Interstage Application Server インストールガイド −Windows(R)−
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第4章 インストール作業

4.5 インストール時のトラブル対処方法

■2つ以上のInterstageのインストーラを実行した場合の対処

 Interstageのインストール中に以下のような操作を行った場合、エラーダイアログが表示されInterstageが正しくインストールされない場合があります。

 以下の手順に従って再度Interstageのインストールを行ってください。

  1. 実行したすべてのInterstageのインストーラが終了するまで実行します。
    あとから(2番目以降に)実行したInterstageのインストーラはエラーダイアログが表示され[OK]をクリックすると終了します。
  2. このときエラーダイアログが何度か表示されることがありますが[OK]をクリックしてください。
  3. インストールCD-ROMドライブの直下(ドライブEの場合、E:\HowToDel.txtになります)の“HowToDel.txt”を参照し、Interstageの資産・情報を手動で削除してください。
  4. 一度インストールフォルダとして指定したフォルダが残っている場合があります。必要なければ削除してください。
  5. Interstageをインストールします。

■環境変数の設定に失敗した場合の対処

 インストール終了時に以下のいずれかのメッセージが表示された場合、環境変数の設定に失敗しています(xxxxにはエディション名が出力されることがあります)。

 上記の場合、以下の手順に従って、システム環境変数のPATH、CLASSPATHを設定してください。以下では、“C:\Interstage”にInterstageをインストールした場合について説明します。

  1. [コントロールパネル] > [システム] > [詳細]タブをクリックしてください。


     Windows(R) 2000の場合は[コントロールパネル] > [システム]の[環境]の環境変数ボタンをクリックしてください。
     Windows Server(TM) 2003の場合は[コントロールパネル] > [システム] > [詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。

  2. 不必要なパスを削除し、以下のファイルに記述されているPATH、CLASSPATHの設定をシステム環境変数に追加してください。

     C:\Interstage\path.txt
     C:\Interstage\classpath.txt

  3. コンピュータを再起動してください。

■自動セットアップが失敗した場合の対処

 インストール時の自動セットアップが失敗した場合、自動セットアップの異常を示すダイアログが表示されます。自動セットアップの異常を示すダイアログおよびイベントビューアに出力されたメッセージの対処を行った上で、以下の対処を行ってください。

■ファイルコピーなどの異常が発生した場合の対処

 インストール時にファイルコピーなどの異常が発生した場合、コンピュータの再起動を促す画面が表示されます。その場合、インストール終了後に表示されるコンピュータ再起動の選択画面で、「はい、今すぐコンピュータを再起動します。」または「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」を選択し[完了]ボタンをクリックしてください。
 インストール時にファイルコピーなどの異常が発生した場合のインストール処理は、コンピュータの再起動をもって完了します。「いいえ、後でコンピュータを再起動します。」を選択した場合、Interstageの環境作成の前にコンピュータの再起動が必要です。

■サービスの起動に関するエラーメッセージが出力された場合の対処

 インストール時にサービスの起動に関する以下のエラーメッセージが出力された場合の対処について説明します。

■ターミナルサービスがアプリケーションサーバモードの状態の場合の対処

 以下の場合、ターミナルサービスがアプリケーションサーバモードの状態である可能性があります。

 上記の場合、Interstageをアンインストールした後、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスをインストールモードに変更し、再度Interstageをインストールしてください。
  CHANGE USER /INSTALL
 なおInterstageのインストール完了後、以下のコマンドを実行して、ターミナルサービスを実行モードに変更してください。
  CHANGE USER /EXECUTE

■他製品によりCORBAサービスがインストールされている場合の対処

 Interstageに内蔵されているCORBAサービスは他の製品にも使用されています。
 CORBAサービスが内蔵されている製品がすでにインストール済みの状態において、Interstageのインストールを行うと、以下のメッセージが出力されます。

「以下の排他製品がインストールされているためインストール処理を中止します。
 Systemwalker Centric Manager/ObjectDirector」

 上記の場合、Systemwalker CentricMGR 運用管理サーバまたは、Systemwalker Centric Manager 運用管理サーバとInterstageを同一マシンに導入する場合、“Systemwalker Centric Managerを導入するとき”を参照しInterstageをインストールしてください。

「以下の排他製品がインストールされているためインストール処理を中止します。
 Interstage Security Director/ObjectDirector」

 上記の場合、“排他ソフトウェア”に示す製品がインストールされている可能性があります。Interstageをインストールする場合は、該当の製品をアンインストール後、Interstageをインストールしてください。

■Fujitsu Enablerをインストールした場合に、エラーが発生した場合の対処

 Fujitsu Enablerをインストールした場合に、インストールの途中で以下のメッセージが表示される場合があります。

以下のサービスの起動処理でエラーが発生しました。
Fujitsu Enabler

 上記メッセージが表示された場合は、以下の対処を行ってください。

WindowsのサービスダイアログでFujitsu Enablerを選択し、プロパティダイアログを表示します。プロパティダイアログのログオンタブでomsユーザの正しいパスワードを入力してください。

■Web Package機能のインストール時にServletサービスに関するエラーメッセージが出力された場合の対処

 Web Package機能のインストール時に、Servletサービスに関する以下のメッセージが出力された場合の対処について説明します。

Servletサービスの環境の初期設定ができませんでした。

 上記の場合、IJServerとWebサーバをそれぞれ別のサーバマシンに分離して運用するための初期設定ができませんでした。
 必要に応じて、Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドから設定してください。
 詳細は、“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションの運用”−“Servletサービスの運用準備”−“IJServerとWebサーバを分離して運用する場合の手順”を参照してください。


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