Apdesigner プログラマーズガイド
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第3部 Apdesigner利用編> 第14章 プロジェクトをビルド・デバッグ・実行する> 14.2 プロジェクトをデバッグする

14.2.4 デバッガを起動する(Javaの場合)

Apdesignerでは、起動構成との組み合わせで、各アプリケーションのローカルデバッグとリモートデバッグをサポートします。

+起動構成

アプリケーション種別

起動構成種別

ローカル

リモート

Pure Javaアプリケーション

Javaアプリケーション

リモートJavaアプリケーション

アプレット

Javaアプレット

電子フォームアプリケーション (*1)

IJServer、
Tomcat

IJServer、
リモートJavaアプリケーション

Webアプリケーション (*1)

IJServer、
Tomcat

Enterprise JavaBeans (*1)

Webサービスアプリケーション

−:使用不可
*1:Apcoordinatorフレームワークを使用したものも含みます

以下に、デバッグを開始するまでの手順を説明します。

  1. デバッグするアプリケーションに対応した起動構成を作成します。
  2. 起動構成に必要な情報を設定します。
  3. デバッグを開始します。

起動構成種別により、起動構成の作成方法が異なります。
起動構成による違いについて、説明します。

作成した起動構成は、デバッグ時に毎回作成する必要はありません。
同じ起動構成でデバッグする場合は、[構成およびデバッグ]から作成した構成ファイルを選択し、[デバッグ]ボタンをクリックしてデバッグを開始してください。ツールバー上のデバッグアイコンの▼部分をクリックして、作成したときに[名前]に指定した名前を選択することで素早くデバッグを開始することもできます。

++Javaアプリケーション起動構成を使う

作成したPure Javaアプリケーションをデバッグする場合、起動構成はJavaアプリケーションを使用します。

  1. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
  2. [構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[Javaアプリケーション]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。
  3. 右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
    [名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。[メイン]タブでは、以下の値を指定します。
    [プロジェクト]:プロジェクトの名前を指定します。
    [メインクラス]:起動するメインクラスの名前を指定します。
    [引数]タブでは、メインクラスに渡すプログラム引数などを指定します。
    その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
  4. [デバッグ]ボタンをクリックして、デバッグを開始します。

++Javaアプレット起動構成を使う

Javaアプレット起動構成を使用して、アプレットをデバッグすることができます。

  1. デバッグするアプレットのプロジェクトを選択し、メニューバーの[実行]メニューから[構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
  2. [構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[Javaアプレット]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。
  3. 右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
    [名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
    [メイン]タブでは以下の値を指定します。
    [プロジェクト]:プロジェクトの名前を指定します。
    [アプレットクラス]:テストしたいアプレットクラスを指定します。
    その他のタグについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
  4. [デバッグ]ボタンをクリックして、デバッグを開始します。
  5. デバッグが開始されると、アプレットビューアが起動されデバッグ操作が可能になります。

++IJServer起動構成を使う

IJServer起動構成を使用して、Webアプリケーション、Enterprise JavaBeans、Webサービスアプリケーションをデバッグすることができます。

  1. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
  2. [構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[IJServer]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。
  3. 右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
    [名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
    [メイン]タブでは以下の値を指定します。
    [IJServer名]:デバッグに使用するInterstage Application ServerのIJServerを選択します。
    [起動前に配備する]:資産を自動的に配備するかを指定します。
    [配備ファイル]:自動的に配備する資産を指定します。
    [クライアント]タブでは以下の値を指定します。
    [クライアントを起動する]:クライアントアプリケーションを起動するかを指定します。
    起動するクライアントアプリケーションを[起動構成から選択]または[ブラウザを起動する]から選択します。
    [クライアント終了時に、IJServerを停止する]:クライアントアプリケーションが終了したときと同時にIJServerを停止します。
    その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
  4. [デバッグ]ボタンをクリックして、デバッグを開始します。

++Tomcat起動構成を使う

Tomcat起動構成を使用して、JSPやサーブレットをデバッグすることができます。
電子フォームを利用したWebアプリケーションのデバッグもできます。

  1. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
  2. [構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[Tomcat]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。
  3. 右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
    [名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
    その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
  4. [デバッグ]ボタンをクリックして、デバッグを開始します。
    デバッグ実行するとWebアプリケーションが起動され、ホームページに指定したファイルがブラウザで開かれます。

標準ではTomcat起動構成は利用できません。Tomcat起動構成を利用するにはTomcat起動構成の機能を有効にする必要があります。
Tomcat起動構成の機能を有効にするには、メニューバーから[ウィンドウ] > [設定] > [一般] > [機能] を選択し、機能の一覧で[Tomcat]をチェックしてください。

++リモートJavaアプリケーション起動構成を使う

アプリケーションをデバッグモードで起動し、リモートJavaアプリケーション起動構成を使うことにより、Javaアプリケーション、Webアプリケーション、アプレット、Enterprise JavaBeans、Webサービスアプリケーションをリモートデバッグすることができます。

  1. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
  2. [構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[リモートJavaアプリケーション]を選択し、[新規]ボタンをクリックします。
  3. 右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
    [名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
    [接続]タブでは以下の値を指定します。
    [プロジェクト]:プロジェクトの名前を指定します。
    [ホスト]:被デバッグプログラムを実行しているマシン名を指定します。
    [ポート]:被デバッグプログラムを起動するときに指定した、デバッガと被デバッグプログラムが通信するために使用するポート番号を指定します。
    その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
  4. [デバッグ]ボタンをクリックして、デバッグを開始します。

リモートデバッグのためのjavaコマンドパラメタ

リモートデバッグを行うためには、javaコマンドにパラメタを指定して、アプリケーションをデバッグモードで起動する必要があります。
指定するパラメタは、以下のようになります。詳細については、各JDKのドキュメントを参照してください。

-Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=nnnn

nnnnは、デバッガと被デバッグプログラムが通信するために使用するポート番号です。javaコマンドのパラメタに指定した値を、リモートデバッグする際にデバッガ側でデバッグするための通信に使うポート番号として設定する必要があります。
javaコマンドでJavaVMを指定する場合には、以下のようにパラメタの最初にJavaVMの種別を指定してください。

-server -Xrs -Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=nnnn

+JavaBeansをデバッグする

ApdesignerのウィザードでJavaBeansを生成した場合は、テストドライバとしてmainメソッドが用意されています。生成直後はコメントアウトされています。
mainメソッドを有効にすることにより、Javaアプリケーションとして簡単にJavaBeansをデバッグすることができます。

+アプレットをリモートデバッグする

アプレットをInternet Explorerなどのブラウザ上で動作させてリモートデバッグする場合にはJBKプラグインを使います。
JBKランタイムをインストールしたフォルダ配下のclassesフォルダにあるjbkplugin.propertiesに、以下のように記述を追加することにより、デバッグモードでアプレットを動作させることができます。

(例)

jbk.plugin.vmoption=-Xrs -Xdebug -Xrunjdwp:transport=dt_socket,server=y,suspend=n,address=1234

+Enterprise JavaBeansをリモートデバッグする

Enterprise Beanをリモートデバッグする場合は、Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで起動する必要があります。
Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで動作させるには、[IJServer]ビューでデバッグ起動します。

+Webアプリケーションをリモートデバッグする

Webアプリケーションをリモートデバッグする場合は、Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで起動する必要があります。
Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで動作させるには、[IJServer]ビューでデバッグ起動します。

+Webサービスアプリケーションをリモートデバッグする

Webサービスアプリケーションをリモートデバッグする場合は、Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで起動する必要があります。
Interstage Application ServerのIJServerをデバッグモードで動作させるには、[IJServer]ビューでデバッグ起動します。

Webサービスアプリケーションは、同一VMタイプのIJServerしかサポートしていません。そのため、デバッグを行う場合には、同一VMタイプのIJServerを使用してください。

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