Interstage Application Server Webサーバ運用ガイド (Interstage HTTP Server編)
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3.2.6 アクセスログの設定
アクセスログは、Interstage HTTP Serverの環境定義ファイル(httpd.conf)において、以下に示すディレクティブでihsrlogコマンド実行文、またはログファイル名を指定することにより出力します。
- ihsrlogコマンド実行文を指定して出力させるログファイルは、ログローテーションコマンド(ihsrlog)のオプション指定により、それぞれのログローテーションを以下の2とおりの単位で指定できます。
- ファイルサイズ単位(-sオプション指定時)
- 日数単位(-dオプション指定時)
- 初期値は、ログメッセージがログローテーションコマンド(ihsrlog)により以下のログファイル(インストールディレクトリはデフォルト)に出力される設定です。
Windows(R):C:\Interstage\F3FMihs\logs\accesslog
Solaris/Linux:/var/opt/FJSVihs/logs/accesslog
なお、ログファイルの出力先を上記の初期値から変更した場合、一括情報採取ツール(iscollectinfoコマンド)では採取できません。その場合、別途ログファイルを採取してください。
- フィルタリング機能を使用できます。
HTTPリクエストの属性に基づきSetEnvIfディレクティブを設定することにより、特定のIPアドレスからのリクエスト、または特定のURLへのリクエストなどのアクセスログを出力しないように指定できます。
- 出力するログの項目については、“アクセスログ”を参照してください。
- 出力するログの項目をカスタマイズする場合は、“メッセージのカスタマイズ”を参照してください。
ihsrlogコマンド実行文を指定してファイルサイズ単位で設定する場合
アクセスログ(1Mバイト単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“C:\Interstage\F3FMihs\logs\accesslog”に出力する場合(インストールパスはデフォルト)
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5" common |
アクセスログ(1Mバイト単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“/var/opt/FJSVihs/logs/accesslog”に出力する場合(インストールパスはデフォルト)
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common |
ihsrlogコマンド実行文を指定して日数単位で設定する場合
アクセスログ(7日単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“C:\Interstage\F3FMihs\logs\accesslog”に出力する場合(インストールパスはデフォルト)
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|ihsrlog -d logs/accesslog 7 5" common |
アクセスログ(7日単位、ファイル数の上限値5)を、ファイル“/var/opt/FJSVihs/logs/accesslog”に出力する場合(インストールパスはデフォルト)
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -d /var/opt/FJSVihs/logs/accesslog 7 5" common |
フィルタリング機能を使用して特定のリクエストを出力しない場合
IPアドレス“192.168.1.1”からのリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_remote_addr”の設定条件を指定
SetEnvIf Remote_Addr 192\.168\.1\.1 nolog_remote_addr
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_remote_addr |
URL“/abc/”配下へのリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_request_uri”の設定条件を指定
SetEnvIf Request_URI "^/abc/" nolog_request_uri
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_request_uri |
メソッド“HEAD”のリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_request_method”の設定条件を指定
SetEnvIf Request_Method HEAD nolog_request_method
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|ihsrlog -s logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_request_method |
IPアドレス“192.168.1.1”からのリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールのロード
LoadModule setenvif_module libexec/mod_setenvif.so
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_remote_addr”の設定条件を指定
SetEnvIf Remote_Addr 192\.168\.1\.1 nolog_remote_addr
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_remote_addr |
URL“/abc/”配下へのリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールのロード
LoadModule setenvif_module libexec/mod_setenvif.so
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_request_uri”の設定条件を指定
SetEnvIf Request_URI "^/abc/" nolog_request_uri
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_request_uri |
メソッド“HEAD”のリクエストをアクセスログに出力しない場合
# モジュールのロード
LoadModule setenvif_module libexec/mod_setenvif.so
# モジュールを追加
AddModule mod_setenvif.c
# 環境変数“nolog_request_method”の設定条件を指定
SetEnvIf Request_Method HEAD nolog_request_method
# アクセスログファイルの作成
CustomLog "|/opt/FJSVihs/bin/ihsrlog -s /opt/FJSVihs/logs/accesslog 1 5" common env=!nolog_request_method |
- ログローテーションを行わない場合は、ディスク容量を圧迫する可能性がありますので、ログローテーションを行うことを推奨します。
なお、ログローテーションを行う場合は、ihsrlogコマンド実行文で指定したログファイル数の上限値に達した際に、最も古いログファイルを削除して新しいログファイルを作成します。
- ログファイル名には、ディレクティブごとに異なるファイル名を指定してください。
- ihsrlogコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ihsrlog”を参照してください。
- TransferLogディレクティブを使用して設定することもできます。
関連ディレクティブ
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