Interstage Application Server 移行ガイド |
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第5章 Interstage Application Server V6からの移行 |
Smart Repositoryは以下の製品で利用可能です。
ここでは、Interstage Application Server V6.0からのSmart Repositoryの移行について説明します。
使用するデータベースを変更する場合、エントリ情報を移行できません。このため、格納されているエントリ情報をLDIFファイルへ取り出し、新しい環境で資源を復元する必要があります。
移行するデータが存在するリポジトリに対して以下のコマンドを実行し、リポジトリのデータをLDIFファイルへ取り出します。コマンドの詳細については、V6.0の“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Smart Repository運用コマンド”を参照してください。
以下の例では、データをLDIFファイル“dir.ldif”へ取り出しています。
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C:\Interstage\ID\Dir\sdk\C\bin\ldapsearch -h ホスト名 -p LDAPポート番号 -D DSAの管理者DN -w DSAの管理者DNのパスワード -b トップエントリ "(objectclass=*)" > dir.ldif
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/opt/FJSVidsdk/C/bin/ldapsearch -h ホスト名 -p LDAPポート番号 -D DSAの管理者DN -w DSAの管理者DNのパスワード -b トップエントリ "(objectclass=*)" > dir.ldif
- ldapsearchコマンドは、V6.0のSmart Repositoryが動作するホスト上で実行してください。
8.0のSmart Repositoryを構築するマシン上でリポジトリを作成します。リポジトリの作成は、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [新規作成]タブから行います。リポジトリの作成については、“Smart Repository運用ガイド”の“環境構築”を参照してください。
なお、リポジトリ作成時に指定する[公開ディレクトリ]には、以下の値を指定してください。
V6.0のリポジトリで指定されていた公開ディレクトリを指定してください。
作成したリポジトリを起動します。リポジトリの起動は、Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [サービス] > [リポジトリ] > [リポジトリ:状態]画面から行います。
起動したリポジトリに対して以下のコマンドを実行し、V6.0のリポジトリから取り出したデータを8.0のリポジトリへ移入します。コマンドの詳細については、8.0の“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Smart Repository運用コマンド”を参照してください。
以下の例では、V6.0のリポジトリからLDIFファイル“dir.ldif”へ取り出したデータを移入しています。
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C:\Interstage\bin\ldapmodify -h ホスト名 -p 通常ポート番号(またはSSLポート番号) -D リポジトリの管理者用DN -w リポジトリの管理者用DNのパスワード -a -f dir.ldif
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/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -h ホスト名 -p 通常ポート番号(またはSSLポート番号) -D リポジトリの管理者用DN -w リポジトリの管理者用DNのパスワード -a -f dir.ldif
- 通常ポート番号(またはSSLポート番号)、リポジトリの管理者用DNについては、リポジトリの作成時に指定した値を指定してください。または、Interstage管理コンソールのリポジトリタグで、作成したリポジトリの設定項目を確認してください。
- ldapmodifyコマンドは、8.0のSmart Repositoryが動作するホスト上で実行してください。
旧バージョンのSmart Repositoryでは、InfoDirectory SDKを使用していましたが、8.0からSmart Repository SDKを使用するように変更しています。2つのSDKには、バイナリ互換がありませんので、C言語アプリケーションは、再コンパイルが必要です。また、一部の機能、インタフェースに変更があります。詳細は、“C言語アプリケーションの移行手順”を参照してください。
Java言語(JNDI)アプリケーションは、修正の必要はありません。
旧バージョンのSmart RepositoryのLDAPコマンドでは、InfoDirectory SDKを使用していましたが、8.0からSmart Repository SDKを使用するように変更しています。LDAPコマンドにも変更がありますので、“LDAPコマンドの移行”で確認してください。
レプリケーション形態での、マスタのマシンとスレーブのマシンのInterstageは、同一のバージョンのものを使用してください。また、マスタのマシンとスレーブのマシンで使用するリポジトリのデータベースのタイプも同一にする必要があります。
エントリ管理ツールの「接続情報設定」はバックアップできません。新しい環境で再設定が必要です。
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