PowerSORT Workstation V5.0 使用手引書
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付録A 使用例

A.1 bsortコマンドの使用例

代表的な機能を使ったbsortコマンドの使用例を説明します。

例1 ソート処理の例

レコード長が100バイトのバイナリ固定長ファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドは、レコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -0.10asca -o bsortout bsortin


例2 マージ処理の例

レコード長が100バイトのバイナリ固定長ファイルbsortin1とbsortin2のレコードをマージして、ファイルbsortoutに出力します。ファイルbsortin1とbsortin2は、それぞれレコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順にソートしたファイルです。

bsort -m -z100 -0.10asca -o bsortout bsortin1 bsortin2

例3 コピー処理の例

レコード長が100バイトのバイナリ固定長ファイルbsortinのレコードを、富士通COBOLの順編成ファイルbsortoutにコピーします。

bsort -c -z100 -Zf -Fcobseq,dos -o bsortout bsortin

例4 レコード選択機能を使った例

レコード長が100バイトのバイナリ固定長ファイルbsortin1と富士通COBOLの順編成ファイルbsortin2のレコードをマージして、富士通COBOLの順編成ファイルbsortoutに出力します。入力ファイルは、20バイトめから4バイトの固定小数点2進数のフィールドが昇順にソートされているとします。さらに、マージの際、30バイトめから4バイトの固定小数点2進数の値が30以上40未満のレコードだけを処理の対象とします。

bsort -m -z100 -Zf -19.4fbia -p29.4fbi.ge.d30,29.4fbi.lt.d40 -Fcobseq,dos,cobseq -o bsortout bsortin1 bsortin2

例5 レコード再編成機能を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトのASCIIコードのフィールドを降順に並べる指定です。さらに、ソート処理と同時にレコードを再編成します。再編成は、レコードの左端に入力レコードの10バイトめから20バイトを、その右に外部10進数の形式で10バイトのフィールドを置き、その値に0を設定するという指定です。
ソート処理と再編成処理を同時に実行する場合のコマンドの指定では、キーフィールドは再編成後の値を指定します。

bsort -s -z100 -0.20ascr -e9.20,d0.10zdl -o bsortout bsortin

例6 レコード集約機能を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトのASCIIコードのフィールドを降順に並べる指定です。ソート処理の際、キーフィールドが等しいレコードが現れた場合、50バイトめから8バイトの内部10進数のフィールドを加算してレコードを1つに集約します。

bsort -s -z100 -9.20ascr -g49.8pdl -o bsortout bsortin

例7 サプレス機能を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトのASCIIコードのフィールドを降順に並べる指定です。ソート処理の際、キーフィールドが等しいレコードが現れた場合、任意の1つのレコードを残して他を削除します。

bsort -su -z100 -9.20ascr -o bsortout bsortin

例8 先入力先出力(FIFO)機能を使った例

レコード長100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトのASCIIコードのフィールドを降順に並べる指定です。ソート処理の際、キーフィールドが等しいレコードが現れた場合、入力ファイルに格納されていた順序で出力します。

bsort -sf -z100 -9.20ascr -o bsortout bsortin

例9 Btrieveファイルをソートする例

レコード長が100バイトのBtrieveファイルシステムの固定長ファイルbsortinのレコードをソートして、富士通COBOLの順編成(固定長)ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの先頭から20バイトの文字のフィールドを昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -Zf -0.20asca -Fcobseq,btrv -o bsortout bsortin

例10 テキストファイルをソートする例

最大レコード長が100バイトのテキストファイルbsortinのレコードをソートして、テキストファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコード分離文字コロン( : )で区切られた第3番めのフィールドの先頭から2バイト(浮動フィールド指定)のASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -2.2asca -Tflt -t: -o bsortout bsortin

例11 漢字ソートマージ機能(基本方式)を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトの漢字(シフトJISコード)のフィールドを総画数順、音読み順の昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -9.20sjiam -M stdSO -o bsortout bsortin

例12 漢字ソートマージ機能(国語辞典方式)を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートして、ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、レコードの10バイトめから20バイトの漢字フィールドに対するふりがなフィールドが、レコードの50バイトめから10バイトにシフトJISコードで記述されており、これを国語辞典の並びで昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -9.20sjiam -M dic49.10sji -o bsortout bsortin

例13 Micro Focus COBOLファイルシステムのファイルをソートする例

レコード長が100バイトのMicro Focus COBOLファイルシステムの索引ファイルbsortinのレコードをソートして、Micro Focus COBOLファイルシステムの順ファイルbsortoutに出力します。キーフィールドの指定は、第1キーとしてレコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順、第2キーとしてレコードの50バイトめから4バイトのASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -Zf -0.10asca49.4asca -Fmfcseq,mfcidx -o bsortout bsortin

例14 出力ファイル切換え機能を使った例

レコード長が100バイトのバイナリファイルbsortinのレコードをソートしてファイルbsortout1に出力します。ファイルbsortout1がファイルシステムの許容量を超えたときにファイルbsortout2に残りのレコードを出力します。キーフィールドの指定は、レコードの先頭から10バイトのASCIIコードのフィールドを昇順に並べる指定です。

bsort -s -z100 -0.10asca -o bsortout1 -o bsortout2 bsortin


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