PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
目次
![]() ![]() |
第1章 機能 | > 1.5 プロキシボリューム |
マスタボリュームからプロキシボリュームを分離している間に、たとえば操作ミスによってマスタボリュームのデータが破損してしまった場合、プロキシボリュームをもとにしてマスタボリュームのデータをリストアすることができます。
このとき、高速等価性回復機構(JRM)によって、分離されていた間にマスタおよびプロキシが更新された箇所だけが高速にコピーされます。また、コピーの完了を待つことなく、即座に主業務を再開することもできます。高速等価性回復コピー処理は、業務の動作と並行して行われます。
この機能は、特殊なディスク装置の機能に依存していないため、すべてのディスク装置で利用できます。
システムボリュームのリストア【Itanium】
瞬間リストアを実行する際、マスタボリュームとプロキシボリュームを一時的に停止する必要があります。 /, /usr, /var などのファイルシステムとして現在動作しているシステムボリュームは、停止することができないため、動作中のシステムボリュームをリストア先またはリストア元として瞬間リストアを実行することはできません。プロキシボリュームを使用してシステムボリュームをリストアする方法については、「代替ブート環境の作成【Itanium】」を参照してください。
たとえば、夜間よりも日中の方がディスクへの負荷が高く、テープへの退避に要する時間を5時間以内、等価性回復コピー時間を1時間以内として、毎日定常的にバックアップする運用において、常時テープからではなくディスク(プロキシボリューム)からの瞬間リストアを可能にしようとすると、次のようになります。
目次
![]() ![]() |