Interstage Application Server 使用上の注意 - Solaris (TM) Operating Environment -
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第3章 注意事項

3.7 J2EEの注意事項

1) J2EEアプリケーションの運用について

 Web アプリケーション、またはJ2EE アプリケーションクライアントの運用時に、以下のXMLファイルを使用する場合、計算式から算出されるJava VM ヒープ領域サイズを、Java VM の最大ヒープ領域サイズの指定値に加算してください。

[Java VM ヒープ領域サイズの算出]

 使用しているXMLファイルごとに以下の計算式から算出したサイズの総和を求めます。

  ( ( ( (a×460) + b) / 1024) +500) × c (単位:Kバイト)

   a:XMLファイル内行数
   b:XMLファイルサイズ(単位:バイト)
   c:同時クライアントアクセス数(Web アプリケーション運用時)、またはlookup を発行しているスレッド数(J2EE アプリケーションクライアント運用時)

[Java VM の最大ヒープ領域サイズの指定方法]

 Web アプリケーション運用時:
  Interstage管理コンソールの [ワークユニット] > [IJServer名] > [環境設定]タブの“ワークユニットの設定”でJavaVMオプションに指定します。
  Java VM の最大ヒープ領域サイズに、128M バイトを指定する場合の例:
   -Xmx512m

 J2EE アプリケーションクライアント運用時:
  Java コマンドの-Xmx オプションを使用して、以下のように指定します。
  Java VM の最大ヒープ領域サイズに、128M バイトを指定する場合の例:
   java -Xmx128m ClientAPL

[Java VM のヒープメモリ不足が発生した場合の現象]

 各アプリケーションの運用時に、使用するJava VMヒープ領域サイズを加算しなかった場合は、以下の例外が発生する場合があります。
   javax.naming.NamingException:com.fujitsu.interstage.j2ee.def.FJDefException: unknown error: java.lang.OutOfMemoryError

2) J2EE管理ツールまたはJ2EE Deploymentツールの使用について

 J2EE管理ツールまたはJ2EE Deploymentツール以外の操作によって設定した以下のWebアプリケーションに対して、J2EE管理ツールまたはJ2EE Deploymentツールの「配備解除」または「IJServerの削除」を実行しないでください。実行した場合、再度そのWebアプリケーションを使用するためには再インストールが必要になります。

 Webサービス・コンテナの詳細については“SOAPサービス ユーザーズガイド”を、UDDIレジストリサービスの詳細については“UDDIサービス ユーザーズガイド”を参照してください。

 Interstage管理コンソールから、WebアプリケーションとEJBアプリケーションを別JavaVMで運用するIJServer、またはEJBアプリケーションのみ運用するIJServerに、Remoteインタフェースを持つEJBアプリケーションを配備し、その後、J2EE管理ツール、J2EE Deploymentツール、またはejbinstallebコマンドを使用して、同一名のEJBアプリケーションを配備しないでください。
 もし配備を実行した場合、再度Interstage管理コンソールで同一名のEJBアプリケーションを使用するためには、J2EE管理ツール、J2EE Deploymentツール、またはejbuninstallebコマンドで配備解除後、Interstage管理コンソールの[IJServer名] > [環境設定] > [更新] タブから更新処理を行ってください。

3) J2EE Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンド/J2EEリソースアクセス定義の動作環境について

 J2EE Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンド(非サーバ管理モード)/J2EEリソースアクセス定義の動作環境には、SPARC 系Solaris OS に標準で組み込まれているX サーバ上の共通デスクトップ(CDE)環境が必要です。
 他の環境で動作させた場合にはJ2EE DeploymentツールやJ2EE Deploymentコマンドが正常に起動されなかったり、起動された場合でもJ2EE Deploymentツールの画面表示が正しくないなどの現象が発生する場合があります。必ず上記環境から共通デスクトップ環境(CDE)にログインし、J2EE Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンド/J2EEリソースアクセス定義を起動してください。

4) J2EE Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンド/J2EEリソースアクセス定義起動時に表示される警告メッセージについて

 J2EE Deploymentツール/J2EE Deploymentコマンド/J2EEリソースアクセス定義起動時にJava Development Kit(JDK)/Java Runtime Environment(JRE)でサポートしているフォントが見つからない旨の警告メッセージが表示されることがあります。
 この現象が発生すると、以下の警告に類似したメッセージが表示されますが動作に影響はありません。
Font specified in font.properties not found
[-monotype-arial-regular-r-normal--*-%d-*-*-p-*-iso8859-1]
Font specified in font.properties not found
[-monotype-courier new-bold-i---*-%d-*-*-p-*-iso8859-1]
Font specified in font.properties not found
[-monotype-times new roman-bold-r---*-%d-*-*-p-*-iso8859-1]
Font specified in font.properties not found
[-monotype-times new roman-regular-r---*-%d-*-*-p-*-iso8859-1]

5) J2EE リソースアクセス定義/fjj2eeadminコマンドをデフォルトシステムで運用する場合について

 J2EEリソースアクセス定義/fjj2eeadminコマンドをデフォルトシステムで運用する場合は、起動用コマンドに-Mオプションを指定しないでください。


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