PRIMECLUSTER導入運用手引書 4.2 (Linux版) |
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第6部 PRIMECLUSTER対応製品編 | > 第11章 PRIMECLUSTER Wizard for Oracle |
PRIMECLUSTER Wizard for Oracleは、PRIMECLUSTER 上で Oracle のクラスタ運用を行うためのソフトウェア製品です。PRIMECLUSTER 上で Oracle Real Application Clusters (以降 RAC または、Oracle RAC 10gと略) によるスケーラブル運用や、Oracle のスタンバイ運用(コールドスタンバイ)を行うことができます。
起動・停止の制御
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナーをuserApplicationの状態遷移に従って、自動的に起動・停止します。Oracle インスタンスの起動においては、Oracle インスタンスの状態をチェックし、リカバリ処理を実施しながら起動します。例えば Oracle インスタンスのオンラインバックアップ中に Oracle インスタンスがダウンした場合、"end backup" を自動的に実行し、Oracle インスタンスの再起動を行います(AutoRecover の設定が"yes"の場合)。Oracle インスタンスの停止においては、immediate モード(デフォルト)で停止を行い、正常に停止できない場合にも、abort モードで Oracle インスタンスを停止することにより、高速に切替えを行います。
Oracle RAC 10g の運用においては、Oracleのサービスについても起動・停止を行います。異常監視
Oracle インスタンスおよび、Oracle リスナーの監視を行います。
Oracle インスタンスの監視を行うために Oracle の system ユーザ にて Oracle への接続を行い、定期的にダミーのテーブル の作成・更新・削除をSQLコマンドにて行います(ダミーテーブルは、system ユーザのデフォルトの表領域に作成します)。そのため、Oracle インスタンスのプロセス生死だけでなく、論理的な異常も検出することが可能です。SQL コマンド実行の結果、Oracle の ORA-XXXXX エラーを検出した場合、そのエラーの重度により Oracle インスタンスの再起動やフェイルオーバを自動的に行います。 Oracle インスタンスがハングアップしているような状態でも SQL コマンドが一定時間内に復帰しない場合にタイムアウトして異常通知します。
Oracle リスナーの監視においては、リスナープロセスの監視および、Oracle の tnsping コマンドを使った監視を行うことができます。
Oracle RAC 10g の運用においては、Oracleのサービス監視を行います。Oracleインスタンスおよびリスナーについても監視を行いますが、異常発生時のリカバリや縮退は、Oracle RAC 10g のCRS(Cluster Ready Services) が行います。
環境構築
Oracle を PRIMECLUSTER 上で動作させるための 環境設定ウィザードにより、容易かつ安全に Oracle のクラスタ環境を構築できます。
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