SSF/Backup Facility 運用手引書
|
目次
索引

|
D.4 ETERNUS LT270テープライブラリ
SSF/Backup FacilityにETERNUS LT270テープライブラリを接続して運用する場合、以下の点に注意してください。
■テープ媒体規格
ETERNUS LT270テープライブラリには“LTO Ultrium2テープドライブ”と“LTO Ultrium3テープドライブ”があります。テープドライブによって使用できるテープ媒体規格が異なりますので、注意してください。
テープドライブ種別 |
使用できるテープ媒体規格 |
LTO Ultrium2テープドライブ |
LTO Ultrium1
LTO Ultrium2 |
LTO Ultrium3テープドライブ |
LTO Ultrium2
LTO Ultrium3 |
■テープの投入

|
|
- CAS(Cartridge Access Station) の操作方法やフロント外扉、フロント内扉の開け方など一般的なETERNUS LT270の操作方法については、『ETERNUS LT270 テープライブラリ ユーザーズガイド 』を参照してください。
|
◆CASからの投入
- 投入するテープに、システム内で一意のバーコードが貼付けられていることを確認します。(バーコードが貼付けられていない媒体は投入しないでください。また、バーコードラベルはETERNUS LT270専用のものを貼付けてください。)
- テープライブラリのオペレータパネルを操作しCASを開きます。(11巻以上投入する場合は複数のマガジンを同時に開けることもできます。)
- マガジンにテープを正しい方向に差し込み、マガジンをCAS に挿入してからCAS扉を閉めます。
- 新規のテープを使用する場合は、LMF Liteに lmenterコマンドで登録を行った後、ダイレクトバックアップに登録してください。

|
|
- lmenterコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
|
◆格納庫への直接投入
本方法は、テープライブラリのフロント外扉を開け、手操作で空きスロットへ直接テープを格納する方法です。大量のカートリッジを一度に出し入れする場合に行います。
- 装置が稼働状態であった場合、手順に従って装置の電源を切断します。
- 投入するテープに、システム内で一意のバーコードが貼付られていることを確認します。(バーコードが貼付けられていない媒体は投入しないでください。また、バーコードラベルはETERNUS LT270専用のものを貼付けてください。)
- ETERNUS LT270を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
- 鍵を使ってテープライブラリのフロント外扉を開きます。
- フロント内扉を開きます。
- 空きスロットに手操作でテープを正しい方向に格納します。
- フロント内扉およびフロント外扉を閉めます。
- 電源を投入すると、テープライブラリは自動的にインベントリを行い、テープライブラリが管理するカートリッジ媒体の管理情報が更新され、活性状態に戻ります。
- テープライブラリにて自動的にすべてのスロットの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
- 手操作で空きスロットへテープを投入した場合、lmcheckコマンドで LMF Liteのボリューム情報を更新する必要があります。この作業を行った後に、ダイレクトバックアップに登録してください。

|
|
- lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
|
■テープの排出

|
|
- CASの操作方法やフロント外扉、フロント内扉の開け方など一般的なETERNUS LT270の操作方法については、『ETERNUS LT270 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。
|
◆CASへの排出
- 排出するテープがダイレクトバックアップのプール登録から削除されているなど、排出を行ってもよいテープであることを確認します。
- LMF Liteの lmejectコマンドでテープを排出します。

|
|
- lmejectコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
|
- テープライブラリのオペレータパネルを操作し、CASを開けてマガジンを抜き、排出したカートリッジ媒体を取り出します。
- CASを閉めます。
◆格納庫からの直接排出
本方法は、テープライブラリのフロント外扉を開け、手操作で格納庫から直接テープを取り出す方法です。大量のカートリッジを一度に出し入れする場合に行います。
- 装置が稼働状態であった場合、手順に従って装置の電源を切断します。
- 排出するテープがダイレクトバックアップのプール登録から削除されているなど、排出を行ってもよいテープであることを確認します。
- ETERNUS LT270を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
- テープライブラリのフロント外扉を開きます。
- フロント内扉を開きます。
- 取り出したいバーコードラベルが貼付されたテープを手で取り出します。
- フロント内扉およびフロント外扉を閉めます。
- 電源を投入すると、テープライブラリは自動的にインベントリを行い、テープライブラリが管理するカートリッジ媒体の管理情報が更新され、活性状態に戻ります。
- テープライブラリにて自動的にすべてのスロットの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
- 手操作で直接スロットからテープを取り出す場合、lmcheckコマンドで LMF Liteのボリューム情報を更新する必要があります。

|
|
- lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。
|
■ドライブクリーニングの実施
テープドライブのクリーニングは、テープライブラリにて自動的に行われます。したがって、ユーザが手動でクリーニングを行う必要はありません。
なお、自動クリーニングを行うにあたり、以下のことに注意してください。
- テープライブラリのオペレータパネルにおいて、「Auto Cleaning」設定を“Enable”にしてください。
- テープライブラリ内に、使用可能なクリーニングカートリッジを投入しておいてください。
- クリーニングカートリッジは規定回数(50回)以上使用できません。このため、規定回数に達したクリーニングカートリッジは速やかに新しいカートリッジと交換してください。
All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2006