SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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付録A SPアシスタント |
SPアシスタントのランチャ機能は、搭載ソフトウェアの管理機能(ETERNUSmgr、AdvancedCopy Managerなど)を呼び出す機能です。
SPアシスタントのランチャ機能から以下に示す機能を呼び出すことができます。
機能 |
概要 |
バックアップ/リストア |
SSF/Backup Facilityによるダイレクトバックアップ運用の管理を行う機能です。 |
RAID管理機能 |
ETERNUS ディスクアレイ内の論理ユニットの構成管理を行う機能です。 |
コマンドログイン |
SSF/Backup Facilityへtelnetでloginする機能です。 |
クラスタ管理 |
SSF/Backup Facilityのクラスタの管理機能です。 |
ノードメンテナンス |
SSF/Backup Facilityのリモートコンソールへtelnetでloginする機能です。 |
図1、図2に SPアシスタントの構成を示します。
図2 のように複数のSSF/Backup Facilityが存在する場合は、その中で統括的な役割を果たすSSF/Backup Facilityを“マスタ”、その他のSSF/Backup Facilityを“スレーブ”と呼びます。SSF/Backup Facilityが1台のみの場合には、そのSSF/Backup Facilityが“マスタ”となります。
SPアシスタントのランチャ機能を利用するために必要な設定および、設定に関する留意事項について説明します。
SPアシスタントのランチャ機能を利用するのに必要な設定について説明します。
SPアシスタントのランチャ機能を利用するためには、そのSSF/Backup Facility自身が、“マスタ”になるのか、または“スレーブ”になるのかを定義しておく必要があります。また、呼び出す各機能のURLやIPアドレスをあらかじめ設定しておく必要があります。
ランチャ機能の設定は、各SSF/Backup Facilityの/sp/uty/conf/flaunch/launcher.conf (以降、launcher.confファイルと呼びます)に記述します。以下に launcher.confファイルの記述例を示します。
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launcher.confファイルは、以下の構文規則により記述されます。
エントリ |
意味 |
設定値 |
備考 |
TYPE |
このSSF/Backup Facilityが“マスタ”なのか“スレーブ”なのかを指定します。 |
MASTER(マスタの場合) SLAVE(スレーブの場合) |
マスタ、スレーブともに必要な設定です。 |
NODE |
両ノードのリモートコンソールのIPアドレスです。 |
xxx.xxx.xxx.xxx (各ノードのリモートコンソールのIPアドレス) |
マスタ、スレーブともに必要な設定です。 シングル構成の場合、同じ値で2回(2行)記述してください。 |
CLUSTER_ADM |
PRIMECLUSTERを起動する各ノードのIPアドレスです。 |
xxx.xxx.xxx.xxx (各ノードのIPアドレス) |
マスタ、スレーブともに必要な設定です。 シングル構成の場合、同じ値で2回(2行)記述してください。 シングル構成時のSSF/Backup Facilityで、クラスタ管理の起動操作を抑止したい場合は、本エントリをコメントアウトまたは削除してください。 |
SLAVE_IP |
スレーブのIPアドレスです。 |
xxx.xxx.xxx.xxx (スレーブの引継ぎIPアドレス) |
SSF/Backup Facilityが1台の時には、本エントリは不要です。 スレーブとなるSSF/Backup Facilityが複数ある場合、マスタとなるSSF/Backup Facilityのlauncher.confファイルに本エントリをスレーブの台数分、定義してください。 |
BACKUP_RESTORE |
AdvancedCopy ManagerのURLです。 |
[シングル構成の場合] http://( SSF/Backup FacilityのIPアドレス)/ [クラスタ構成の場合] http://( SSF/Backup Facilityの引継ぎIPアドレス)/ |
マスタとなるSSF/Backup Facilityのlauncher.confファイルに必要な設定です。 |
RAID_ADM |
ETERNUSmgrのURLです。 |
http://... (ETERNUSmgrの設定に依存します。) |
マスタとなるSSF/Backup Facilityのlauncher.confファイルに必要な設定です。 |
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なお、SSF/Backup Facility 1台で運用の場合、それ自身が“マスタ”となるため、マスタに必要な項目の設定を行う必要があります。ただし、「SLAVE_IP」エントリについては、設定する必要がありません。
ランチャ機能の初期設定時および設定変更時の留意事項について説明します。
複数のSSF/Backup Facilityが存在する環境でマスタ/スレーブの決定をする際には、各ドメインに対して1台のSSF/Backup Facilityをマスタ、残りのSSF/Backup Facilityをスレーブとすることを推奨します。
このドメインとは、Storage管理サーバが管理するSSF/Backup Facilityの集合を指します。
複数のドメイン間をまたいでマスタ/スレーブを設定すると、スレーブが管理されているAdvancedCopy Manager を呼び出せないので注意が必要です。
なお、Storage管理サーバ側でSSF/Backup Facilityの追加・削除・変更があった場合には、launcher.confファイルの設定も変更する必要があります。
SSF/Backup Facilityのマスタに変更があった場合には、launcher.confファイルの「TYPE」エントリおよび「SLAVE_IP」エントリを変更に合わせて修正してください。
スレーブとなるSSF/Backup FacilityのIPアドレスが変更された場合、launcher.confファイルの「SLAVE_IP」エントリの設定値を変更に合わせて修正してください。
launcher.confファイル内において、各機能のURL指定に誤りがあった場合には、Webブラウザに各機能の初期画面が表示されません。誤った画面が表示されたり、URLが見つからずにタイムアウトしてしまった場合には、launcher.confファイルのURLの設定に誤りがないか確認してください。
SPアシスタントをWebブラウザから呼び出す方法について説明します。
SPアシスタントを呼び出すには以下の手順で行います。
複数のSSF/Backup Facility環境でマスタ/スレーブを定義している場合、マスタのSSF/Backup Facility上でスレーブの起動情報を取得する必要があります。
起動情報の取得にはマスタのSSF/Backup Facility上で、スレーブ情報取得コマンド(/opt/FJSVsputl/bin/getsldefコマンド。以降、getsldefコマンドと呼びます)を実行します。以下の場合は必ずgetsldefコマンドを実行してください。
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SPアシスタントのランチャ機能の画面を呼び出すには、WebブラウザからマスタとなるSSF/Backup FacilityのURLを指定することにより呼び出すことができます。
マスタとなるSSF/Backup FacilityのURLの指定から画面の表示までの流れは、以下のとおりです。
これらの各処理について、以下に説明します。
操作端末のWebブラウザを用いてマスタとなるSSF/Backup FacilityのURLを指定し、SPアシスタントを呼び出します。URL指定は以下のようになります。
http://(マスタとなるSSF/Backup FacilityのIPアドレス)
http://(マスタとなるSSF/Backup Facilityの引継ぎIPアドレス)
SPアシスタントのURLアドレスを指定し当該アドレスへ移動すると、以下のようなユーザ認証画面が表示されます。ユーザ名とパスワードを入力してください。
SSF/Backup Facilityでは、Webサーバとして、Solaris OSに標準添付されているapacheを使用します。なお、パスワードの変更は、apache の htpasswdコマンドを利用します。
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ユーザ認証が正常に終了すると、以下に示すようなWebブラウザ内にSPアシスタントのランチャ機能の画面が表示されます。
なお、SPアシスタントのランチャ機能の画面を終了させるには、SPアシスタントの表示されているブラウザを終了します。
SPアシスタントのランチャ機能の画面は、以下のエリアから構成されています。
SPアシスタントのランチャ機能画面から各機能を呼び出す手順について説明します。
機能選択エリアのメニューに対応して呼び出される機能は、以下の表のとおりです。
機能選択エリアのメニュー |
呼び出される機能 |
バックアップ/リストア |
AdvancedCopy Manager |
RAID管理機能 |
ETERNUSmgr |
コマンドログイン |
[シングル構成の場合] [クラスタ構成の場合] |
クラスタ管理 |
PRIMECLUSTER |
ノードメンテナンス |
[シングル構成の場合] [クラスタ構成の場合] |
バックアップ/リストアを行うAdvancedCopy Manager の呼び出しは、以下の手順で行います。
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ETERNUS ディスクアレイのRAIDを管理するETERNUSmgrの呼び出しは、以下の手順で行います。
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SSF/Backup Facilityに対するコマンドレベルの操作を行うlogin画面の呼び出しは、以下の手順で行います。
SSF/Backup Facilityのクラスタ構成を管理するPRIMECLUSTERの管理画面の呼び出しは、以下の手順で行います。
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各SSF/Backup Facilityにおけるそれぞれのノードのlogin画面呼び出しは、以下の手順で行います。
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