SSF/Backup Facility 運用手引書 |
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第1章 バックアップ運用の設計 |
ネットワーク環境でのバックアップを行う場合、テープライブラリの設計とネットワーク型バックアップソフトウェアの運用設計を行います。
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論理ライブラリ機能は、1台のライブラリ資源(ロボット、セル、テープドライブ)を論理的に分割し仮想的に複数のライブラリを作成することができます。
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ここでは、1台のライブラリ資源(ロボット、セル、テープドライブ)をどのように論理ライブラリに割り当てるか、検討します。
SSF/Backup Facilityでは、複数の論理ライブラリを“ダイレクトバックアップ”と“ネットワーク型バックアップソフトウェア(NetWorker, TSM)"でそれぞれ使用します。
論理ライブラリを管理するための「論理ライブラリ名」を検討します。
この論理ライブラリ名は“Unique Name”としてETERNUS LT160に設定します。
下記の表は、それぞれの論理ライブラリ名を「LT160_DBU」と「LT160_NET」とした例です。
それぞれの論理ライブラリにおいてロボット制御パスとして、どのアダプタを使用するのか決定します。
複数の論理ライブラリで同じアダプタを使用することはできません。
下記の表は、それぞれのロボット制御パスを「Adapter0」と「Adapter1」とした例です。
それぞれの論理ライブラリにおいて収納巻数(セル数)を決定します。セル数は自由に設定可能です。
下記の表は、それぞれのセル数を「84巻」ずつとした例です。
それぞれの論理ライブラリに割り当てるテープドライブ台数を決定します。
テープドライブ台数が決定すれば、割り当てるテープドライブがどの位置から始まっているのか、開始位置(物理的な位置)も決定します。
手順 |
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物理ライブラリ |
論理ライブラリ1 |
論理ライブラリ2 |
1. |
接続ホスト |
− |
SSF/Backup Facility |
SSF/Backup Facility |
2. |
論理ライブラリ名 |
− |
LT160_DBU |
LT160_NET |
3. |
ロボット制御パスの位置 (Adapter) |
Adapter0/1/2/3 |
Adapter0 |
Adapter1 |
4. |
収納巻数(cell) |
221 |
84 |
84 |
5. |
テープドライブ台数(Drive) |
10 |
6 |
4 |
テープドライブ開始位置 |
0 |
0 |
6 |
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ここでは、ネットワーク型バックアップにNetWorkerを使用する場合の考慮点について述べます。
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NetWorkerのバックアップシステムは、NetWorkerサーバ,NetWorkerクライアントで構成されます。
NetWorkerサーバはSSF/Backup Facilityに、NetWorkerクライアントはローカルの業務ボリュームをもつ業務サーバにインストールします。
NetWorkerクライアントは、業務サーバにインストールしてください。
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NetWorkerを使用する場合、以下のNetWorkerの管理ファイルをETERNUS ディスクアレイ内のボリュームに配置します。
通常のNetWorker環境の場合と同じです。NetWorkerサーバをSSF/Backup Facilityで運用しても新たに必要な考慮はありません。
データベースがOracleの場合は、NetWorker BusinesSuite Module for Oracle を使って同期を取り、バックアップを実行します。
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以下の計算式で求めた値を目安としてください。
バックアップ対象ファイルの総サイズ × (バックアップデータの保存世代数+1) |
ここでは、ネットワーク型バックアップにTSMを使用する場合の考慮点について述べます。TSMを使った一般的なバックアップ運用設計については、『ETERNUS SF TSM 管理者の手引き (Solaris版)』を参照してください。
TSMのバックアップシステムは、TSMサーバ, TSMクライアントで構成されます。
TSMサーバはSSF/Backup Facilityに、TSMクライアントはローカルの業務ボリュームをもつ業務サーバにインストールします。
TSMクライアントは、業務サーバにインストールしてください。
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以下の計算式で求めた値を目安としてください。
バックアップ対象ファイルの総サイズ × (バックアップデータの保存世代数+1) |
ダイレクトバックアップとネットワーク型バックアップのバックアップ運用を統合して自動化する場合、Systemwalker Operation Managerなどの汎用的なスケジュール管理ソフトウェアを使用し、バックアップ用のコマンドを実行させます。
論理デバイスバックアップをコマンドで実行するには、ダイレクトバックアップのバックアップコマンドを使用します。バックアップコマンドは、SSF/Backup Facilityまたは、業務サーバ上でスーパユーザとなり、投入してください。
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使用するコマンド |
投入先 |
バックアップ |
dbubackup |
SSF/Backup Facility(クラスタ構成の場合は、引継ぎノード) |
spcntl dbubackup |
業務サーバ(Storageサーバ) |
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論理ユニットバックアップをコマンドで実行するには、ダイレクトバックアップサーバが準備する専用のバックアップコマンドを使用します。本コマンドは、SSF/Backup Facility上でスーパユーザとなり、投入してください。
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使用するコマンド |
投入先 |
バックアップ |
lubackup |
SSF/Backup Facility(クラスタ構成の場合は、引継ぎノード) |
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NetWorkerのバックアップをコマンドで実行するには、業務サーバのスーパユーザのシェルプロンプトから、コマンドを投入します。
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使用するコマンド |
投入先 |
バックアップ |
save |
業務サーバ(NetWorkerクライアント) |
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TSMのバックアップをコマンドで実行するには、TSMサーバから、クライアント・バックアップ・セットをバッチ・モードで入力します。
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使用するコマンド |
投入先 |
バックアップ |
GERENATE BACKUPSET |
TSMサーバ(SSF/Backup Facility) |
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