Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編) |
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第2部 OLTPシステム運用編 | > 第7章 データベース連携サービス運用コマンド |
otstranlist − トランザクションの状態管理
otstranlist
otstranlistコマンドは、処理中のトランザクションの状態管理に使用します。本コマンドはOTSシステムの起動中に実行します。本コマンドは、実行中のトランザクションの一覧を出力します。ユーザは出力されたトランザクションの一覧に対してcommitまたはrollbackを操作します。
以下に、otstranlistコマンドのサブコマンドを説明します。
info [-tampicr]
処理中のトランザクションの一覧を表示します。出力内容を以下に説明します。
No
トランザクション一覧の項番
Transaction-ID
トランザクションごとに割り振られる識別子
Status
トランザクションの状態(get_statusの情報)
トランザクションの状態には以下の状態があります。
Active: トランザクション実行中
MarkRB: ロールバックにマーク
Prepared: プリペアされた
Unknown: 不明
Preparing: プリペア中
Comiting: コミット中
Commited: コミットされた
RingBack: ロールバック中
RollBack: ロールバックされた
Result
トランザクション操作の結果以下の状態があります。
成功時 : Normal
異常時 : Error
表示なし: トランザクション操作を行っていない
Start
トランザクションの開始時間(24H形式)
Timeout
トランザクションのタイムアウト値(set_timeoutの情報)
また、オプションを指定することで、トランザクションの状態をキーにフィルタリングすることができます。
-t
すべてのトランザクションを表示します。(デフォルト)
-a
実行中のトランザクションを表示します。
-m
ロールバックにマークされたトランザクションを表示します。
-p
プリペアされたトランザクションを表示します。
-i
プリペア中のトランザクションを表示します。
-c
コミット中のトランザクションを表示します。
-r
ロールバック中のトランザクションを表示します。
commit n [, n1, ...]
nで指定するトランザクションをcommitします。nにはトランザクションの一覧で表示されるNoを指定します。またnにallを指定することにより、すべてのトランザクションをcommitすることができます。
rollback n [, n1, ...]
nで指定するトランザクションをrollbackします。nにはトランザクションの一覧で表示されるNoを指定します。またnにallを指定することにより、すべてのトランザクションをrollbackすることができます。
scroll
トランザクション一覧画面を下スクロールします。
save filename
表示中のトランザクション一覧をfilenameで指定したファイルに保存します。
filenameに指定できるパス名の最大長は251バイトです。
help
otstranlistコマンドのサブコマンド一覧を出力します。
quit
otstranlistコマンドを終了します。
実行中のトランザクション一覧を出力し、一覧上のNo.1のトランザクションをrollbackする場合
otstranlist info No Transaction-ID Status Result Start-Time Timeout --- -------------- ------ ------ ---------- ------- 1 a155d0a10abb active 20:24:11 0 2 a156d0c20431 active 20:40:05 60 rollback 1 quit |
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