Interstage Application Server 移行ガイド
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5.6 Interstage JMSの移行
Interstage JMSは、以下の製品で利用可能です。
- Interstage Application Server Enterprise Edition
- Interstage Application Server Standard-J Edition
ここでは、V6.0のInterstage JMSの移行時の注意事項について説明します。
■マルチサーバ管理機能を使用する場合
Interstage V7.0以降においてマルチサーバ管理機能を使用する場合、Interstage JMSの構成情報、保存先およびイベントチャネルの操作は、スタンドアロンの操作と異なります。マルチサーバ管理機能を使用する場合の操作方法については、“運用ガイド”の以下を参照してください。
- Interstageの環境構築を行う場合
“マルチサーバ管理機能”−“Interstageの環境構築”−“J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)の作成”
- Interstageの運用を行う場合
“マルチサーバ管理機能”−“Interstageの運用”−“J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)の運用”
- Interstageの構成変更を行う場合
“マルチサーバ管理機能”−“Interstageの構成変更”−“J2EEリソース(JDBC、connector、JMS、JavaMail)の構成変更”
■V7.0以降のアプリケーションとV6.0のアプリケーションを混在して運用する場合
V7.0以降の送信用アプリケーションからV6.0の受信用アプリケーションに対してメッセージを送信することはできません。本運用を行った場合、V6.0のアプリケーションにおいてエラーメッセージjms2510が出力されて、異常終了してしまいます。
V7.0以降の送信用アプリケーションからV6.0の受信用アプリケーションに対してメッセージを送信する場合は、V7.0以降のシステムで環境変数JMS_RECEIVER_VERSION_LOWERに“ON”を設定してください。
■Interstage Application Server Standard-J Editionのインストール直後のセットアップ状態について 
Interstage 8.0では、Interstage Application Server Standard-J Editionのインストール直後のセットアップ状態が変更されています。
- V6.0(変更前)
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]に“使用する”が指定され、システム構成サービスにイベントサービスが登録されていました。
- 8.0(変更後)
Interstage管理コンソールの[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]に“使用しない”が指定され、システム構成サービスにイベントサービスが登録されていません。
したがって、Interstage JMSを使用する場合は、[システム] > [環境設定]で[JMS詳細設定]を“使用する”に変更し、システム構成サービスにイベントサービスを登録してください。
■EJBのMessage-driven Bean使用時の接続コンシューマ数について

Interstage V7.0以降では、EJBのMessage-driven Beanを使用している場合、イベントチャネルの接続コンシューマ数に以下の値が加算されます。
- Point-To-Pointメッセージングモデル
通信状態により、接続コンシューマ数が初期値から最大値まで増加します。
接続コンシューマ数(初期値) = IJServerの[プロセス多重度] × Message-driven Beanの[初期起動インスタンス数(同時実行スレッド数)]
接続コンシューマ数(最大値) = IJServerの[プロセス多重度] × Message-driven Beanの[初期起動インスタンス数(同時実行スレッド数)] × 2
- Publish/Subscribeメッセージングモデル
接続コンシューマ数 = 1
■メッセージの出力について 
V7.0以降において、日本語環境でシステムログに出力されるメッセージを日本語から英語に変更しています。
以前のバージョン・レベルと同様、日本語のメッセージを出力する場合は、以下のJava(TM)VMのシステムプロパティに設定を行ってください。
プロパティ名 |
プロパティ値 |
com.fujitsu.interstage.jms.message_format |
“V5”を指定します。
V5を指定した場合、日本語のメッセージが出力されます。 |
プロパティ値が誤っている場合は、V7.0以降の形式でメッセージが出力されます。
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