Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド
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第1部 J2EE共通編> 第4章 JNDI> 4.3 JDBC(データベース)を参照する場合の環境設定

4.3.4 PostgreSQLを使用する場合の環境設定

 PostgreSQLを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。

■環境変数の設定

 設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。

◆設定項目

 以下の項目を設定してください。

 PostgreSQLを動作させるために必要な、以下を設定してください。

設定項目

JDBCの種類

パス名

クラスパス

JDBC2.0 + Optional Package

PowerGres Plusインストールディレクトリ\share\java\jdbc2op\postgresql.jar

JDBC3.0

PowerGres Plusインストールディレクトリ\share\java\jdbc3\postgresql.jar

設定項目

パス名

クラスパス

PostgreSQLのインストールディレクトリ/share/java/jdbc3/postgresql.jar

◆設定方法

1) IJServerを使用する場合の設定方法

 IJServerでWebアプリケーション、またはEJBアプリケーションを運用する場合は、以下のように設定してください。
 Interstage管理コンソールを使用する場合の詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用する場合の詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

設定項目

設定方法


パス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のパス


ライブラリパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にライブラリパスを設定してください。

  • ワークユニット設定のライブラリパス

クラスパス

以下のいずれかを使用して、設定してください。

  • Interstage管理コンソール
  • isj2eeadminコマンド

以下にクラスパスを設定してください。

  • J2EEプロパティのクラスパス
  • ワークユニット設定のクラスパス

クラスローダの分離をしないIJServerの場合、システム環境変数に設定しても有効となります。IJServerで使用するクラスパスの設定方法の詳細は“IJServerで使用するクラスの設定について”を参照してください。
File System Service Providerについては上の表に記述されているクラスパスは自動設定されますので、設定する必要はありません。

Webアプリケーションのディレクトリ構成である“WEB-INF/lib”に、クラスパスに設定するJDBCドライバを格納しないでください。格納した場合、以下の機能が使用できない場合があります。

  • 事前コネクト
  • 異常時の再接続

2) クライアント環境の場合の設定方法

 クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に、設定例を記載します。

【Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例】

 [コントロールパネル]−[システム]−[詳細]の環境変数ボタンをクリックしてください。


 Windows(R) 2000の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。なお、Windows(R) 98、Windows(R) Meの場合は、Autoexec.batを編集してください。

【コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例】

クライアント機能を使用している場合でJDBCバージョンが2.0、Sun Microsystems社のホームページからダウンロードしたproviderutil.jar、fscontext.jarを利用する場合の設定例です。

set CLASSPATH=C:\PowerGresPlus\share\java\jdbc2op\postgresql.jar;%CLASSPATH%
set CLASSPATH=C:\classes\providerutil.jar;%CLASSPATH%
set CLASSPATH=C:\classes\fscontext.jar;%CLASSPATH%
 [Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${PostgreSQL_HOME}/share/java/jdbc3/postgresql.jar:${CLASSPATH}
setenv CLASSPATH /classes/providerutil.jar:${CLASSPATH}
setenv CLASSPATH /classes/fscontext.jar:${CLASSPATH}

■File System Service Providerへのデータソース登録

 File System Service Providerに、データソースを登録します。Interstage管理コンソールまたはisj2eeadminコマンドを使用して、Interstageにデータソースを登録する場合には、Interstageへのデータソース登録と同時に、File System Service Providerにデータソースを登録するように指定できます。
 この場合、本作業は必要ありません。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプ、または“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

 File System Service Providerにデータソースを登録する場合には、以下に格納されているサンプルソースを参考にしてデータソース登録アプリケーションを作成し、データソースを登録してください。
 サンプルソースはOracle用になっているため、PostgreSQL用に修正して使用してください。データソース登録アプリケーションの詳細については、PostgreSQLのマニュアルを参照してください。

C:\Interstage\J2EE\sample\datasource\FJDSJNDILOCAL.java

 File System Service Providerにデータソースを登録した場合、PROVIDER_URLで指定した場所に“.bindings”というファイルが、作成されます。

■Interstageへのデータソース登録

 Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

 Interstageのクライアント機能をインストールしている場合は、J2EEリソースアクセス定義を使用します。詳細は、"J2EEリソースアクセス定義"を参照してください。

 Interstage管理コンソールで定義する定義項目、または表示される定義項目は以下のとおりです。

定義項目

定義例

意味

定義名

ISDS

J2EEアプリケーションでデータソースをlookupする時の名前

ユーザID

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのユーザ名

パスワード

j2ee

J2EEアプリケーションで使用するデフォルトのパスワード

クラス名

com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory

File System Service Providerのクラス名

PROVIDER_URL

file:///C:\Interstage\J2EE\var\jndi

File System Service Providerにデータソースを登録したURL

データソース名

DS1

JDBCドライバに登録したデータソースの名前

接続ホスト

host1

PostgreSQLデータベースが存在するホスト名

接続ポート番号

5432

PostgreSQLデータベースと通信するポート番号

データベース名

DB1

PostgreSQLのデータベース名

JDBCバージョン

JDBC3.0

使用するJDBCドライバのバージョン

データソースの種類

Interstageでコネクションプーリングを行う

JDBCドライバのデータソースの種類

.bindingsファイル

作成する

File System Service Providerにデータソースを登録する場合の指定


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