Interstage Application Server 移行ガイド
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第4章 Interstage Application Server V7からの移行> 4.7 SOAPサービスの移行

4.7.2 SOAPサービス環境の注意

 J2EEのWebサービス機能の提供にともない、SOAPサービスを利用する場合の環境について以下の注意事項があります。

■インストール

 旧版では、SOAPサービスはInterstage Application Serverのインストールで、標準でインストールされていましたが、8.0からは、標準ではインストールされません。インストーラのメニューからSOAPサービスを明示的に選択してインストールしてください。

■環境設定

 “SOAPサービス ユーザーズガイド”の“環境設定”を参照し、マニュアルに従って環境構築を行ってください。


 旧版ではSOAPサービスのインストール時に、システム環境変数のCLASSPATHにSOAPサービスのライブラリが設定されていましたが、8.0以降でSOAPサービスをインストールしても設定されません。
 SOAPサービスを使用する場合に、コマンドプロンプトなどで設定するか、SOAPサービスで動作するアプリケーションの起動バッチなどに記述してください。システム環境変数のCLASSPATHにSOAPサービスのライブラリを設定すると、J2EEのWebサービス機能の動作に悪影響を与えます(IJServer上で動作するアプリケーションの場合は、システム環境変数のCLASSPATHの影響を受けないため、問題ありません)。

◆IJServer環境について

SOAPサーバアプリケーション
 互換機能のSOAPのサーバアプリケーションを利用する場合は、IJServerに対して、Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [共通定義]の“コンテナのWebサービス機能”を“無効”に設定してから、従来の設定(SOAP.WARの配備など)を行ってください。
 “コンテナのWebサービス機能”を“無効”に設定した場合、そのIJServerではJ2EEのWebサービス機能は利用できません。
 また、V6およびV7では、IJServerに対して、サーバアプリケーションおよびユーザ定義型のクラスファイルを配置したパス名もしくはJARファイル名を指定していましたが、V8からは、これらに加えて“SOAPサービス ユーザーズガイド”に従ってSOAPサービスのJARも指定してください。
SOAPクライアントアプリケーション
 IJServer上で、互換機能のクライアントアプリケーションを利用する場合も同様にIJServerに対して、Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > “ワークユニット名” > [環境設定]タブ > [共通定義]の“コンテナのWebサービス機能”を“無効”に設定してから、従来の設定と、SOAPサービスのJARのクラスパス指定を行ってください。

◆IJServer外環境について

 Interstage Application Serverがインストールされた環境で、IJServer上ではないJavaプログラムで互換機能のクライアント側機能を利用する場合は、“SOAPサービス ユーザーズガイド”に従ってプログラムのクラスパスにissoap.jarなどを指定してください。
 isws.jarは設定しないでください。
 Windows(R)では、システム環境変数にisws.jarが設定されている場合があるので、注意してください。

◆CORBA/SOAPクライアントゲートウェイについて

 SOAPサービスのCORBA/SOAPクライアントゲートウェイは、“SOAPサービス ユーザーズガイド”に従ってクラスパスにissoap.jarなどを指定してください。
 isws.jarは設定しないでください。
 Windows(R)では、CORBA/SOAPクライアントゲートウェイは、システム環境変数を参照して動作します。システム環境変数のクラスパスにissoap.jarなどを指定してください。システム環境変数にisws.jarが設定されている場合、isws.jarの設定を削除する必要があります。なお、システム環境変数にisws.jarではなくissoap.jarなどのSOAPサービスのJARファイルを指定した場合、システム環境変数を参照している環境では、J2EEのWebサービス機能は利用できなくなります。

◆クライアントパッケージ環境について

 クライアントパッケージがインストールされた環境で、互換機能のクライアント側機能を利用する場合は、“SOAPサービス ユーザーズガイド”に従ってプログラムのクラスパスにissoap.jarなどを指定してください。
 isws.jarは設定しないでください。
 Windows(R)では、システム環境変数にisws.jarが設定されている場合があるので、注意してください。


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