SSF/Backup Facility 運用手引書
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付録D テープライブラリ使用時の注意事項

D.3 ETERNUS LT220テープライブラリ

SSF/Backup FacilityにETERNUS LT220テープライブラリを接続して運用する場合、以下の点に注意してください。

 

■テープ媒体規

ETERNUS LT220テープライブラリには“LTO Ultrium3テープドライブ”があります。ドライブによって使用できるテープ媒体規格が異なりますので、注意してください。

テープドライブ種別

使用できるテープ媒体規格

LTO Ultrium3テープドライブ

LTO Ultrium2
LTO Ultrium3

 

■テープの投

  • マガジンの操作方法など一般的なETERNUS LT220の操作方法については、『ETERNUS LT220 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。

◆マガジンへの投入

  1. 投入するテープに、システム内で一意のバーコードが貼付られていることを確認します。(バーコードが貼付られていない媒体は投入しないでください。また、バーコードラベルはETERNUS LT220専用のものを貼付けてください。)
     
  2. ETERNUS LT220を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
     
  3. テープライブラリのオペレータパネルを操作して、マガジンを取り出します。
     
  4. テープをスロットにセットし、マガジンを格納します。
     
  5. テープライブラリにてマガジンの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
     
  6. 新規のテープを使用する場合は、LMF Liteに lmcheckコマンドで登録を行った後、ダイレクトバックアップに登録してください。

    • lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。

     

■テープの排

  • マガジンの操作方法など一般的なETERNUS LT220の操作方法については、『ETERNUS LT220 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。

 

◆マガジンからの排出

  1. 排出するテープがダイレクトバックアップのプール登録から削除されているなど、排出を行っても良いテープであることを確認します。
     
  2. ETERNUS LT220を用いたバックアップ運用が実施されていない時間帯であることを確認します。
     
  3. テープライブラリのオペレータパネルを操作し、マガジンを取り出します。
     
  4. テープをマガジンから取り出し、マガジンを格納します。
     
  5. テープライブラリにてマガジンの確認処理が行なわれるので、動作の完了を待ちます。
     
  6. LMF Liteの lmcheckコマンドで LMF Liteのボリューム情報を更新します。

    • lmcheckコマンドについての詳細は、『LMF Lite使用手引書』の「第5章 LMFのコマンド」を参照してください。

     

■ドライブクリーニングの実

テープライブラリに搭載されているテープドライブの磁気ヘッドは、カートリッジテープの使用回数が多くなるに従って、テープ媒体から出る汚れや、空気中に浮遊している塵埃(ほこり)が付着し、書き込み・読み取りエラーが発生しやすくなります。

書き込み・読み取りエラーを防止するために、クリーニングカートリッジで、テープドライブの磁気ヘッドをクリーニングする必要があります。

オペレータパネルのAlarmインジケーター(黄色)が点灯した場合は、クリーニング要求が通知されています。継続しての運用は可能ですが、バックアップ運用の安定稼働のため、早めにクリーニングを行ってください。

ETERNUS LT220テープライブラリでは、バックアップソフトウェアで指定する「自動クリーニング」には対応していません。ドライブクリーニングは必ず、オペレータパネルから操作する「手動クリーニング」で行ってください。

  • テープライブラリのオペレータパネルの表示や操作方法については、『ETERNUS LT220 テープライブラリ ユーザーズガイド』を参照してください。

  • テープドライブヘッドのクリーニング中は、当該テープドライブは使用状態となるので、クリーニングが終了するまでは使用することはできません。

  • クリーニングの契機は、3か月に1回程度定期的に実施することを推奨します。

 

  1. バックアップ運用が実施されていない時間であること、およびテープドライブにカートリッジがマウントされていない状態であることを確認し、以下の手順でLMFデーモンを停止させます。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -e <Return>

     

  2. クリーニングを行うテープドライブに対応している専用のクリーニングカートリッジであることと、使用回数を確認します。
     
  3. テープライブラリのオペレータパネルを操作し、マガジンを取り出します。
     
  4. クリーニングカートリッジをスロットにセットし、マガジンを格納します。
     
  5. オペレータパネルのメニュー画面から、[COMMANDS]メニューを選択し[CLEAN DRIVE]を選択します。
     
  6. クリーニングカートリッジが格納されているスロットの番号を設定するため、カーソルを移動します。
     
  7. カーソルを移動し、[EXECUTE]を選択します。テープドライブが自動的にクリーニングを行います。
     
  8. クリーニングが完了するとカートリッジは元のスロットに戻るので、マガジンを取り出しクリーニングカートリッジを取り出します。
     
  9. テープライブラリのスロット確認動作の完了を待ち、以下の手順でLMFデーモンを起動します。

    # /opt/FJSVlmf/bin/lmadmin -s <Return>

 

■クリーニングカートリッジの使用回

クリーニングカートリッジには使用回数が記録されているため、規定の回数以上使用することはできません。ETERNUS LT220のクリーニングカートリッジの使用回数は、Ultrium 3 テープドライブの場合は50回までです。

ただし、使用した回数は確認できないため、使用するたびにクリーニングカートリッジのラベルに印を付けると分かりやすくなります。

 


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