Apdesigner プログラマーズガイド
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第3部 Apdesigner利用編> 第11章 Javaアプリケーション処理手続きを記述する> 11.5 Beanを操作する

11.5.1 プロパティを参照および設定する

プロパティの参照および設定はBeanが用意しているプロパティ参照メソッドとプロパティ設定メソッドを呼び出します。通常プロパティ参照メソッドにはgetプロパティ名、プロパティ設定メソッドにはsetプロパティ名という名前が付けられています。

プロパティの参照および設定は以下の方法で行います。

[プロパティの参照]

<Javaフォーム>
getプロパティ名();
<Bean>
Bean名.getプロパティ名();

[プロパティの設定]

<Javaフォーム>
setプロパティ名(〜);
<Bean>
Bean名.setプロパティ名(〜);

プロパティの参照および設定の例を以下に示します。


テキストフィールドBean「textField1」にフォーカスがある場合、強調するために背景色を「白」から「青」に変更します。そのため、Beanがフォーカスを得たときに発生するfocus_focusGainedイベントで「背景色(background)」プロパティを「青」に変更します。また、Beanがフォーカスを失ったときに発生するfocus_focusLostイベントで「背景色(background)」プロパティを「白」に戻します。

[テキストフィールドBean「TextField1」の処理]

public void textField1_focus_focusGained(FocusEvent e) {
  if( !defaultEventProc(e) ) {
    textField1.setBackground(java.awt.Color.blue);
  } 
}
public void textField1_focus_focusLost(FocusEvent e) {
  if( !defaultEventProc(e) ) {
    textField1.setBackground(java.awt.Color.white);
  } 
}

+ほかのJavaフォームのプロパティを参照および設定する

ほかのJavaフォームのプロパティを参照および設定する場合、以下のように記述します。

[プロパティの参照]

・・・
Frame2 frame2 = (Frame2)getContext("Frame2"); // ほかのフォームへの参照を獲得する
String text = frame2.textField1.getText();
・・・

[プロパティの設定]

・・・
Frame2 frame2 = (Frame2)getContext("Frame2"); // ほかのフォームへの参照を獲得する
frame2.textField1.setText("123");
・・・

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