Interstage Application Server 移行ガイド
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第5章 Interstage Application Server V6からの移行> 5.3 J2EEアプリケーションの移行

5.3.3 配備単位の変更について

■IJServerのファイル構成について

 J2EEアプリケーションの配備後の管理単位が、アプリケーション単位からモジュール単位に変更になりました。
 この変更に伴いIJServerのファイル構成が変更になっています。
 IJServerのファイル構成については“J2EE ユーザーズガイド”の“IJServerのファイル構成”を参照してください。
 V6.0からV7.0へのアップグレードを行った場合、既存のIJServer(IJServer配下を含む)のファイル構成は、V6.0相当となります。

■[IJServerディレクトリ]/commonについて

 

V6.0以前

V7.0

仕様:
EARファイル内のWARファイル、ejb-jarファイル、RARファイル以外の資源の展開先

[IJServerディレクトリ]/common以下

[IJServer]ディレクトリ]/apps/[アプリケーション名]以下
※アプリケーション間の独立性を高めたため

影響:
common直下に保管したJARファイルの扱い

IJServerの起動時にクラスパスに設定される

クラスパスに設定されない

 V6.0以前にcommon直下に保管していたJARファイルを、V7.0以降も使用する場合は、以下のいずれかの対応を行う必要があります。

 ただし、J2EEの仕様に準拠したEARファイルの作成を行っている場合はマニフェストクラスパスが指定されていますので、上記の対応は不要です。

■IJServerに対するconnectorの配備について

 V6.0ではIJServerにconnectorを配備した場合にも、システム全体で一意な資産として管理され、各IJServerで参照可能でした。
 V7.0ではIJServerに配備したconnectorは、IJServer内で管理され、そのIJServer内でのみ参照可能となります。
 Interstage管理コンソールで、[リソース] > [connector]で配備されたconnectorとIJServerに配備されたconnectorが重複した場合は、IJServerのconnectorが優先されます。

■名前変換機能について

 V6.0でのWebアプリケーション、およびEJBアプリケーションの名前変換は、IJServer単位での設定となっていました。
 V7.0ではモジュール単位での設定に変更になりました。設定はInterstage管理コンソールの各モジュールの画面から行うことが可能です。
 これにともない、配備時にIJServer単位の名前変換定義の更新は行われないため、V6では出力されていた下記のメッセージは配備時に出力されなくなりますが、名前変換定義は有効になっています。

IS: 情報: is40902: 名前変換定義を更新しました


 Interstage管理コンソールを使用しない場合の設定方法については、“J2EE ユーザーズガイド”の“名前変換機能”を参照してください。


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