PRIMECLUSTER Wizard for NAS 導入運用手引書 4.2 - Linux for Itanium -
目次 前ページ次ページ

第2章 環境設定> 2.4 userApplication、Netapp リソース の作成

2.4.3 Netapp リソースの設定

  1. NETAPP turnkey wizard に戻りますので、Netapp リソースの設定のため、NetApp を選択します。

  2. Netapp wizard が表示されますので、AdditionalNetAppFiler を選択します。

  3. 以下のように指定メニューが表示されますので、FREECHOICE を選択し、NAS 装置のホスト名を入力します

  4. NAS 装置毎のメニューが表示されますので、AdditionalExportpoint を選択します。

  5. ExportPoint の指定メニューが表示されますので、FREECHOICE を選択し、export するボリュームを入力します。

  6. NAS 装置毎にメニューが表示されます。export するボリュームが更にある場合は、AdditionalExportpoint を選択し、追加します。また、このメニューから以下の設定を行うことが可能です。

    設定項目

    説明

    UnLockFlag

    常時 NAS 装置の Unlock 処理を実行するか否かを選択します。
    always が指定された場合は、Netapp リソースに異常が発生した際に、常に Unlock 処理を実行します。
    nodedown が指定された場合は、Netapp リソースを持つノードがダウンした際にのみ Unlock 処理を実行します。
    デフォルト always (always, nodedown)

    UnExportFlag

    スタンバイ構成の場合でのオフライン処理時に Unexport 処理を実行するか否か選択します。
    yes が指定された場合、オフライン処理時に Unexport 処理を実行します。
    noが指定された場合、Unexport 処理は実行されません。なお、スケーラブル運用では本オプションの値にかかわらず Unexport 処理は実行されません。
    デフォルト no (yes, no)

    ScriptTimeout

    オンライン/オフライン処理の開始からのタイムアウト時間を指定します。
    通常は変更の必要はありません。
    デフォルト 300s (10s-31536000s)

  7. 設定を完了する時は、SAVE+RETURN を選択します。
    Netapp Wizard に戻りますので、更に NAS 装置を追加する場合は AdditionalNetAppFiler を選択してください。

  8. Netapp リソースの起動・停止に連動して動作させるスクリプトの設定を行います。不要の場合は次の設定に進んでください。

    設定項目

    説明

    PreOnlineScript

    オンライン処理の前に実行されるスクリプトを設定します。

    PostOnlineScript

    オンライン処理の後に実行させるスクリプトを設定します。

    PreOfflineScript

    オフライン処理の前に実行されるスクリプトを設定します。

    PostOfflineScript

    オフライン処理の後に実行されるスクリプトを設定します。

    FaultScript

    Fault 発生時に実行されるスクリプトを設定します。

    これらのスクリプトについては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 を参照してください。

  9. 次に、NAS クラスタの自動 takeover 機能の設定を行います。
    NAS 装置をクラスタ (2台) 構成で使用する場合、NAS 装置との通信異常を検出した場合に、NAS クラスタの takeover (cf takeover) を PRIMECLUSTER から実行することができるようになります。
    NAS クラスタの監視を行うために NetappClusterFlag=no を選択します。

    設定項目

    説明

    NetappClusterFlag

    NASクラスタの自動takeover機能を設定します。
    デフォルト no (yes,no)


    デフォルトは no です。NAS装置のクラスタ構成であっても、NASクラスタの自動takeover機能を行わない場合は、no に設定してください。

  10. yes を選択します。

  11. 各設定を行います。

    設定項目

    説明

    NetappClusterDeviceName

    監視を行う NAS 装置名 (ホスト名) を指定します。
    2台の NAS 装置名を ":" で区切り指定してください。
    例) netapp1:netapp2

    NetappClusterPingCount

    ping コマンドの実行回数を指定します。
    デフォルト 10 (1-60)

    NetappClusterPingTimeout

    ping コマンド実行開始からのタイムアウト時間を指定します。
    デフォルト 5s (1s-300s)

    NetappClusterPingInterval

    ping コマンドの実行間隔を指定します。
    デフォルト 5s (1s-300s)


    NAS 装置の監視は ping コマンドで行います。
    ここでは、定周期監視の中で行う ping コマンドの実行回数/タイムアウト時間/実行間隔を設定します。これらの値は、デフォルトのまま使用することを推奨します。


    ping コマンドのパラメタについては、“付録B NAS クラスタ自動 takeover 機能のチューニング方法” を参照してください。

  12. 設定を完了するときは、SAVE+EXITを選択します。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006