Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)
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第7部 シングル・サインオン運用編> 第24章 Smart Repository運用コマンド

24.8 irepmodifyent

名前

 irepmodifyent − CSVファイルを使用してのリポジトリへのユーザ情報エントリの追加/更新/削除

形式

 irepmodifyent [-h host] [-p port] -D binddn [-w passwd] [-C type] -r rule-file -i csv-file ...

機能説明

 ルールファイルの指定に従い、CSV形式ファイルから情報を読み取り、リポジトリへのエントリの追加/更新/削除を行います。
 本コマンドは、CSV形式ファイルから、ユーザ情報を読み取り、ユーザ情報エントリの追加/更新/削除を行います。
 ルールファイル、CSVファイルの詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“CSVファイルとルールファイル”を参照してください。
 以下に、irepmodifyentコマンドの引数を説明します。

-h host

 リポジトリのホスト名、または、IPアドレスを指定します。
 本オプションを省略すると、自ホスト(127.0.0.1)が対象となります。
 本オプションのhostを指定せず、-hのみを指定した場合、自ホスト(127.0.0.1)が対象となります。

-p port

 リポジトリのTCPポート番号を指定します。
 本オプションを省略すると、389になります。
 TCPポート番号として、0を指定した場合、389になります。
 本オプションのportを指定せず、-pのみを指定した場合、389となります。

-D binddn

 リポジトリの管理者用DNを指定します。DNは、RFC2253で定義される文字列表現である必要があります。また、空白、「*」(アスタリスク)、「\」(エンマーク)といった特殊文字を含む場合、引用符で囲む必要があります。使用するコマンドラインに応じて、シングル引用符とダブル引用符のどちらかで囲んでください。
 特殊文字を含むDNについては、“Smart Repository運用ガイド”の“Smart Repositoryの主な機能”-“エントリ管理”を参照してください。

-w passwd

 リポジトリの管理者用DNのパスワードを指定します。
 本オプションを省略すると、対話入力によりリポジトリの管理者用DNのパスワードを指定することになります。

-C type

 CSVファイルの文字コードを指定します。一般的に使用するコード系と値は次のとおりです。

 

コード系

指定する値

ISO-8859-1

ISO-8859-1

JIS

ISO2022JP

Shift-JIS

SJIS

UTF-8

UTF-8

 本オプションを省略すると、SJISとみなします。

 

コード系

指定する値

ISO-8859-1

ISO-8859-1

JIS

ISO2022JP

Shift-JIS

SJIS

日本語EUC

EUC_JP

UTF-8

UTF-8

 本オプションを省略すると、ロケール環境(LC_ALL、LANG環境変数)に従います。
 管理者権限でログインして操作を行う場合、ロケール環境が設定されていないことがありますので、このような時は、必ず-Cオプションを指定してください。
 -Cオプションを省略した場合の、ロケール環境と使用されるコード系の対応を以下に示します。

LC_ALL / LANG環境変数

コード系

ja_JP.eucJP

日本語EUC

ja_JP.PCK (Solarisのみ)

Shift-JIS

ja_JP.UTF-8

UTF-8

C
iso_8859_1(Solarisのみ)

ISO-8859-1

指定なし

ISO-8859-1

 本オプションの type を指定せず、-C のみを指定した場合、指定しなかったものとして動作します。

 本オプションに指定できる値は、JDKのバージョンにより異なります。以下を参照してください。

-r rule-file

 ルールファイルを指定します。ルールファイルの詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“CSVファイルとルールファイル”を参照してください。

-i csv-file

 CSVファイルを指定します。複数のファイルを指定する場合は、空白文字で区切ります。CSVファイルの詳細は、“Smart Repository運用ガイド”の“コマンドを使用する”-“CSVファイルとルールファイル”を参照してください。

注意事項

使用例

 ルールファイル“rule.xml”に従い、CSVファイル“add.csv”の情報を読み取り、リポジトリにエントリを追加する場合

irepmodifyent -h hostname -p 389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w admin -r rule.xml -i add.csv(注)

(注)改行を入れないで1行で入力します。


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