses Datastore used by Portalworks.[?] :
Please specify the password which accesses Datastore used by Portalworks, again.[?] :

Information for portal component setup.
Sign mode: Portalworks
Do you want to proceed with the installation ? [y,q]:y

 注1)認証方式には2つのパターンがあります。

  1. ポータル機能による認証
    ポータル機能にて利用者の管理・認証を行います。
  2. 外部認証サーバによる認証
    ポータル機能ではない外部の認証システム(LDAP(Smart Repositoryなど)やInterstageシングル・サインオン)にて認証を行います。外部の認証システムを利用した運用を行う場合に指定します。

 2)Interstage Application Serverの設定

 ポータル機能を使用するためには以下の処理を行ってください。

 3)環境設定

 セットアップ後の環境設定については、"Interstage Portalworks 管理者ガイド"の"初期設定作業"を参照してください。
 ポータル機能インストール後にInterstage HTTP Serverをインストールした場合は、"Interstage Portalworks 管理者ガイド"の"Webサーバのホスト名とポート番号を変更した場合の留意事項"を参照し、ホスト名とポート番号の変更を行ってください。


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