Interstage Application Server リファレンスマニュアル（コマンド編）

10.8 esrmipc

名前

　esrmipc　−　イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源の回収

形式

　esrmipc -rmipc [-M system]

機能説明

　esrmipcコマンドは、イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源（セマフォ、共有メモリ）がイベントサービスの異常終了などでシステムに残ってしまった場合に、残存しているプロセス間通信資源を回収するコマンドです。
　何らかの原因でイベントサービスが異常終了または強制停止した場合、オペレーティングシステムを再起動せずにイベントサービスを再開させる場合に本コマンドを実行します。

　指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-rmipc

　イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源を回収します。

-M system

　拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
　本オプションは、以下の製品で指定可能です。
　−　Interstage Application Server Enterprise Edition
　−　Interstage Business Application Server

注意事項

• 本コマンドは管理者権限で実行してください。
• イベントサービスの動作中に本コマンドを実行すると、イベントサービスが動作しなくなります。イベントサービスが終了しているかどうかは、psコマンドを以下のように使用して、esdmnmainおよびeslogdaemonのプロセスが存在するかを確認します。
  • ps -afe | grep esdmnmain
  • ps -afe | grep eslogdaemon
• 本コマンドは、以下のイベントサービスのプロセスが獲得するプロセス間通信資源を回収します。
  • esdmnmain
  • eslogdaemon

使用例

　イベントサービスが獲得したプロセス間通信資源を削除します。

esrmipc -rmipc