MessageQueueDirector説明書 |
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第2部 拡張機能編 | > 第9章 同報配信サービス | > 9.2 機能 |
同報配信サービスは、メッセージキューを介して、同じメッセージを同時に複数の相手へ配信する機能です。同報配信サービスを利用するためには、同報配信を行う相手先の数と同じ数のメッセージキューが必要です。事前にメッセージキューを作成して、同報配信サービスのサービス定義に記述しておく必要があります。
同報配信サービスは、同報配信サービスの起動を行うことにより開始し、メッセージの送信を待ち合わせるために、配信元のすべてのメッセージキューを監視します。アプリケーションが配信元のメッセージキューにメッセージを送信すると、事前に定義されたサービス定義の内容に基づいて、同報配信サービスがメッセージの配信(メッセージの受信と送信)を自動的に行います。
なお、配信元から配信先へメッセージを送信(複写)するとき、メッセージの複写順番は、配信元のメッセージキュー内のプライオリティに従います。
同報配信の処理概要を図9.2に示します。
同報配信サービスでは、同報配信を行うメッセージキュー群を一つのグループとして管理しています。このグループは同報グループと呼ばれ、以下のメッセージキューから構成されています。
配信元のメッセージキューはアプリケーションがメッセージを送信するメッセージキューであり、1個だけ必要です。
配信先のメッセージキューは、メッセージを送信する相手に対応するメッセージキューであり、相手の数分だけ必要です。一つの同報グループ内に最大500個まで定義できます。
同報グループは、同報配信サービスのサービス定義で記述し、同報グループに含まれるメッセージキューの名前を定義します。最大64グループまで記述できます。サービス定義の詳細については、“9.3.2.4 サービス定義の作成”を参照してください。
同報グループの構成を図9.3に示します。
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